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ジョセフ・ロージー監督『召使』

2023-05-12 07:25:28 | 日記
 ジョセフ・ロージー監督・共同製作の1963年作品『召使』をDVDで観ました。

 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「中年になりかかった身なりの良い男が、こうもり傘を片手にある高級アパートを訪れます。彼の名前はバレット(ダーク・ボガード)。職業は召使いです。その部屋はトニー(ジェームズ・フォックス)という若い男が新たに借りたもので、家具もそろっていません。
 トニーは最近アフリカから帰国したばかり。ブラジルの奥地に都市を造る計画を立てているものの、今のところは無職でした。ただ貴族階級に属しているために悠々自適に暮らす余裕があり、この部屋に引っ越すに当っても召使いを雇おうとして、バレットを紹介されたのでした。
 バレットは早速仕事にかかります。職人に命じて部屋の内装をおこない、食事も作ります。もちろん身の回りの世話も一切合切ひとりでこなすため、トニーには重宝な存在でした。
 しかし、時々彼の元を訪れる許嫁のスーザン(ウェンディ・クレイグ)はバレットが気に入りません。顔を合わす度に不満が募り、ついにはトニーにクビにするように頼んだりします。トニーにとってはバレットがいなければ困るので、そんな無茶な要求には応じられません。
 やがてバレットは妹のヴェラ(サラ・マイルズ)を手伝いとして呼び、トニーのアパートの一間を彼女の住居として借り受けます。
 ヴェラはコケティッシュな女で、トニーはつい彼女の色香に負け、体の関係を持ってしまいます。その関係はしばらく続きますが、もちろんスーザンには秘密にしていました。ところが実は彼女はバレットの妹ではなく、許嫁だったのです。
 それを知ったトニーは2人にクビを言い渡すものの、スーザンにもヴェラとの関係を知られ、婚約は解消となります。トニーはアパートで1人きりで過ごす日々が続き、生活が荒れてきます。
 ある日、昼間からパブに入ると、そこに偶然バレットがいました。バレットが謝罪したため、トニーは内心喜んで彼を再び雇い入れます。
 しかし2人の仲はもはや主従とはいえず、どちらかといえばバレットの方がトニーを支配するようになります。部屋にこもりきりとなり、2人はボール遊びやかくれんぼをしたりして無為に過ごすしかありません。
 やがてトニーが1人きりの時、再びスーザンが訪ねてきます。健康を損ねている様子のトニーを彼女は心配しますが、間もなくバレットが帰ってきます。町で声をかけた女たちと一緒で、その中にはヴェラもいました。
バレットは女たちと遊ぶつもりがスーザンの存在でシラけてしまい、彼女たちを追い出します。スーザンも我慢できずにバレットを平手打ちし、部屋を出ていきます。後には虚ろな表情をしたトニー、高笑いするヴェラ、そして支配者として振る舞うバレットだけが残りました。」

 鏡が多用されていました。