今朝ほど22年産馬の報告をしましたので、ここからは見学会のメイン、23年産馬の報告です。
まずは、私が出資候補と考えている牡馬3頭を取り上げます。
【残口僅か】クエストフォーラヴ’23・牡1:ファンタストクラブ内木村牧場在厩
父 ハービンジャー、母父 キズナ(美浦・中舘英二厩舎)
まずはファンタストクラブ内木村牧場の川嶋さんから現状説明があり、「9/5入厩時405kgだったものが、環境に慣れ、飼葉を食べる中で410~420kgにはなっているだろう」とのことでした。また、「一通りの馴致が終わり、周回コース、屋内坂路コースなどを軽めのキャンターで、様々な環境に慣らすように調教を行っている」と、非常に順調な様子が伝えられました。
馬のタイプについては「入厩当初から馬房内でも調教中でもとても素直で落ち着いており扱いやすい」、「初仔ゆえ小さ目ではあるものの、パーツパーツはしっかりしており、膝や飛節など関節部分にくっきりメリハリがあるので、450前後まで成長してくれると思う」、「(今後、背中が伸びて中距離タイプに変わるかもしれないが)現状はハービンジャーより母父のキズナが出ているイメージで、スピードが勝ったマイラータイプと見ている」とのことでした。
さらに、デビュー時期については「(当歳からの成長過程を見ていないので一般論として)本馬のように関節部分がハッキリしているタイプは、脚が丸太のようにズドンとぼやけている馬、後ろ脚に力がなくてガニ股で身体を支えているタイプに比べて仕上りが早いので、本馬も早めから行けるのではと思っている」と前向きなコメントがありました。
ということで、多少のリップサービス込みだとしても、川嶋さんの本馬に対する評価は非常に高いと感じましたし、実際にこの目で見た印象としても、(少し小柄ではあるものの)バランスが良く欠点が少ない馬体をしているし、運動神経の良さそうな歩き、身のこなしができる優等生タイプのように感じました。(物おじしない性格も含めて平均点が高いタイプ?)
さて、本馬については今後かなり希少になるハービンジャー産駒として注目されているわけですが、以前、本ブログに「(クラブの歩様動画を見ていると)左前脚が曲がっているのが目立つ…」とのコメント頂いておりまして、その件について、全体説明が終わった後に川嶋さんに(こっそり突撃して(^^;))確認をしてきました。
本件についての川嶋さんのご説明は長くて詳しかったので、要点をまとめて書いてみます。
「ひと言で脚が曲がっていると言っても、例えばそれが一時的なモノかどうか、全体のつながりはきちんとしているのかオフセット(関節部分のズレ)なのか、などでいろいろ違う。当歳からずっと見ているわけではないので、あくまで育成場の立場で感じたことを言うと、本馬の左前についてはあまり気にならないカタチをしていて、むしろ何かあるとしたら右前の膝の方かな?というぐらいのレベル。これから鍛えていってどう変わるかはさて置いて、結論としては、現時点で気にしなきゃいけない脚元ではないです」
ううむ、、うまく伝わったかどうかが不安ですが、要するに本馬の左前のカタチは、これから調教を課していく育成場の視点では気にならないレベルだそうです。(ヤバいかも…と特に気を遣うケースは『オフセットと内向』と仰っていました)
まあ、これで実際どうなるのかは(他の要素もあるので)わかりませんが、現場で馬を見ながら詳しく説明頂いた私としては、川嶋さんのコメント、ご判断を全面的に信用するのみでありまして、本馬の脚曲がりについては気にしないことに決めました。と言いますか、あんなに詳しく客観的な説明を頂いてしまい、本当にありがとうございましたm(_ _)m
【募集中】クエストフォーワンダー’23・牡1:シュウジデイファーム在厩
父 ゴールドシップ、母父 マクフィ(美浦・鈴木慎太郎厩舎)
