@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

恐るべし!RYANAIR!

2005-11-02 03:03:31 | 生活/Paris2005
パリ滞在記の続き…を書かなければ!
と最近あまりにもさぼりがちでなかなかUP出来ず、ごめんなさい~。

さてさて、翌日月曜から夫の同僚の奥様mizuさんも合流して、
2度目のSalon du Chocolatに行ったり、
私の買い物に付き合ってもらい、MORA(製菓道具店)・Le Bon Marcheなどなど。
マレのMRIAGE FRERESでランチしたり、
irimaiちゃんと合流して、ピアノミニコンサートに行ったり、
Montorgueil通りの歴史的建造物カフェでまったり…。

mizuさんは初パリだったのにも関わらず、
私の目的に合わせてもらったために、かなりDeepな裏パリばかり
お連れしちゃいました。
エッフェルからの眺めは次回だんな様と一緒にいらしたときの為に…ね。

木曜日には彼女も一足先にバルセロナに帰ってしまい、
私はその夜irimaiちゃんのおうちにお泊り~。
実は私…、大学時代も一人暮らしの友人ってほとんどいなかったので、
あんまり一人暮らしの子の家には泊まったことがないのよねー…
というわけで、ワクワク(死語?)
2晩続けて若者の街Bastilleに行ったり、
(バスク料理レストランはある意味楽しかった~)
サン・ルイ島のアイスを食べながら、マレ散策&カフェして、
レ・アル周辺でjazzやってないか探したり、
夜のPont St-Louisから見たパリの夜景忘れられない…
彼女のおかげでかなり若返った(!?)気分で二度目の滞在を
楽しく過ごすことが出来ました~。

そして週末土曜の朝、夫がスペイン・ジローナ発の夜行バス(!)
に乗って12時間…M3番線の終着駅「Gallieni」に到着するというので、
これまた行ったことのないところに迎えに。
夜行バスとな…一体どういうもの?
と恐々その駅に降り立ってみると、駅に直結して、各近隣国に出入りする
夜行バス「ユーロバス」のインターナショナルターミナルがあったのです。
ベンチで心細く待っていると、「バルセロナ便到着~」アナウンスがあったので、
表に出て、降りてくる人々を眺めてても一向に夫の姿は無い!
噂によると、少しでも休憩時間に遅れたりすると容赦なく置いて出発してしまう、
という話を思い出し、青くなって、慌てて運転手さんに、
「日本人乗ってなかった?」(仏語)と聞くと、
「ああー、もう一台後で来るから待って」(西語)とな。
ちなみに私はさっぱり西語は理解できないのになぜか通じ合うのね、こういう時って。
それから待つこと1時間…。予定時間より1時間以上も遅れて…。
さっきの運転手さんが私のところまでやって来て、ご親切に、
「アレにきっと乗ってるよ!」ってパチっ!(欧人特有のウィンクね)
お迎えの人々と乗ってきたスペイン人が激しく再会のハグしてる間から、
夫の姿も見え、ほっと一安心…。
「いやぁー、バスはかなりキツイよ」
そりゃ、そうだ。お疲れ様…。

バスでもう一人、珍しい日本人のパッカー君と一緒だったので、
彼の旅話を聞きながらメトロに乗った。
もう3ヶ月もアジア・ヨーロッパを周遊しているそう。
各旅先でサッカーを楽しみながら、自由気ままな旅…。
もちろん危険な目にも遭ったりとそれは大変なことも多いけど、
彼の表情がとてもイキイキしてたので、なんだか羨ましく、
来年は私たちもパッカーデビューしちゃう?なんて話したり。
でも、なんと彼の今夜の宿は15ユーロのユース!うぅ~ん、ツワモノ!

さて、その夜は去る結婚記念日(10/20)を二人ゆっくり過ごせていなかったので
「Aux Lyonnais」を予約しておりました。
これまたアラン・デュカスプロデュースのビストロなんですが、
気取らず、誰でも入れる雰囲気がなんともいい。
建物も古く、往年のビストロという感じ。
メニューも一流レストランと違って、シンプル!

