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増村保造監督『盲獣』

2021-09-09 13:14:00 | ノンジャンル
 増村保造監督、江戸川乱歩原作の1969年作品『盲獣』をDVDで観ました。

 以下、サイト「映画ウォッチ」のあらすじに加筆修正させていただくと、

「モデルの島アキ(緑魔子)のヌード写真を展示した、写真家の個展が評判になる。その会場でアキは、奇妙な男(船越英二)が、アキをモデルにして写真家の友人が作った彫刻をなめまわすように撫でるのを見る。気持ち悪くなって会場から彼女は立ち去る。数日後、同じ写真家の仕事をして疲れ切って帰宅したアキはマッサージを依頼する。初めてのマッサージ師が来る。彼の仕事ぶりが不快で、帰るようにアキは言うが、男の黒眼鏡が外れた時にそれが先日の個展会場の奇妙な男であることがわかる。しかし、アキはクロロホルムを嗅され、男と部屋の外で待っていた彼の母親(千石則子)とによって誘拐される。
 アキが目覚めた部屋は、その男、蘇父道夫の「アトリエ」だった。生まれつき目の見えない彼にとって、触覚の快楽が最大の喜びであり、中でも女体の手触りが最高であった。マッサージ師をした後、亡父の土地が売れて大金の入った彼は、目、口、鼻、乳、手、足等の女体のパーツの巨大な彫刻を作って壁にはめこむアトリエを作ったのだった。そしてアキこそ彼の探し求めていた最高の女体であり、彼はアキに彼女をモデルにした彫刻、触覚の芸術の完成までこのアトリエにいることを求める。アキはそれを拒否し、ゴムでできた巨大な女体の上を逃げ惑うが、結局捕まえられる。またもクロロホルムを嗅がせられるアキ。
 翌朝、道夫の母、しのの用意する朝食こそ断ったが、アキはモデルを引き受ける。しかし、仮病で腹痛だと言い、すきを見て逃げようとする。しかし、しのが買い物からちょうど帰ってきたために逃亡に失敗する。アキは方針を変えて、道夫の触覚の芸術に理解を示すとともに、しのの前で道夫と仲良くする。それは息子を独占していたいしのの嫉妬を誘い、雪の降る夜、しのはこっそりアキを逃がそうとする。だが、道夫に気づかれてしまう。盲人のお前を愛する女などいないと言うしのと道夫はけんかになり、しのは壁に頭をぶつけて死んでしまう。アキは逃げようとするが、道夫につかまってしまう。道夫はアキを力づくで犯し、男になる。
 二人は朝に昼にセックスを続ける。やがてアキは道夫を愛するようになってくる。そしてそれにつれて彼女も視力を失っていった。二人は触覚のよろこびに溺れる。だが、そのよろこびには際限がなかった。より強い刺激を二人は求める。お互いの体を噛みあい、叩き合う。やがて器具を使って苛み合う。とうとうナイフで互いの体を傷つけ血をすすりあうようになる。衰弱する二人は死期の近いことを悟る。アキは道夫に自分の手足を切り取ることを要求する。痛みと共に究極の触覚のよろこびが得られるはずだ。道夫は包丁と木槌を使ってアキの四肢を切断する。そして最後に自分の胸に包丁を突き刺す。

 壮絶なラストでした。