昨日の続きです。
しばらくすると、信治の元に助けを求めるケイコが書いたメモが届けられ、信治はそれを届けた、眼帯をした和服の女性の案内でメモが拾われた現場に向かいますが、車中でその女性に襲われます。信治は女性を返り討ちにして殺すと、女性の眼帯の中の義眼には爆弾が仕掛けられていました。
その女性が今際の際に言ったケイコの居場所「富士山のふもと」に向けて信治と大友が車を走らせると、ヒッチハイクの女性2人が現れ、彼女らは彼らを山中湖畔のホテルに誘います。彼女らのバッグの中に「人口調節委員会」と印刷された封筒を見つけた信治らは、彼女らを次の刺客かと疑いますが、それは単なる避妊促進の組織でした。彼女らとセックスに励もうとしていたその時、杖を持つ和服の殺し屋が現れますが、信治らは逆に彼を人質に取ります。男は30分後の自衛隊演習の目標物であるトーチカの中にケイコがいると言い、信治らは駆けつけますが、そこにはケイコの人形が置いてあり、無線からは溝呂木の勝ち誇った声が聞こえてくるのでした。信治らは最初の砲撃が命中しないことを祈り、砲撃によってできる穴から穴へと移動して、何とか攻撃をかわします。そして不発弾を手に入れた彼らは、それによって和服の男をやっつけますが、溝呂木率いる自衛隊との銃撃戦となり、結局捕えられます。
溝呂木は信治を自分の精神病院に連れていくと、独房の一つにはケイコが閉じ込められていました。溝呂木は、信治が8才の時にドイツで体の中に「クレオパトラの涙」という300万ドルもするダイヤを埋め込まれたことを教えますが、信治は実はそれは単なるガラス玉で、それを目当てに集まって来る殺し屋たちを抹殺する計画が自分に授けられていたことを明かします。そして信治は溝呂木に、左手を結んで右手に持ったナイフで斬りつけ合うという「スペイン式決闘」を持ちかけると、左手が義手だった溝呂木が一旦は信治を追い詰めますが、結局溝呂木は鉄格子越しに狂人によって絞殺されてしまいます。
独房から助け出されたケイコは信治と抱き合い、ケイコは自分のしていた指輪で信治を殺そうとしますが、見破っていた信治に逆に毒を打たれます。ケイコは自分が溝呂木の娘であることを明かし、服毒自殺を図りますが、その時点で信治は自分がケイコに打ったのは単なる麻酔薬だったことを明かします。苦しみながら死にゆくケイコは最後に自分のバッグの中の爆弾のスイッチを押しますが、それも事前に信治によって花火とすり替えられているのでした。
自分の部屋に戻って来た信治は、再びうだつの上がらない大学講師に戻っていて、大友に、自分には瓜二つの弟がいたのだと言います。大友はカメラに対して納得のいかない表情を示し、信治がオンボロ車で去っていくところで映画は終わります。
殺しの場面の直後に肉をナイフで切り分けるショットが大写しされてみたり、極端な遠近法が用いられていたりして、画面構成で結構楽しませてもらいました。登場人物も一癖ある変わり者ばかりなのですが、みな味のある「顔」をしていて、決して演劇的な誇張に陥っていないところも好感が持てました。仲代達矢さんにとっても、団令子さんにとっても、砂塚秀夫さんにとっても、そして天本英世さんにとっても代表作の一つになるのではないでしょうか? これを機会に岡本監督の作品をもっと見ていきたいと思いました。ということで、映画好きの方にはオススメです。
しばらくすると、信治の元に助けを求めるケイコが書いたメモが届けられ、信治はそれを届けた、眼帯をした和服の女性の案内でメモが拾われた現場に向かいますが、車中でその女性に襲われます。信治は女性を返り討ちにして殺すと、女性の眼帯の中の義眼には爆弾が仕掛けられていました。
その女性が今際の際に言ったケイコの居場所「富士山のふもと」に向けて信治と大友が車を走らせると、ヒッチハイクの女性2人が現れ、彼女らは彼らを山中湖畔のホテルに誘います。彼女らのバッグの中に「人口調節委員会」と印刷された封筒を見つけた信治らは、彼女らを次の刺客かと疑いますが、それは単なる避妊促進の組織でした。彼女らとセックスに励もうとしていたその時、杖を持つ和服の殺し屋が現れますが、信治らは逆に彼を人質に取ります。男は30分後の自衛隊演習の目標物であるトーチカの中にケイコがいると言い、信治らは駆けつけますが、そこにはケイコの人形が置いてあり、無線からは溝呂木の勝ち誇った声が聞こえてくるのでした。信治らは最初の砲撃が命中しないことを祈り、砲撃によってできる穴から穴へと移動して、何とか攻撃をかわします。そして不発弾を手に入れた彼らは、それによって和服の男をやっつけますが、溝呂木率いる自衛隊との銃撃戦となり、結局捕えられます。
溝呂木は信治を自分の精神病院に連れていくと、独房の一つにはケイコが閉じ込められていました。溝呂木は、信治が8才の時にドイツで体の中に「クレオパトラの涙」という300万ドルもするダイヤを埋め込まれたことを教えますが、信治は実はそれは単なるガラス玉で、それを目当てに集まって来る殺し屋たちを抹殺する計画が自分に授けられていたことを明かします。そして信治は溝呂木に、左手を結んで右手に持ったナイフで斬りつけ合うという「スペイン式決闘」を持ちかけると、左手が義手だった溝呂木が一旦は信治を追い詰めますが、結局溝呂木は鉄格子越しに狂人によって絞殺されてしまいます。
独房から助け出されたケイコは信治と抱き合い、ケイコは自分のしていた指輪で信治を殺そうとしますが、見破っていた信治に逆に毒を打たれます。ケイコは自分が溝呂木の娘であることを明かし、服毒自殺を図りますが、その時点で信治は自分がケイコに打ったのは単なる麻酔薬だったことを明かします。苦しみながら死にゆくケイコは最後に自分のバッグの中の爆弾のスイッチを押しますが、それも事前に信治によって花火とすり替えられているのでした。
自分の部屋に戻って来た信治は、再びうだつの上がらない大学講師に戻っていて、大友に、自分には瓜二つの弟がいたのだと言います。大友はカメラに対して納得のいかない表情を示し、信治がオンボロ車で去っていくところで映画は終わります。
殺しの場面の直後に肉をナイフで切り分けるショットが大写しされてみたり、極端な遠近法が用いられていたりして、画面構成で結構楽しませてもらいました。登場人物も一癖ある変わり者ばかりなのですが、みな味のある「顔」をしていて、決して演劇的な誇張に陥っていないところも好感が持てました。仲代達矢さんにとっても、団令子さんにとっても、砂塚秀夫さんにとっても、そして天本英世さんにとっても代表作の一つになるのではないでしょうか? これを機会に岡本監督の作品をもっと見ていきたいと思いました。ということで、映画好きの方にはオススメです。
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