前菜に、夫は子豚とフォワグラのリエット…なんと瓶ごと!
私はセップ茸のポタージュ…目の前で注いでくれる!
をチョイスして、すでにここでお腹いっぱい。。。
メインは、「Quenelles et ecrevisses」(直訳すりみ&ザリガニ!)
「Foie de Veau」(直訳牛レバー!)
今思えばなんちゅーチョイスでしょう…。
もちろん量が多すぎて完食できず…。
あの~、ビストロはほんとに要注意ですね。
細々出てくるフレンチコースと違って、
カルトの一つ一つのポーションがでか過ぎる…。改めて選択ミスを反省。
でもでも、お味は最高に美味しゅうございましたのよ。
行くご予定のある方はぜひぜひシェアして召し上がることをお勧めします。

そんな私、お料理とワインと雰囲気にすっかり酔っ払い、
眠くなってると、ギャルソンが「カフェはお二階のラウンジでどうぞ」と。
場所を移して、二階の素敵なアンティークのゆったりソファーで、
すっかりくつろいでカフェを…いや、ぐったり…か。
そこへ、先ほど近くの席で一人食事していた男性も上がってきて、
今度は棚に並べてある超高級そうなブランデーを品定め。
「これ~」と指差し、ギャルソンからサーブされると、
なんとも幸せそうにグラスをまわし、香りを楽しみ、少しづつ召し上がる。
その後、立ち上がってグラスのお水を一気呑みして、さらに飲みかけ(?)のワイン
ボトルを手にしてルンルンで帰って行ったのです。
う~ん、不思議。いろんな楽しみ方があるのねぇ~。
もしかしたら著名な美食家なのかしら。

そんな楽しかったパリステイもあっという間に日曜日、バルセロナに
帰らなくてはいけません…
今回帰りのフライトは、easyJetよりさらに格安というかマイナーなRYANAIR!
主要空港は一切就航してないような格安エアライン。
パリにおいてはガイドブックにも乗っていない超マイナー空港「Beauvais」
からスペインは「Girona」行き。
まずは、その「Beauvais」とやらにたどり着かなければならぬ。
ネットで検索して、どうやら空港行きのバスが「Porte Maillot」から、
出てるらしい…。(こっからですよ~先が思いやられるでしょう)

そのバスの仕組みは、それぞれのフライト便の3時間前にその便の搭乗客を乗せて
いくものらしく、それ以上詳しいことは分からない…。
かなりの不安を抱えながらも4時間前にその集合場所に行ってみると、
すでに7時近く、暗くなってるのに、外灯もなく、だだっ広い場所に
ワラワラとたくさんのラテンなノリの外人が小荷物持ってウロウロ…。
そこへ観光バスタイプの大きなバスが来ては、ドドーッと乗り込み出発して行く。
もちろん何の表示も係員も見当たらない…。

しばらく様子を眺めていると、一人の男性がB4サイズくらいの厚紙を持って
行ったり来たりしている姿が見えたので、聞いてみることに。
するともう30分くらいしたらこの辺りにバルセロナ便のバスが来るから、と。
どうやらこの普通の私服のおにーさんがここ全てを仕切ってる唯一の係員のようだ。
そして、バスが来るとそのB4サイズの厚紙には便名と行き先が書いてあって
それをバスのフロントに置くというなんとも原始的なシステムだったのです。

その後、待てど暮らせどバスは来ないし、ここで待ってと言われても
フライトの時間も迫ってくるし、周りにいるスペイン人たちもソワソワ。
Beauvaisまで1時間以上かかるらしいし、みんなバスに座りたいから、
行列作りたいけど、どこに並んでいいかも分からない…。

そこへバスが1台。きっと時間的にもアレに違いない!と
指定された場所とは全く違うところに停まったけれど、
とりあえず追いかけて、おにーさんの聞いてみる。(こういうことだけは早いのよね)
「んにゃ、これはローマ行き」
エーッ!だってもう時間だよ~。と怪しく思ったので、
しつこくそのおにーさんの後ろにぴったりくっついていること、ほんの数分後。
いきなり気が変わったのか、「やっぱりコレ、バルセロナ!」って、
ローマ行きの札外して、バルセロナの札を置くじゃないの!
ほんとアテにならないこの国。一体どうなってんの?
と、思いながらも一番ノリ!無事席も確保した。

約1時間、フライト2時間前ギリギリにBeauvais空港に到着。
これまた一番乗りでカウンターにチェックインするんだけど、
へ?こんだけ?ってくらいたったの1列のみで数箇所のカウンターがあり、
すぐ横に出国ロビー?いや、出国口が見える…。
初めて見た。こんな空港。日本でも行ったことが無い。

そして、お席はというと、はい、もちろん自由席~♪
ちゃんとチケットに「FREE」って書いてある!
すごいすごい、これがRYANAIRなのね~。
預け荷物は15kg。手荷物は10kgまで。どっちもしっかり計量されました!

