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鈴木則文監督『現代ポルノ伝 先天性淫婦』その1

2011-07-03 05:25:00 | ノンジャンル
 鈴木則文監督・共同脚本の'71年作品『現代ポルノ伝 先天性淫婦』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
 ミッションスクールで聖書を朗読する由紀(池玲子)。京都でバーを営む母の元へ帰郷した由紀は、母が恋人のプロボーラー・安川とセックスするのを覗いて、もだえます。シャワー中に安川に襲われ、処女を失う由紀。大事にしていた娘を傷物にされて怒った母は安川の右腕に切りかかり、安川はボーラーとしてのキャリアを失います。
 由紀はこれをきっかけに学校を辞めて上京し、新宿のゴーゴーバーに通うようになり、男たちに襲われそうになったところを暴力団幹部の大場(小池朝雄)に助けられ、同棲するようになります。ブルーフィルムを観賞しながらの乱交パーティで知り合った社長の梶村(小島慶四郎)に抱かれて帰ると、嫉妬にかられた大場に殴られますが、由紀が彼の元を出ていこうとすると、大場は自分が悪かったと謝ります。大場は仕事で得たケガが元で不能となり、組も辞めて落ちぶれていたのでした。
 梶村とカーセックスした由紀は、結局金に不自由させないという梶村のものになることを選び、金を置いて大場の元を去ります。高価な買い物を梶村に注意されると、彼の元を飛び出し、またゴーゴーバーに出かけますが、そこで大場に再会し、彼の部屋に戻ります。しかし、そこへ梶村に雇われた大場の元舎弟らがやって来て、大場をこてんぱんにやっつけるのでした。
 逃げ出した由紀は見知らぬ青年の車に隠れ、彼の部屋に連れて行かれますが、酒を飲むと男が欲しくなると言って由紀が迫ると、青年に安物呼ばわりされて部屋をたたき出されます。
 東京にバーを開いていた母に会いに行った由紀は、母と暮らし始めますが、先日安物呼ばわりした青年と再会すると、自分から迫った先日のことを詫び、研究所勤めであるその青年・洋一郎と交際を始めます。
 母のバーで働き始めた由紀に目をつけた松村財閥の会長・健一郎(遠藤辰雄)は、娘婿の明仁(渡辺文雄)に彼女を手に入れるように指示します。洋一郎と束の間の平和な日々を過ごす由紀。洋一郎も高利貸しの2号だった母を早く亡くすという、由紀と同じような過去を持っていたのでした。(明日へ続きます‥‥)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto