@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

中欧旅行記~4

2008-05-08 23:49:45 | 旅/Europeその他


6日目

今回の旅行、初日からずーっとお天気に恵まれず
なかなかアドリア海のキラキラ光る海を眺めることができなかったのですが、
ようやくようやく青空が広がりました~

この日はいよいよ旅のハイライト、ドブロヴニクの街へ向かいます。

その前に…コルチュラ島を後にし途中に寄ったのはストンという小さい町。
この小さな町の上にはぐるーっと山を囲むように城壁がめぐらされ、
その長さは万里の長城に次ぐとも言われているのだそう。

カーフェリーを降りて、上を見上げたらこの眺望!!
あまりの美しさに、思わず駆け寄ってしまったくらい



もちろん城壁はずーっと辿って行くことができます。
こうは見えても結構な急勾配で下を見ると背筋が
手すりにつかまりながら、てっぺんの旗まで目指します



はぁはぁ…着いた~~~~
この小さな街がストン、ここは天然のお塩で有名な街。
奥に見えるのが塩田…丁寧に丁寧に手作りされる結晶の大きい塩は
ミネラル豊富で甘みと旨みがあって美味しい
1kg単位でしか売ってなかったけど…お土産にぜひ



街中は古い石造りの建物と石畳が当時の趣そのまま。
まるで中世にタイムスリップしたような気分になります。

さて午後はいよいよ”アドリア海の真珠”と謳われるドブロヴニクへ。



クロアチアの最南端に位置するこの美しい沿岸の街ドブロヴニクは、
15~16世紀にはラグーサ共和国としてヴェネツィアと並ぶ貿易都市でした。

イギリスの劇作家バーナード・ショーはこの景色を見て、
「ドブロヴニクを見ずして天国を語る莫れ」と称え、
この地を「地上の楽園」と褒め称えました。
その名に相応しくどこを見ても絵になるような美しい風景。

海に突き出したオレンジ色の瓦屋根の家々がぎっしりと寄せ合っているところが旧市街。



その旧市街をぐるりと囲む城壁、
目抜き通りのプラッツァ通りには見事な光沢の大理石が敷き詰められ、
左右に細長くのびる路地には紐に通された洗濯物が揺らぎ、
ここに暮らす人々の飾り気のない日常を感じることができます。

しかし、1979年にユネスコ世界遺産に登録されたこの街は
91年からのクロアチア独立戦争の際、旧ユーゴ連邦軍の攻撃により、
街中は戦火に見舞われ、そのほとんどが壊滅という被害を受けました。
この街で戦った多くの若い命もこの地で散りました。

一時は「危機にさらされている世界遺産リスト」にも挙げられていたものの、
戦後修復が進み、94年に改めて世界遺産に。

壊滅状態だった中世の街並み、今こうして眺める姿はこの街の人々の
強く祖国を思う力からなる復興の賜物。
そんなことを考えながらゆっくり城壁を歩いてみると、
いろんな思いが胸をよぎり、感慨深い空中散歩となりました。



旧港を臨むシーフードレストランにて。



さすがはお隣イタリアと共通の食文化。
オリーブオイルと塩だけのさっぱり系やトマト系などが多くなじみ深い
アドリア海の海の幸を楽しむことができます。

お鍋いっぱいのムール貝。
…美味しいけどしょっぱ~~~い



こちらもお鍋いっぱいのイカ墨リゾット~~~



こんなアンティークなお船を眺めながら白ワインと海の幸。
うーん、やっとアドリア海を満喫



ホテルのお部屋からは海に沈む夕日を。
いつまでも眺めていたい…まさにここは地上の楽園でした

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