ボーイングタイムは、普通と違って1時間前とある。
不思議に思い、出国口手前のレストランで軽く食事を取って早めに入ってみると、
もう、すぐ!入ってほんとすぐにいきなり床が木の板でできた搭乗口が!
なんのための1時間前か意味も分からず、ほとんどイスがない木の床のロビー(?)
で待つのだが…、「gate2」って書いてあるけどgate、A・B・Cなんだよね~。
もー!どうなってんの~?ともう怒る気力も無く、諦めて多分2だからBだね、
くらいの気持ちで待つことに。

すると、Bgate(っていうかただのドアー)の手前の小さなテレビモニターに、
「ROMA」って出た。
どどーっと人々が駆け寄った。そう、だって自由席だからみんな必死なの。
我先にと…。しかしすぐにそのモニターから「ROMA」の文字が消える。
なんのデマか今度はAgateの方へその一部がどどーっと民族大移動。
ひ・ひぇー、ナニ?この秩序の無さ。怖すぎ…。
結局ローマ行きはBで治まり、行ったり来たりぎゃーぎゃー賑やかな
イタリア人たちは去って行った。

今度は私達の番。もうそのgate決定もイチかバチかの賭博状態…。
ドキドキしながらBに並んでると、アナウンスでAと。
はぁ~、やっぱり。外した、ともう完全にやる気を失い、どうでも良くなって
別に最後に乗ってもいいや…と空いてる後ろのイスに腰掛けた数十分後、
またさらにアナウンスで今度はBとな!!
いち早くその変更を聞き漏らさなかった私は真っ先にBに並んだのでした
(一番後ろのイスに座ってたのですぐ移動できただけなんですが…ラッキー♪)
もちろん必死に並んでいたほかの人々から、様々なブーイングが狭い部屋に響く。
なんだか不思議な連帯感…。
たった100人くらいの乗客…。
もちろん他に日本人なんて一人も居ないし…。
このエアライン、無事着陸したら拍手が起こるって有名だし…。
もしこの便、飛行機事故が起きたらならば、私達運命共同体なんだわ…。

などとぐるぐる考え、妙な仲間意識が芽生え始めたのでした。
さらにフライト時間が過ぎ、アナウンスが聞こえた。
どうやら飛行機の停車(っていうの?)が遅れてるのでもうしばらくお待ちを。
というものだったんだけど、同時にものすごいブーイングが鳴り、
またそれと同時にアナウンスが笑い出す
えぇー?笑うんかい~とびっくりして前方を見ると、
あ、そこでマイク使ってアナウンスしてたのね…なんか学園祭みたいなノリ。

もう、完全に通常のフライトを想定するのは諦めて、
何が起きてももうびっくりしないぞ。と心に決める…。
フライト時間を15分くらい過ぎてようやくチケットが切られ、
ドアーの向こうへ出ると…、
はぁぁーやっぱり…はるか向こうに見えるヒコーキまで、みんな走ってる…。
もういいじゃん、走んなくても。
金網付近で見張ってる警備員と麻薬犬に睨まれながら
(別に睨まれてないのにそう感じる)
貴重な体験してるな~とつくづく実感しながらトボトボ歩いて、
タラップを上がり、無事窓側のお席も確保。
後から後からワイワイぎゅうぎゅう、無事運命共同体が全員搭乗し終わった。
 
さて、恒例(らしい)の救命救急道具の使用例の生デモストレーションを見ていざ出発~!
ママ~、落ちたらごめんねー
えっと、あともう一つインフォメ。
ちなみにお飲み物は有料でございます…当然!(私なんかメニューさえもらえなかった)

約2時間足らずのフライト、目を覚ましたら天国かも…と、
着陸時の地響きではっと目が覚めたら、そこはもうバルセロナの少し北に
位置するマイナーなGirona空港の地上でした。
みんな深夜近い時間のせいか、さっきの疲れか拍手もさほど起こらずちょっとがっかり。
みんな預け荷物もないのか、空港に着いたらあっという間に散って行った。
さよなら~運命共同体。生きてて良かった~。

ワタクシ達もそこからタクシーに乗り、Granollersの街まで約1時間。
やっと居住ホテルに到着。
今回のパリステイ、いろんな意味で中身の濃~い滞在だったなぁ。ほっ

そしてこんな長文最後まで読んでくださった方々
…っていらっしゃるかしら?
次回からはもっとコマメにUPしますぅ…。

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