また昨日の続きです。
レオ「ミルクを」母「私が」「ありがとう」。ブザー。「買い物へは?」「行ってるわ。レオ、出て」「いいよ。(訪ねて来たウィリーに)何だよ?」「話がある。仲間も下にいる」「じゃあ、上着を」母「ウィリー、ケーキを一緒に」「今は急いでいるので」「エリカもいるのよ。どうぞ、入って」「君が来ているとは。こんばんわ」キティ「今夜もハンサムね」「どうも。行かないと」「待ってよ、ママ、私たち結婚しようと思ってるの」「いつ決めたの?」「昨夜彼と話したの」「学校は?」「卒業するわ」「とても大事な問題よ。相談すべきじゃない?」。ブザー。レオ「連中かい?」ウィリー「ケーキは結構です。(エリカに)仕事なんだ。結婚のことは、また別の日に……」キティ「話し合うべきよ」レオ「呼んでるぞ」「(エリカに)済まない。(レオに)行こう」。
階段。ウィリー「レオ、ウェルテック社のヘクトルから電話があった。事件を知ってる。俺が奴らの側につけば守ってくれると。フランクを潰す気だ。俺を裏切るなよ」「もちろんだ」「電話は切った。俺たちお互いを信じよう。仲間の話をよく聞け。大事な話をするはずだから。まずい事態だ」。
ウィリー「やあ、トッド。後ろに乗れ」トッド、レオに「お前が殴ったポリ公がやっかいなんだ。意識を取り戻すとヤバい。お前も信用できない」「裏切らない」ウィリー「また捕まれば終身刑だ。俺を信じるだろ?」トッド「フランクに相談は?」「警察にはコネがない」。ウィリー、レオに拳銃を渡す。「ポリ公はブース病院4階の4人部屋にいる。トッドのダチがお前を入れてくれる。警備の奴は一人だけだ。8時間交代。小便に行った隙に病室へ」「相手は警官だぞ」「誰だって嫌さ。他に方法はない」「自信がない」「奴が操車場で見たのはお前の顔だけだ。始末できなきゃ俺たちがやる。だがその時はお前を殺す」。
ウィリー、レオに「車で待ってろ。トッドが話をつけて来る」レオ「何かあったら?」「しくじったら逃げろよ。この街から遠くへ。お袋さんの面倒は見る」「死ぬほど怖い」「早くしろ。休憩が終わる」。警備の警官、席を外す。「怖気づくなよ」。廊下で盗んだマスクをするレオ。赤ん坊のベッドに隠れるレオ。ナース、巡査に「ご機嫌はいかが? じき家族が。見つかった時から意識不明でした。眠ってください」。警備の警官、部屋の外へ。マスクを取り、逃げ出すレオ。非常階段を降りる。「何だ?」「逃げやがった!」「あの野郎は殺す! 生かしちゃおけねえ!」。
キティ「どうしたの?」レオの母「レオが戻ってこない」「なぜ?」「分からない。保護監察官にも会いに行ってないみたい。規定違反だそうよ。なぜこんな……」「座って。落ち着いて」。手を組む2人。
工場。「諸君、集まってくれ。説明を始める。信号機の内部を写真に撮ってくれ。設置は図面通りに。工事の一部は少数派の会社に割り当てる」。皆、写真を撮る。ヘクトル「よく考えたか?」ウィリー「どけ! バカ野郎」フランク、ヘクトルに「入札はうちに頼むよ」ヘクトル「今回は協力できない」フランク「なぜ?」ヘクトル「監査官の命令だ。警官を襲った者の身元が割れた。あんたの甥だ。気の毒だけど、覚悟をしとけ」ウィリー「うるさい!」「真っ先にお前が捕まるぞ」。ケンカを始めるウィリーとヘクトル。
フランク「なぜ黙ってた?」ウィリー「カタは付けます」「お前に何ができる! 殺しに関与したとなれば業界から抹殺される。全員投獄だ。レオを行かせたのが間違いだ」「心配はいりません。あいつは逃げました。誰にもバレません」「殺しの捜査は続くぞ。公訴期限がないんだからな。誰が主任を殺した? レオか?」。ウィリー、黙り込む。「そうか。友達を守るつもりか。レオとの接触を避け、うちの者ではないと発表しろ。給与の税務処理も差し止めさせる。“今日の事件を遺憾に思う”という声明を出そう」ポール「ムダだ。いずれ我々に捜査の手が及ぶ。その警官に会って、金で記憶を“修正”させよう。今夜区長のパーティでシーモアに会う。相談してみる」「あいつは甥だ。力になりたかった」。(中略)
ウィリー「すみません。ママたちは? バーナード、へい、元気か?」。エリカの部屋にノックして入るフランク。「支度できたか?」「もうすぐ」「もうすぐ? どうした?」「ウィリーは下に?」ドアを閉め「何だ? 結婚したいって?」「あなたとは話したくない。父親じゃないもの」「お母さんを困らせるな。話し合うべきだろ?」「出てってよ」「構わん。好きにしなさい。お母さんを困らせようと勝手だ。軽率な結婚をしたいなら、君の自由だ。だが支度をしろ」「出かける」。バタンと閉められるドア。(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