シュウジデイの石川さんによれば、「現在の馬体重は420kg。BTCでの調教を開始しており、周回コース600mが中心です」とのこと。また、「ゴールドシップ産駒でも性格は落ち着いており、今のところあまり手が掛かりませんし、動きに軽さがあってなかなか良いと思います」と前向きなコメントも…。実際、クエストフォーワンダーの仔らしいバランスの良さがありましたし、大勢の会員を前にとても落ち着いて振る舞っていましたから、いわゆる『ゴルシ産駒の怖さ』のようなものは感じませんでした。
いやぁ、これはどうなんでしょうねぇ… 正直、この目で見るまでは、クエストフォーラヴ’23の方にかなり気持ちが傾いていたのですが、実際に会ってみるとコチラも全然悪くない。本馬は鈴木慎太郎厩舎でゴールドシップ産駒すから、おそらく内田博幸騎手の教育係就任まで路線が引かれていそうですし、そういう楽しみ方もあるよなと。。
あとは好みの問題…と言ってしまえばそれまでですが、あえて言うなら、(私の好みとして)トモから後肢にかけてのカタチはクエストフォーワンダー’23に分があると感じており、『どちらか一頭にしろ』がルールなら、現時点ではやはりクエストフォーラヴ’23を選ぶかなぁ…です。(本馬については、もう少し成長を見守りたいところです(^^ゞ)
【募集中】スーンシャイン’23・牡1:吉澤ステーブル在厩
父 ルーラーシップ、母父 ジャスタウェイ(美浦・黒岩陽一厩舎)
スーンシャインはすでに495kgの雄大な馬体。出てきた瞬間からデカイなと感じました(^^;)
吉澤ステーブルさんによれば、「8/5にこちらに入厩してブレーキングは全て終了、先週からBTCでの調教を始めました」とのことでした。性格は牡馬らしく「どっしり構えていて、ドーンと来いタイプ」だそうで、現状、全く手が掛からないらしいです。
ただですねぇ、現時点で500kg近い馬体な上に、このあともまだ大きくなりそうとの話があり。。立ち姿や歩きを見ると、素人目にも大きな体を持て余すようなところがあって、正直、仕上がるまでには相当の時間が掛かる気が…。ズドーンという大型馬が好きな方にはイイと思いますし、こういうタイプがハマるとデカい一発につながるとは思いますが…。
全ては今後の変わり身次第なので、私が将来の見通しをどうこうは言えないですが、あくまで現時点での出資対象として考える場合には、クエストフォーラヴ’23、クエストフォーワンダー’23を上位に考えたいと思っています。
ということで、『次の出資は牡馬に…』を前提に、現時点の出資候補である牡馬3頭を見てきました。
結果はクエストフォーラヴ’23が頭一つリード、クエストフォーワンダー’23がそれに続き、少し離れてスーンシャイン’23といったイメージになりましたが、不確定要素として10/18全容公開予定の追加募集馬が加わりましたので、実際にはクエストフォーラヴ’23とモアザンセイクリッド’23を比較する必要があるんですよね。
☆半兄は菊花賞馬、ドゥレッツァ
モアザンセイクリッド’23 牡馬
父 Bricks and Mortar 母の父 More Than Ready
こう言っては何ですが、モアザンセイクリッド’23については何となく『良い馬だろう』という予感がありますし、厩舎やお値段次第ではいきなり出資候補一番手にくる可能性がありそうです。果たして本当にそうなるのかどうか、全容公開が楽しみですし、それまでクエストフォーラヴ’23が売れ残ってくれることを祈ります!(クラブの皆さんスミマセン(^^ゞ)
どの順番で報告するか迷った結果、まず最初に22年産馬(既走馬を含む)をまとめてしまうことにしました。
22年産馬については今現在も出資できる馬がハイアーラヴ’22のみで、すでに美浦近況に移動済みですからね。今回、見学した22年産馬はいずれも出資検討対象外ですから、混乱を避けるためにササッと報告してしまいます。
ということで、まずは二日目に見学をしたアスゴッドから行きます!
