@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

中欧旅行記~2

2008-04-24 16:55:24 | 旅/Europeその他
4日目

オパティアを出発し、アドリア海沿いをドライブ
ちなみにこのクロアチアのアドリア海沿岸地域一帯のことを
ダルマチア地方と呼ぶのですが…そう、あの「101匹わんちゃん」ダルメシアンの故郷!
クロアチアって見知らぬ遠い遠いイメージの国ですが、
こうして探っていくととっても身近に感じませんか??

そしてこの海岸、ひじょうに入り組んだ海岸線を描き、
その傍らには数百のダルマチア諸島が点在。
この海岸はダルマチア式海岸とよばれており、
海岸線に対して平行に連なっていた山地が沈降する事によって形成された為、
ダルマチア地方は細長い独特な形状をしていると考えられるそう。
ちなみにご存じ三陸海岸はリアス式海岸でしたね

そんな複雑な入り江を数多く持つダルマチア地方、
だから、これまでにさまざまな時代において、
近隣諸国から領有を狙われる原因となったわけです。

いまや美しい沿岸部のリゾート地の数々は、
その昔、軍にとっては絶好の入り江。
港町には支配と闘争の繰り返し歴史がつきもの…

さて、そんな港町のひとつザダルの街へやって来ました。



ザダルは紀元前9世紀にイリュリア人の港町として建設された以降、
やはりローマ帝国、ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国に支配され、
また第二次世界大戦中はイタリアの支配下にあったため、
連合軍によって攻撃されたという悲劇も。。。

しかし、旧市街は中世の面影を残すたたずまいでひっそりと美しい。
ゼレニ広場から円形の聖ドナト教会を望む。



海に突き出した形の旧市街は中心部からすぐに海を臨むことができます。



この海岸には細工がされており、
波が打ち寄せると音を奏でるというシーオルガンなるものが!

確かに不規則に低音のパイプオルガンが鳴り響き、
少しだけ聞くとヒーリング的な要素も…。
ですがこちら構造上ストップできないそうで、
夜中も響き渡るこの音は近隣住民から騒音苦情が出ているらしい

ザダル行政、お茶目すぎね



さて、そんなザダルの街…あの有名な映画「鳥」の舞台でもあります。
ここはヒッチコック監督(上記看板ね)が愛したリゾート地。
彼がこよなく愛したこの地から生み出された名作は…と説明したいところですが、
あぁぁ…「鳥」…実は私が幼少の頃パパがテレビで見ていたのを
一緒に鑑賞してしまい、以来異常なほどハト嫌い(いえ鳥全般)になった
トラウマ的要因でもあるのです
まさかこんなところでその舞台に遭遇してしまうとは!!!

それなのにツアーの誰かが、
「鳥って自分に何か嫌なことをされたら、誰にやられたかをずーっと記憶してて、
いつか仲間たちと復讐しに戻ってきて襲うらしいね~」
…なんて映画を彷彿させる恐ろしい発言をするものだから、
いうまでなくこの地で出会う鳥たちに恐怖感を抱き逃げ回っていた私を
皆さん容易に想像できてしまいますね…



そして午後、さらに南下しスプリットの街へ。
ここスプリットは沿岸部最大の都市であり、
その旧市街ではローマ皇帝ディオクレティアヌスが退位後居住した、
ディオクレティアヌス宮殿を目の当たりにすることができます。

写真は“地上のテラス”と呼ばれる宮殿の公の広場。
両側には16本のコリント式の円柱が並び、古代ローマ時代の建築にため息。
周りには皇帝がエジプト遠征時に持ち帰ったというスフィンクスがゴロゴロ。
ううーん、すごい!ロマンだわっ

宮殿の周りには頑丈な城壁で囲まれており、その内部一帯が旧市街という構造。
この宮殿はローマ時代の史跡の中で最も保存状態が良いとされ、
1979年世界遺産に登録されました。
他の史跡と異なり、破壊されることなく保存されたのは、
時代の変遷を経ながらもさまざまな時代の建築がなされたことで、
宮殿遺跡が遺跡としてではなく街一体として形作られてきたからなのでしょう。

…んと、やんわり言えば、中世あたりの誰かが宮殿内にその歴史的価値関係なく、
どんどんお家建てちゃった!…てこと
それも…この広場の下は地下室(当時は宮殿1階部分)になっており、
古代ローマ時代のオリーブオイルの搾取所や、
食糧貯蔵室、調理場などが現存しているのですが、
ディオクレティアヌス没後、数百年後宮殿上部に住み着いた民間人が、
ちょうどいい穴にゴミをぽいぽい投げ捨てそれが地下室を埋めていき、
結果地下部が埋没されたことでその形状を維持できたというのでびっくり

こういう自然な成り行きが素晴らしい史跡群を後世に残すというこもあるのですねぇ。
このエピソードは笑っちゃうけど、好きですスプリット。

夕方、このスプリットから西20km離れたトロギールにも立ち寄り、
この日は社会主義の雰囲気がモロに残るホテルに宿泊…。
お揃いの制服(かっぽう着?)を着た食堂のおばちゃんたちに笑顔がない。。。
でも、翌日は4時起きでカーフェリーに乗船するのであんまり気にせずさっさとオヤスミ

続く~

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2 コメント

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amon cha~~n (ruka)
2008-04-25 00:22:38
旅行記1・2と 石畳を歩いてるような気分で読ませていただいてます
期待通り amon-chanのレポーターぶりはすばらしいです
amon-chan 疲れてな~い?
大丈夫?
楽しみだけど 無理しないでね
それで いつか amon-chanにガイドしてもらって
旅してみたいです
返信する
元気いっぱい♪ (amon)
2008-04-25 19:02:07
>ruka sa~~~n!!
わーい!仮想世界旅行楽しんでいただけてうれしい☆笑
そうです、そうです。
ツルッツルの石畳を思い浮かべててくださいねー

旅疲れですが…それが今回まったくナイのですぅ。
それくらいのんびり中高年さま仕様ツアーで、
あんまり暇で発狂しそうだったほど!
旅に出てあんなに時間を持て余したのは初めてです。

なので、時差ボケはちょっとあるけど、
とーっても元気なのでいつでも遊んでくださいね♪

そうですー、ぜひParisに参りましょう!!きゃっ☆
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