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ブラッド・アンダーソン監督『ワンダーランド駅で』

2010-04-09 13:29:00 | ノンジャンル
 ブラッド・アンダーソン監督・共同脚本・編集の'97年作品「ワンダーランド駅で」をDVDで見ました。
 看護婦のエリン(ホープ・デイヴィス)の元を同棲相手で政治活動家のショーンが出ていきます。一方、大学生のアランがボランティア・ダイバーをしている水族館の増設予定地にレッサー建設は墓地を作ろうと考え、水族館の営業を妨害する工作を繰り返しています。アランの父はドッグレースにはまっていて、同僚のフランクに多額の借金があり、アランは父に代わってそれを返していましたが、ある日フランクは水族館のスターであるハリセンボンを殺せば借金の利息をチャラにしてやると言ってきます。アランは一旦は断りますが、父が際限なく借金をしていく様子を見て、ハリセンボンを盗んで自宅に隠し、ピラニアに食われたように偽装します。一方、エリンの母はエリンの交際相手募集の広告を勝手に新聞に掲載し、エリンは一旦は頭に来ますが、かかってくる大量の電話の中からいくつか選んで実際に男たちに会っていきます。アランは大学の同じクラスの女性に強引に誘惑され一旦は付き合う気になりますが、その女性が自分に言ったのと同じ言葉で担当教授を誘っているのを見て幻滅します。一方エリンも会う男性すべてに幻滅しますが、自分の好きなボサノバを愛する患者のブラジル人・アンドレと出会い、一緒にブラジルに行こうと誘われ、航空券も渡されます。アランはフランクに会いに行き、それまでバイトでためた貯金で借金を完済しようとしますが、ピラニア人気で水族館の入場者が以前より増えたことにより、フランクは約束を破り金を受け取ろうとしません。そして空港へ向かうエリンは渋滞でタクシーから電車に乗り換え、空港駅で降りようとしたところで、乗り合わせていたアランに出会い一目惚れし、二人の明るい未来を暗示して映画は終わります。
 終始ボサノバの音楽がかかり、手持ちカメラで撮られているにもかかわらず画面は安定し、ストーリーも洒落た伏線がいくつも張られていて、面白いエピソードにも事欠かず、現在おどろおどろしい映画ばかり作っているブラッド・アンダーソンの作品とは思えないチャーミングな映画でした。ロマンティックな気持ちになりたい方には特にオススメです。