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ハワード・ホークス監督『空軍』その2

2011-10-10 06:28:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 メリー・アンはルソン島のクラーク基地に到着しますが、マニラに着任していたホワイトの息子は既に戦死していました。輸送船団を守る10倍の敵機が来襲し、急いで離陸して迎え撃ったメリー・アンでしたが、被弾して航行不能となり、銃弾を受けたクインキャノンは全員を脱出させた後、操縦桿で意識を失います。一人残ったウィノッキはメリー・アンをクラーク基地に胴体着陸させることに成功しますが、機体は大きく損傷します。皆に看取られてメリー・アンを発進させる幻を見ながら亡くなるクインキャノン。
 敵に渡さないためにメリー・アンの焼却を命じる司令官に、乗員たちは直談判して24時間以内にまた飛べるようにすると約束します。乗る飛行機がなくなり一旦は歩兵を志願していたレイダーも合流し、修理に励む乗員たち。日本軍の空襲で急遽戦闘機に乗った砲撃手は、パラシュート降下の際にゼロ戦によって殺されます。尾部のカバーを取り除いて、そこに機銃を設置するウィノッキ。
 燃料をバケツリレーで充填したメリー・アンは進撃してきた日本軍を前に焼却されそうになりますが、何とかエンジンがかかって飛び立つことができ、オーストラリアに向かいます。途中、日本軍の機動艦隊を見つけたメリー・アンは各基地に連絡し、それぞれから迎撃機が発進します。彼らを日本艦隊に導き、その後自ら戦闘に参加するメリー・アン。激しい戦闘の結果、彼らは完膚なきまでに日本艦隊を叩くことに成功します。
 「作戦指令室 砲撃隊H部隊 日本へ862マイル」の看板。遂に東京空襲を行う日が来て、司令官は第1部隊長をウィリアムズ、第2部隊長をレイダー、全隊の航空士をハウザー、全体の指示をマクマーティンに託します。暁の中、次々に発進していく爆撃機。
 「この物語に終わりはない。今もアメリカ国民は陸海空で戦い続ける。我々が平和を勝ち取るその日こそ、真の結末を迎えるのだ。米空軍に感謝の意を現す。その協力なしには、この作品は実現しなかった」の字幕で、映画は終わります。

 最初に字幕なしで見た時の機銃の迫力は、今回あまり感じませんでした。暁や夕暮れのかすかな光の景色や、暗く光る金属の触感を撮ったジェームズ・ウォン・ハウの撮影は見事で、戦争映画というだけでなく、男の友情を描いた映画としても楽しめると思いました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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