アスゴッドはシュウジデイファームで順調に乗り込み、30日に栗東に向かって出発する(した)そうです。
馬体重は503kgあるとのことでしたが、筋肉質の馬体はキリッと引き締まって見えましたし、皮膚が薄くて血管が浮き出ている様子は、昨年受けた印象からさらに迫力を増していました。シュウジデイの石川さんによれば、ソエの治療も無事に終わって今はすっかり落ち着いているそうなので、10月後半か11月前半には無事初勝利を飾ることができるのではと思います(^^ゞ
【アスゴッド・牡2(既走馬):シュウジデイファーム】
続いてはエレガンシアです。
馬体重はまだ430kg台とのことで、そんなに大きくなってはいないですが、馬体を見た限りでは以前より線の細さを感じませんでした。良くまとまった欠点のない馬体ですし、大人しくしていて気難しさは感じなかったんですけどねぇ…。
本馬の説明の際、石川さんはこんなことを仰っていまして(^^;)
「前走では途中で止めてしまうようなレースをしたので…。速めをやる時には後ろから他馬を追いかけさせる形でやるとか、いろいろ工夫しながらやっています。調教では出だしから行く気があるし、まさかあんなレースになるとは思っていなかったので…。最後まで集中力を維持するために、レースではガシガシ追えるジョッキーの方がイイのかなとか、いろいろ考えてしまいます」
オッ!!ここでまさかのレジェンド批判か!? みたいな大それた事を石川さんがするはずもありませんが、とにかく前走の不甲斐ないレースぶりはシュウジデイさんにとっても全く不本意だったようです。それだけに『申し訳ない』的なお気持ちもあったのでしょう、すごく苦しそうに、言葉を選びながら説明されていた姿が印象的でした。
次走がいつになるのか分かりませんが、巻き返し、リベンジのためにも引き続きバッチリ乗り込んで頂いて、今度こそ素質の高さを確認できるレースをして欲しいと思いますm(_ _)m (勝ち負けは別にシュウジデイさんの所為じゃないですから(^^ゞ)
【エレガンシア・牝2(既走馬):シュウジデイファーム在厩】
シュウジデイファーム3頭目の22年産馬はストームハート’22です。
今の馬体重は459kgとのこと。8月下旬には470kgと伝えられていましたが、脚元(深管の問題)で休んでいたところからの立ち上げで少し減った感じなのでしょう。
ということなのですが、石川さんによれば、「BTCで乗り出したところトモに疲れが出たので、今はまた場内で乗っています。休んでいる間に馬体は成長したので、とにかく脚元に問題が出なければ…と思っています」とのことでした。
そうですねぇ、馬体のバランス、雰囲気はとてもイイですし、牝馬にしてはしっかりした身体つきをしていると思いますので、石川さんが仰る通り、とにかく(深管に限らず)脚元さえ丈夫なら…でしょう。今のところ移動の具体的な予定はないようです。
【ストームハート’22・牝2(満口):シュウジデイファーム在厩】
22年産馬の最後は、初日に見学をしたスマートオランプ’22です。
チャンピオンズファームの鈴木さんによれば、「馬体重は482kg。4F58秒までの速めをこなしており、ゲート試験に合格できる状態まで進んでいることを報告しています。こちらでこれ以上やっても馬体を減らすだけなので、今は日ごとにメリハリをつけ、状態を維持する調教になっています」と、ここまでとても順調に来ているとのことでした。
移動や入厩については「厩舎の空き待ち」だそうで、今現在は、あえて長めを緩いペースで走らせて精度を高めたり、移動に備えて適度に楽をさせるといった段階に入っているようでした。
具体的なデビュー時期などについては移動してからになるでしょうが、482kgあっても重たさを感じさせませんし、スッキリしていてなかなかの仕上りに見えました。鈴木さんはゲート試験には絶対の(?)自信がおありのようでしたから、厩舎馬房の都合さえつけば、とんとん拍子にことが運んでいくのかもしれません。
【スマートオランプ’22・牡2:チャンピオンズファーム在厩】
以上、二日間の間に見学をした22年産馬たちの状況報告でした。
いずれももう買えない馬たちばかりですが、その分、(2戦目3戦目を含めて)実戦投入が近い馬たちですし、出資者にとっては切実な見学とも言えますからね。
私の場合はアスゴッドとエレガンシアに大きな期待をしているわけですが、全く不安を感じなかったアスゴッドに対し、エレガンシアには多少なりとも不安が残っておりまして…。
まあ、エレガンシアについては、あまりジタバタしても始まりませんし、当面はシュウジデイファームの皆さんにお任せするしかないですから、そのうちに本気を出してくれると信じて待ちたいと思います(^^;)