また昨日の続きです。
列車に並行して走る車。レオ「どこへ?」ウィリー「サニーサイド操車場さ。仲間が待ってる。お前に紹介したい奴が」「何しに?」「商売敵の車両をいじる。故障するように仕掛ける。信用を落とさせ、仕事を奪う。今夜の標的はウェルテック社だ。区庁舎でモメた連中だ。お前は見てろ。うまくいく」。
「よう、ダンテ、トッド、レイモンド。こっちはレオだ」「よろしく」「俺の相棒だ」「組合の人間か?」「いや、作業班じゃないぞ」「俺も違うよ」「ウィリーのダチなら信用する」「よし、行こう」。
総勢6人。ウィリー「レオ、ここで見張ってろ」「分かった」。走っていく4人。操車場の主任の部屋でウィリー「“ニックス”のチケットだ。あげるよ」「いらん。仲間を連れて帰れ」「何のことだ?」「出てけ。ウェルテック社の連中が2000ドルくれた。政治力もある」「なぜ黙ってた? 金がほしいならやる」「縁を切る。エレクトリック・レール社は落ち目だからな。仲間と引き上げろ。サツを呼ぶぞ」。列車の何カ所から火花。警報のスイッチを押す主任。ウィリー「ゴルウィッツ、本気じゃないんだろ?」。操車場全体に響く警報音。ウィリー「何のマネだ?」「ずらかれ」。逃げ出す4人。レオ「ウィリー! ウィリー!」。警官、レオに近づき「何してる?」「何も」「とぼけるな。面倒を起こす気か? 頭をぶち割ってやるぞ」。ウィリー「警報を止めろ」。飛び出しナイフを手にするウィリー。「何をする?」「警報を止めろ」。警官「返事しろ。身分証は?」。机の上の拳銃を見る主任とウィリー。主任、拳銃を手にしようとする。ウィリー「やめろ!」。思わず主任をナイフで刺す。手を挙げるレオ。そして逃げ出すが、警官に追いつかれる。「何もしてない」「逃さんぞ。ブチのめしてやる!」。レオ、警棒を奪って逆襲する。現場を離れるレオは主任室のウィリーと一瞬目が合う。警棒を持ったまま逃げ出すレオ。
帰宅するレオ。電話。「ハンドラーさん、レオはいます?」「母さん、切って」。ブチっという音。ウィリー「あんなはずじゃなかった」「うまくいくと言ってたのに」「予想しないことが起きたんだ。お前は何をしてた?」「警官に思いっきり頭を殴られた」「無事か?」「俺はな。でも警官はどうだか」「あわてなくていい。フランクに相談する。心配するな。政治家どもがもみ消す。そのために抱きこんであるんだ」「分かった」(中略)
上半身裸になり血で汚れた手を洗うウィリー。電話。「誰だ?」「わからないか? マズい事態だな」「誰だ?」「主任は死んだ。警官も助からないかも」「ヘクトルか?」「俺たちの側につけ。いい弁護士を紹介する」「二度と電話するな!」。エリカ「皆、何の用?」「ウィリー「済まない。今夜君が来ると思わなくて」「早く結婚したい。ママに話して。式を挙げましょう。たくさんの子供がほしい」。エリカも上半身裸に。「どうしたの?」「疲れているだけだ」。
フランク家に入る。“オルチン様に?”“書斎です。区長さんがお見えで”。区長「少数派からは毎日激しい圧力が」ウィリー「大企業も列車関連の産業に舞い戻っている」「どうしようもない。我々は板ばさみだ」「大企業にデカい契約を取られ、細かい仕事を少数派に奪われる」「今は静観しろ。選挙が終わるまで」「選挙なんて関係ない」「辛抱したまえ」「私の話を聞け。“割り当て制”をやめないと、うちがつぶれる」「今は無理だよ。操車場の殺人事件で手を焼いてる。心当たりは?」「ないが、うちの者の仕業なら厳罰に処す」「警官は昏睡状態だが生きてる。妨害活動のことがばれたら大問題だぞ。警察が介入してくるからな」。“どうしました?”フランク「誰だ?」ウィリー「俺です」「何の用だ?」「話したいことがあって」「今は忙しい」「大したことでは……。自分で処理します」「そうか、ではまた」。「このままでは私の会社は仕事を取られる一方だ」。
テレビキャスター「地下鉄操車場の主任が殺され、警官が昏睡状態に。サニーサイド操車場で午前1時過ぎ、警報が鳴って、リフキン巡査が現場へ急行。10分後、意識不明で倒れているのが発見されました。主任のゴルウィッツ氏は刃物で刺され、出血多量で死亡。勤続14年のベテラン。クイーンズ区長マイダニック氏のコメントを」「ショックを受けています。許せない事件です。何としても犯人を捕まえます」。「リフキン巡査は依然危篤。犯人の手掛かりはつかめてません」。テレビを見るレオ。(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
