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増村保造監督『悪名 縄張荒らし』その1

2021-09-29 00:10:00 | ノンジャンル
 増村保造監督、宮川一夫撮影、富田勲音楽、勝プロダクション製作の1974年作品『悪名 縄張荒らし』をDVDで観ました。
 サイト「MOVIE WALKER PRESS」のあらすじに加筆修正させていただくと、
 軍鶏の賭けに負けた朝吉(勝新太郎)。
「昭和十二年、中国大陸に戦火起る」の字幕。夜の繁華街。赤線廃止の運動をする人々。河内に百姓が嫌いで両親から勘当されたが、奉納相撲大会で優勝した賞金二十円を持って、仲間を引き連れ、大阪松島遊廓に繰り出した男がいた。朝吉である。そこで、朝吉は九州から売られて来たと言う、琴糸(十朱幸代)と意気投合した。ところが一同がドンチャン騒ぎをしているところへ、吉岡組の一の子分・モートルの貞(北大路欣也)が乗り込み険悪な空気。
 翌朝、貞は子分(藤田まこと)らを引き連れて朝吉たちを待ち伏せしたが、逆にのされてしまう。そんな朝吉の腕を見込んだ親分の吉は、客分として招いた。
 ところが、朝吉が吉岡の賭場で大儲けして席を立ったために、「勝ち逃げするのか」と因縁をつけられ、また喧嘩になりそうになる。
 朝吉は、その足で琴糸に会いに出かける。琴糸は大事なお客を怒らせたとして折檻され、死にたいと思っていた。その金で琴糸を身請けしようとするが額が少なすぎたために、朝吉は琴糸を連れて逃げることにする。ところが丁度その時、吉岡組が喧嘩のために全員出動となり、朝吉はやむなく琴糸を吉岡の妻に預けた。しかし吉岡の妻は琴糸のいる廓が別の親分・長五郎の縄張りだと言って、すぐにここを出るように琴糸に言う。その吉岡は喧嘩を恐れて、警察に連絡し、とりあえず新世界の親分が仲裁してくれることになる。帰って来た吉岡を長五郎の子分の大岩が待っていたが、朝吉も琴糸も姿を見せないため、吉岡は後で二人を松島のもとへ届けると言って、一旦大岩に帰ってもらう。
 トラブルに巻き込まれたくない吉岡は助っ人代を朝吉に渡し、組を出て行ってもらうが、それを見た貞は、遂に頭に来て、吉岡から受けた盃を返上し、隣家のお絹とお照(太地喜和子)を連れ出した。
 二人は大岩と出会い、顔を貸すが、拳銃を朝吉が持っているとだまされた大岩は喉元にドスを突き付けられ、その場を去る。
 そして朝吉と貞は兄弟固めの盃を交わし、お絹とお照を連れて宝塚の温泉へ泊りに行くことにする。
 その頃、琴糸は吉岡のもとを訪れていた。運悪く、その場に長五郎とその子分らが乗り込んだ。長五郎の子分らからリンチを受ける吉岡。朝吉は男の人と風呂に入るのは初めてだというお絹と一緒に時間を過ごし、初夜を迎えるというお絹からお絹を妻にするという血判状に血判を押し、朝吉はお絹を抱く。
 吉岡のもとへ朝吉と貞が戻って来て、二人がかりで長五郎を痛めつけ琴糸の居所を聞き出した。そして吉岡は朝吉に拳銃を手渡す。
 瀬戸内海の因島には親分が二人いることを宿屋の女中(悠木千帆)から聞いた朝吉と貞は、親分の一人、シルクハットの親分(大滝秀治)に縁のない漁師を紹介してもらう。女郎屋に売られていた琴糸を助け出したが、漁師は階段から落ちて、腰を抜かしていた。仕方なく、朝吉と貞は琴糸を船に乗せて、自分たちで漕いでいくが、潮の流れが早く、船は島へ戻ってきてしまう
 貞は一人でその場を離れ、朝吉と琴糸はもう一人の親分の縄張りの麻生旅館へと走る。貞はシルクハットの親分の子分たちに見つかり、麻生旅館へと向かう。
 麻生旅館に着いたシルクハットの親分は琴糸に「無事なうちに帰れ」と言うが、朝吉は拳銃を取り出して、シルクハットの親分に向ける。そこへ海の女王こと麻生イト親分(杉村春子)が現われ、仲裁に入ってくれる。朝吉は自分の体で落とし前をつけると言い、上半身裸になった朝吉は、背中をイト親分に杖でさんざん殴られる。
 大阪に戻ると、朝吉の帰りをお絹が待っていた。自分は朝吉の家内だと自己紹介するお絹に、顔色を曇らす琴糸は、お絹がいなくなると、朝吉の裏切りを責める。夜は琴糸と一緒に寝るというお絹は、朝吉に枕を放ってよこす。貞とお照がセックスしてる隣に眠らせろという朝吉は貞に断られ、結局お絹と琴糸の間に寝る。

(明日へ続きます……)