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小泉吉宏『シュークリーム』

2008-06-11 16:31:31 | ノンジャンル
 6月5日リクルート発行のフリーペーパー「R25」に、世界最古の生きた樹木が発見された、という記事が載っていました。その樹齢、何と9550年。写真も載ってましたが、何かひょろっとした樹で、とてもそんなに長い間生きていたとは信じられません。木ってすごいですね!

 さて、どこかで推奨されていた小泉吉宏さんの絵本「シュークリーム」を読みました。
 OLの私が会社の帰り、5個入りのシュークリームのパッケージを買って、4個まで食べると、最後の一個が「食べないで」と言う。よく見ると、細い足があり、目もあった。私はシュークリームを飼うことになり、砂糖と牛乳と卵、バター、あと小麦粉とコーンスターチをほんの少しをエサとして、霧吹きで水分を適度にかけ、時々欲しがるバニラエッセンスをあげた。小さい皿にエサを乗せると、小さい舌で舐める。霧吹きで水をかけると「う~っ」とおやじのような声を出す。公園や職場に連れて行き、留守番で新聞販促者を撃退もしてくれる。そしてまた生きているシュークリームを期待して5個入りパッケージを買って帰ると、メスのシュークリームが入っていた。そして1ヶ月くらい、2匹のシュークリームと過ごすと、子供が生まれた。その後はすごい速さで子供を産み始めたので、私は次々に生きていないシュークリームを食べ太ってしまったが、一計を案じ、会社を辞めてシュークリーム屋さんを始めた。店は繁盛し、生きている子供がまた子供を産み、私はただ立っているだけで、楽しく苦労のない生活ができた。しかしやがて初代のシュークリームが元気がなくなり、145個の子供、孫、ひ孫たちに囲まれて、彼は息をひきとった。彼が死ぬと他のシュークリームも次々に死んでいき、私は半年後、店とたたんで、会社に戻った。今でも帰りにシュークリームの5個入りパッケージを買うと、シュークリームたちを埋めたお墓の前で食べるようにしている、という話です。

 シュークリームがかわいく、ファンタジーとしてよくできた話だと思いました。ただ、小説版「シュークリーム」というのもあるとのことで、短編集に収録されているらしいのですが、こっちの方が推奨されていたのかもしれません。まあ、それほど長い物語でなはいので、大差はないと思うのですが‥‥。かわいいシュークリームに会いたい人には、オススメです。

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