レオ「ミルクを」母「私が」「ありがとう」。ブザー。「買い物へは?」「行ってるわ。レオ、出て」「いいよ。(訪ねて来たウィリーに)何だよ?」「話がある。仲間も下にいる」「じゃあ、上着を」母「ウィリー、ケーキを一緒に」「今は急いでいるので」「エリカもいるのよ。どうぞ、入って」「君が来ているとは。こんばんわ」キティ「今夜もハンサムね」「どうも。行かないと」「待ってよ、ママ、私たち結婚しようと思ってるの」「いつ決めたの?」「昨夜彼と話したの」「学校は?」「卒業するわ」「とても大事な問題よ。相談すべきじゃない?」。ブザー。レオ「連中かい?」ウィリー「ケーキは結構です。(エリカに)仕事なんだ。結婚のことは、また別の日に……」キティ「話し合うべきよ」レオ「呼んでるぞ」「(エリカに)済まない。(レオに)行こう」。
階段。ウィリー「レオ、ウェルテック社のヘクトルから電話があった。事件を知ってる。俺が奴らの側につけば守ってくれると。フランクを潰す気だ。俺を裏切るなよ」「もちろんだ」「電話は切った。俺たちお互いを信じよう。仲間の話をよく聞け。大事な話をするはずだから。まずい事態だ」。
ウィリー「やあ、トッド。後ろに乗れ」トッド、レオに「お前が殴ったポリ公がやっかいなんだ。意識を取り戻すとヤバい。お前も信用できない」「裏切らない」ウィリー「また捕まれば終身刑だ。俺を信じるだろ?」トッド「フランクに相談は?」「警察にはコネがない」。ウィリー、レオに拳銃を渡す。「ポリ公はブース病院4階の4人部屋にいる。トッドのダチがお前を入れてくれる。警備の奴は一人だけだ。8時間交代。小便に行った隙に病室へ」「相手は警官だぞ」「誰だって嫌さ。他に方法はない」「自信がない」「奴が操車場で見たのはお前の顔だけだ。始末できなきゃ俺たちがやる。だがその時はお前を殺す」。
ウィリー、レオに「車で待ってろ。トッドが話をつけて来る」レオ「何かあったら?」「しくじったら逃げろよ。この街から遠くへ。お袋さんの面倒は見る」「死ぬほど怖い」「早くしろ。休憩が終わる」。警備の警官、席を外す。「怖気づくなよ」。廊下で盗んだマスクをするレオ。赤ん坊のベッドに隠れるレオ。ナース、巡査に「ご機嫌はいかが? じき家族が。見つかった時から意識不明でした。眠ってください」。警備の警官、部屋の外へ。マスクを取り、逃げ出すレオ。非常階段を降りる。「何だ?」「逃げやがった!」「あの野郎は殺す! 生かしちゃおけねえ!」。
キティ「どうしたの?」レオの母「レオが戻ってこない」「なぜ?」「分からない。保護監察官にも会いに行ってないみたい。規定違反だそうよ。なぜこんな……」「座って。落ち着いて」。手を組む2人。
工場。「諸君、集まってくれ。説明を始める。信号機の内部を写真に撮ってくれ。設置は図面通りに。工事の一部は少数派の会社に割り当てる」。皆、写真を撮る。ヘクトル「よく考えたか?」ウィリー「どけ! バカ野郎」フランク、ヘクトルに「入札はうちに頼むよ」ヘクトル「今回は協力できない」フランク「なぜ?」ヘクトル「監査官の命令だ。警官を襲った者の身元が割れた。あんたの甥だ。気の毒だけど、覚悟をしとけ」ウィリー「うるさい!」「真っ先にお前が捕まるぞ」。ケンカを始めるウィリーとヘクトル。
フランク「なぜ黙ってた?」ウィリー「カタは付けます」「お前に何ができる! 殺しに関与したとなれば業界から抹殺される。全員投獄だ。レオを行かせたのが間違いだ」「心配はいりません。あいつは逃げました。誰にもバレません」「殺しの捜査は続くぞ。公訴期限がないんだからな。誰が主任を殺した? レオか?」。ウィリー、黙り込む。「そうか。友達を守るつもりか。レオとの接触を避け、うちの者ではないと発表しろ。給与の税務処理も差し止めさせる。“今日の事件を遺憾に思う”という声明を出そう」ポール「ムダだ。いずれ我々に捜査の手が及ぶ。その警官に会って、金で記憶を“修正”させよう。今夜区長のパーティでシーモアに会う。相談してみる」「あいつは甥だ。力になりたかった」。(中略)
ウィリー「すみません。ママたちは? バーナード、へい、元気か?」。エリカの部屋にノックして入るフランク。「支度できたか?」「もうすぐ」「もうすぐ? どうした?」「ウィリーは下に?」ドアを閉め「何だ? 結婚したいって?」「あなたとは話したくない。父親じゃないもの」「お母さんを困らせるな。話し合うべきだろ?」「出てってよ」「構わん。好きにしなさい。お母さんを困らせようと勝手だ。軽率な結婚をしたいなら、君の自由だ。だが支度をしろ」「出かける」。バタンと閉められるドア。(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)