gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

増村保造監督『動脈列島』その3

2014-08-05 09:14:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 “実行日”の字幕。厳重な警戒体勢。滝川は警官の質が問われ、秋山にたまたま当たった警官の質が良ければ事故を食い止められるし、悪ければ食い止められないだろうと言います。どんな小さな異常でも報告するようにと言う滝川。フミコは東名のインターチェンジはどこも検問だらけだと言い、国道1号が一番厳しいとも言います。秋山は裏をかいて国道1号で行こうと言い、血液センターに電話をかけ、A型1000ccを外科の小野木先生に届けるように言います。名鉄の見合駅で9時に会おうと言って別れる秋山とフミコ。病院に向かった秋山は白衣に着替え、やってきた血液センターの車を乗っ取って去ります。赤色灯を灯し、検問でできた車列を追い越していく秋山。検問で停められた秋山は、手術のために至急血液を届けなければならないと言い、警官は秋山がヘルメットを被っていないことをいぶかりながらも、車を通してしまいます。2つ目の検問でも停められた秋山は、すぐそこの病院にすぐに行かなければならないと言い、助手席に置かれたカバンを警官に疑われながらも、秋山がカバンを開けようとすると、警官は「そこまでしなくてもいい」と言って、やはり車を通してしまいます。滝川の許には、血液センターの車が盗まれたとの一報が入り、滝川はそれが秋山だと即断します。フミコと合流した秋山は、フミコの乗って来た車に乗り換えますが、やがてパトカーが追って来ます。秋山は車を路肩に停めさせると、パトカーは彼らの車を追い抜いて行ってしまいます。血液センターの車が発見されたと知らされた滝川は、犯行予告時間まであと3時間あるとして、秋山の実家のある額田町を訪れることにします。作業員姿に着替えた秋山は、自転車に装置を乗せ、フミコに「ここで帰れ。共犯になる」と言います。別れるのを嫌がるフミコに「頼むから帰ってくれ」と言う秋山。最後にはフミコは「成功して。あなたのこと、忘れない。さようなら」と言い、車で去って行きます。滝川は秋山の実家を訪れ、秋山の父に話を聞くと、秋山は以前よく帰郷してトラックやブルドーザーを運転して、うちの仕事を助けていたという話が出ます。秋山は通行止めだとして警官に進路を塞がれますが、ブルドーザーを取りに来たと言い、通してもらいます。ブルドーザーの運転席に座り、始動させますが、「レバーにチェーンが巻かれていて、施錠されている。監督に鍵をもらって来なくては」と言って、鍵を鍵穴に指したまま、ブルドーザーから降りて、帰って行きます。一方、秋山の父に案内されて、トラックとブルドーザーの置いてある場所に着いた滝川は、ブルドーザーがなくなっていることを知ります。父親にブルドーザーの重さが10トンあると聞いた滝川は、ヘリコプターを飛ばし、ブルドーザーを探すように命じます。間もなくブルドーザーは坂の坂トンネルの付近で発見され、滝川はトモコを現場に連れていくように命じ、自らも現場に急ぎます。ブルドーザーの周囲に厳戒体勢を敷く警察。秋山は草むらにうつ伏せに寝転んで、姿を隠し、装置を取り出します。滝川はメガホンを手に取り、秋山に出て来るように言いますが、反応はありません。滝川はトモコにも秋山を説得するように言い、トモコは「もう終わりよ」とメガホンで告げます。するとブルドーザーが動きだします。「ラジコンで操作されている。エンジンのキーを抜け」と叫ぶ滝川。ブルドーザーは進路を塞ごうとするパトカーを次々と押しつぶして進んでいきます。「パトカーから運転席に飛び乗り、キーを引き抜け」と言う滝川。1人の刑事が成功し、キーを引き抜くと、ブルドーザーは新幹線の線路のすぐ脇で停止します。秋山に出て来るように言う滝川。秋山は滝川らの前に姿を現し、一歩ずつ近づいていきます。彼に駆け寄り、抱きつくトモコ。そのトモコとともに一歩ずつ歩み進む秋山。ブルドーザーの脇では何もなかったようにいくつもの新幹線が通り過ぎていくのでした。

 実在の企業の名前が出てくる珍しい映画でした。颯爽とした田宮二郎の姿と、思いつめた表情の近藤正臣、関根恵子、梶芽衣子が印象的で、凝った構図もいつくか見られました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