メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

不思議なものです、人生って@Cheesecake Factory

2016-07-23 09:02:29 | レストラン
パイクプレースマーケットに買い物に行って
前を通っても一人で入るのは気後れして
いつも素通りをしてきたのに
先日、なぜかドアを押してしまった目貫通りの大きなレストラン。


高い天井の店内にはバーカウンターまであります。


そして今や50種類以上のチーズケーキとデザートのほかにも
200もの食事メニューを展開しています。

つまり
決して女子やお子様向けとは限らずに
「大人」だって十分に居心地のよい場所、よいメニュー。

その名は「Cheesecake Factory」(チーズケーキファクトリー)。
今では全米に185店もあるという大企業!

ちょっとその歴史をたどってみれば
発端は1940年代、イブリンという一人の主婦が
デトロイトで作り始めたチーズケーキでした。

二人の子供たちを育てながらの母親は
お店を持つ夢はあきらめて
自宅のキッチンで作ったチーズケーキを
町のレストランにせっせと届けました。


それから月日が流れて
子どもたちも巣立った1972年のこと
ロサンゼルスに引っ越しをしたイブリン夫妻は
もう一度、夢を実現させるために働き始めます。

そして「The Cheesecake Factory Bakery」という小さな店を
開くことになりました。

イブリンの作るチーズケーキはいつしか20種類を超えて
評判は評判を呼んで
1978年には息子のデビッドがレストランを開いて
母のチーズケーキをショーケースに置くようになりました。

それが「The Cheesecake Factory」の記念すべき第一号店。
場所はカリフォルニアのビバリーヒルズです。

今では全米185店舗を含む200店もが世界にあり
数々の賞を受賞するまでになりました。

昨年だけでも
「Fortune “100 Best Companies To Work」など3つを受賞しています。

まずはチーズケーキの写真をご覧になります?

オリジナルチーズケーキ


フレッシュストロベリーチーズケーキ


チョコレートヘーゼルナッツチーズケーキ


ソルテッドクリームチーズケーキ


ずしりと大きいケーキです。
メイおばさんはどう頑張ったって一人では食べきれません。
加えて年々、甘いものが苦手になってきましたから
お一人様ランチはチーズケーキなしの
こんなプレートランチです。


ところがこれが侮るなかれ!

フレッシュターキーサラダサンドイッチ
または、チキンアーモンドサラダサンドイッチのどちらかを選びます。
これにスープとサラダが添えられてきます。


メイおばさん、チキンの方を選んで
静かに大人の雰囲気の中で本を読みながら
白ワインと共に待っている間に
すっかり大人の気分になりました(笑)。


「あれ、ここってどこだったっけ。
 えっ、うそ~っ、チーズケーキのお店?」的に(笑)。

高得点のランチプレートでした。
スープもサンドイッチもきちんと作られています。

とてもおいしく、幸せにいただきました。

サンドイッチプレートのほかにも
ピザもステーキもシーフードもあります。

実はこの「Cheesecake Factory」は
メイおばさんの思い出の店です。

昔々その昔
カナダの高校に留学をすることになった10代半ばの娘と一緒に
シアトルのことなど何一つ知らないというのに
カナダ側からフェリーに乗って
この町まで寮生活に必要な品々の買い出しに来ました。

その時に二人で「Cheesecake Factory」で
大きなチーズケーキを半分ずつ食べました。
そして不安でいっぱいの未来に一生懸命希望を持とうとしました。

宿泊していたホテルは「Crown Plaza」
なんとこの家からもすぐのところです。

人生なんてわからないものです。
あの頃は、まさか将来の自分がこの町に住んで
「Crown Plaza」の前を通って「Cheesecake Factory」に行き
ひとりランチをするなんて

いったいどうして想像できたでしょうか。

不思議なものです、人生って。
おもしろいものです、人生って。

ちなみにこのサンドイッチプレートはタックス込みで13ドル10セントです。

ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございます!
       ↓