列車に並行して走る車。レオ「どこへ?」ウィリー「サニーサイド操車場さ。仲間が待ってる。お前に紹介したい奴が」「何しに?」「商売敵の車両をいじる。故障するように仕掛ける。信用を落とさせ、仕事を奪う。今夜の標的はウェルテック社だ。区庁舎でモメた連中だ。お前は見てろ。うまくいく」。
「よう、ダンテ、トッド、レイモンド。こっちはレオだ」「よろしく」「俺の相棒だ」「組合の人間か?」「いや、作業班じゃないぞ」「俺も違うよ」「ウィリーのダチなら信用する」「よし、行こう」。
総勢6人。ウィリー「レオ、ここで見張ってろ」「分かった」。走っていく4人。操車場の主任の部屋でウィリー「“ニックス”のチケットだ。あげるよ」「いらん。仲間を連れて帰れ」「何のことだ?」「出てけ。ウェルテック社の連中が2000ドルくれた。政治力もある」「なぜ黙ってた? 金がほしいならやる」「縁を切る。エレクトリック・レール社は落ち目だからな。仲間と引き上げろ。サツを呼ぶぞ」。列車の何カ所から火花。警報のスイッチを押す主任。ウィリー「ゴルウィッツ、本気じゃないんだろ?」。操車場全体に響く警報音。ウィリー「何のマネだ?」「ずらかれ」。逃げ出す4人。レオ「ウィリー! ウィリー!」。警官、レオに近づき「何してる?」「何も」「とぼけるな。面倒を起こす気か? 頭をぶち割ってやるぞ」。ウィリー「警報を止めろ」。飛び出しナイフを手にするウィリー。「何をする?」「警報を止めろ」。警官「返事しろ。身分証は?」。机の上の拳銃を見る主任とウィリー。主任、拳銃を手にしようとする。ウィリー「やめろ!」。思わず主任をナイフで刺す。手を挙げるレオ。そして逃げ出すが、警官に追いつかれる。「何もしてない」「逃さんぞ。ブチのめしてやる!」。レオ、警棒を奪って逆襲する。現場を離れるレオは主任室のウィリーと一瞬目が合う。警棒を持ったまま逃げ出すレオ。
帰宅するレオ。電話。「ハンドラーさん、レオはいます?」「母さん、切って」。ブチっという音。ウィリー「あんなはずじゃなかった」「うまくいくと言ってたのに」「予想しないことが起きたんだ。お前は何をしてた?」「警官に思いっきり頭を殴られた」「無事か?」「俺はな。でも警官はどうだか」「あわてなくていい。フランクに相談する。心配するな。政治家どもがもみ消す。そのために抱きこんであるんだ」「分かった」(中略)
上半身裸になり血で汚れた手を洗うウィリー。電話。「誰だ?」「わからないか? マズい事態だな」「誰だ?」「主任は死んだ。警官も助からないかも」「ヘクトルか?」「俺たちの側につけ。いい弁護士を紹介する」「二度と電話するな!」。エリカ「皆、何の用?」「ウィリー「済まない。今夜君が来ると思わなくて」「早く結婚したい。ママに話して。式を挙げましょう。たくさんの子供がほしい」。エリカも上半身裸に。「どうしたの?」「疲れているだけだ」。
フランク家に入る。“オルチン様に?”“書斎です。区長さんがお見えで”。区長「少数派からは毎日激しい圧力が」ウィリー「大企業も列車関連の産業に舞い戻っている」「どうしようもない。我々は板ばさみだ」「大企業にデカい契約を取られ、細かい仕事を少数派に奪われる」「今は静観しろ。選挙が終わるまで」「選挙なんて関係ない」「辛抱したまえ」「私の話を聞け。“割り当て制”をやめないと、うちがつぶれる」「今は無理だよ。操車場の殺人事件で手を焼いてる。心当たりは?」「ないが、うちの者の仕業なら厳罰に処す」「警官は昏睡状態だが生きてる。妨害活動のことがばれたら大問題だぞ。警察が介入してくるからな」。“どうしました?”フランク「誰だ?」ウィリー「俺です」「何の用だ?」「話したいことがあって」「今は忙しい」「大したことでは……。自分で処理します」「そうか、ではまた」。「このままでは私の会社は仕事を取られる一方だ」。
テレビキャスター「地下鉄操車場の主任が殺され、警官が昏睡状態に。サニーサイド操車場で午前1時過ぎ、警報が鳴って、リフキン巡査が現場へ急行。10分後、意識不明で倒れているのが発見されました。主任のゴルウィッツ氏は刃物で刺され、出血多量で死亡。勤続14年のベテラン。クイーンズ区長マイダニック氏のコメントを」「ショックを受けています。許せない事件です。何としても犯人を捕まえます」。「リフキン巡査は依然危篤。犯人の手掛かりはつかめてません」。テレビを見るレオ。(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)