メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

「羊飼いのパイ」いえ「農家のパイ」

2016-05-31 23:51:16 | レシピ
「パイ」という名前がつく料理はたくさんありますが
ミートソースの上にマッシュポテトをのせて
たっぷりのチェダーチーズをトッピングして
オーブンで焼くだけというシンプルなパイがあります。

パイ皮を使うわけではないのですけれど
パイと呼ばれているんです。
ええ、ずっとずっと昔から(笑)。

それがイギリスの「シェパーズパイ」(羊飼いのパイ)。

メイおばさん、なんてことのないこのパイを
時々突然食べたくなって作ります。

シェパーズ(羊飼い)と呼ばれるだけあって
本来はラムのローストの残りを刻んだ上にマッシュポテトをのせて焼いたもの。

ラムではなく牛肉を使う場合には「コッテージパイ」(農家のパイ)と呼ぶのが本筋だそうですが、今ではそれほど厳格な区別はないようです。

ほとんど好き嫌いのないメイおばさんですが
ラムの匂いはちょっと苦手です。

ですからこのパイを焼く時は、アメリカでは牛挽肉を
日本では合い挽き肉を使います。

なぜって、牛挽肉はアメリカではとても安いのに
日本ではとても高いんですもの(笑)。

どちらを使ってもそこそこに美味しくできます。
たとえば4人分ならこんな風に作ります。

1. 大きめの鍋にオリーブオイル大匙二杯を熱して、玉ねぎ1個のみじん切りとニンニク2片をつぶして炒めます。

2. ここに挽肉450グラムを入れて茶色になるまで火を通し、トマト缶と2カップのビーフストックを加えます。トマト缶は日本でも普通に売っている400グラム缶。
ホールではなくダイスの方が煮込むのに楽です。
ビーフストックの代わりは2カップの水+ブイヨンでOKです。

3. これをコトコト煮込みます。肉が柔らかくなって鍋の中の水気が飛ぶまでちょっと気長に頑張ります。塩と胡椒でお味をととのえたら「下段」は完成!

4. ミートソースを作っている間に塩を振り入れた熱湯でジャガイモを茹でます。
  皮をむいて賽の目に切っておくと早く火が通りますね。
  たっぷりほしいので大き目のジャガイモで4~5個ぐらいあるといいかしら。

5. ゆで上がったジャガイモの水気をよく切って、再び鍋に戻します。

6. ここに牛乳100ccとバター50グラムを加えて、ジャガイモが滑らかになるまでマッシュします。

7. 耐熱容器に3のミートソースをしいて、6のマッシュポテトを平らに載せたら、
おろした、あるいは細切りのチェダーチーズ50グラムをパラパラと振りかけて、あとは焼くだけ。


8. 200度で20分。美味しそうな焼き色がつけば出来上がり。


羊飼いさんもいませんし、農家でもありませんけれど
素朴で簡単なわりには満足度の高い料理です。 (笑)。

これ、よく似ていますけれど「羊飼いのパイ」ではありません(笑)。

ギリシャ料理の「ムサカ」です。
トッピングはマッシュポテトではなくて
ベシャメルソースです。
   
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サラダとお素麺とスティック野菜

2016-05-30 23:32:42 | 器、キッチン
時々思い出したように遊んでいます。
例の、ぐるぐる野菜ができる「Spiralizer」(スパイラライザー)です。


けれどもメイおばさんがアメリカで買ってきたのは
腕力勝負の15ドル。


100ドルもするこんなハイテクものとは違います。


まずは定番のサラダです。


次に、残った「ぐるぐる」で遊んでみました。
麺つゆにつけて、まるでお素麺のように食べてみたのです。


かなり噛みごたえのあるお素麺でしたけれど(笑)
なかなか美味でした。
麺つゆを冷やしておけば、これからの季節によさそうです。


それに、キュウリと大根とニンジンのお素麺なんて
とってもヘルシーです。
ダイエットにもなりそうですし(笑)。


最後に柚子胡椒を加えてみたら
これがまたいい感じになりました。


ところでこの「ぐるぐる器」は
どうしても最後にこんなものが残ります。


捨てるにはもったいないので
頭を切ってスティック状にして
いつもの味噌ディップで食べました。


お味噌+味醂を小鍋に入れて火にかけて
滑らかになるまでかき混ぜて
火を止めたら仕上げにオリーブオイルを加えるだけの
簡単ディップです。

サラダと、お素麺と、味噌スティック。
楽しく遊んじゃいましたよ(笑)。
   
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ボルドーのラーメン屋さん

2016-05-29 23:50:14 | びっくり!
「ボルドー」と聞いて何を思います?
たぶん「ワイン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
はい、たしかにここは世界に名だたるワインの産地です。

ボルドーはフランスの南西部の町。
古くからの建物が、ある種の威厳と共に建っています。
町を横切るのはガロンヌ川。

お昼時
そんなボルドーの町の路地を抜けて歩きます。


あれ何かしら?
なんだか人が集まっています。
しかもほとんどが若い人。


ちょっと近づいてみましょうか。


もっと近づいてみましょうか。


えっ、うそ~!
と言いたくなるぐらいに「ラーメン屋」さんでした!!

と言っても、どうやら看板メニューは

TANTANMEN 10.5ユーロ(約1300円)
HIYASHI CHUKA 10ユーロ(約1200円)
YAKISOBA  9.5 ユーロ(約1160円)

シアトルならともかく
まさかボルドーで「ラーメン屋」さんに出会うとは

担々麺や、冷やし中華や、焼きそばに出会うとは
思ってもみませんでした(笑)!

しかも大賑わいの!
   
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フィッシュ&チップスはペールエールで

2016-05-27 23:48:47 | びっくり!
メイおばさん、日本にいる時のお気に入りビールは
「YONA YONA  ALE」です。

なぜって
「よなよなエール」という名前が好き!
缶のデザインも好き!

いろいろな「エール」がずらりと並ぶビール文化のアメリカと違って
日本では「エール」を飲みたいと思っても選択肢は限られています。
やっと見つけてこのくらい(笑)。

「よなよなエール」は軽井沢で作られている麦芽100%のペールエール。
この素敵な缶の裏側にはこんなことが書かれています。

*ようこそ、もう一人の私。
*「香りの次元」始まる。
*香り花開く「13°C」
*みつけた人だけが、しあわせな夜になる。

ところで「ペールエール」って何でしょう。
メイおばさん、それほど詳しくは知りませんが
イギリスで生まれた「上面発酵(エール)」ビールで
フルーティーな香りが特徴だとか。

なるほど、イギリスが発祥なんですね。
どうりで、ロンドンで買い込んで来た料理本の
「フィッシュ&チップス(Fish & Chips)」のレシピには

「小麦粉200グラムをボールにふるい、オリーブオイル大匙2杯とペールエール250ccを加え、滑らかになるまで混ぜ合わせて白身魚の切り身にまぶして、油で金茶色になるまで揚げる。」

と、書いてあります。

なぜかしら?と思っていたら見つけましたよ、こんな説明。

「苦みと食感を加えるためにエールを入れる。」

「ビールに含まれる二酸化炭素の働きによって、生地は明るい橙褐色に変化する。生地に含まれるアルコール分は調理中に飛ばされ、できあがったフィッシュ&チップスにアルコール分はほとんど含まれていない。」

本来は鱈のような白身魚を使うのですが
日本の鱈はどうも身が柔らかすぎて
下手をすると油の中で崩れてしまったりもするものですから
時にはカジキマグロを使ってみたりもするのですが
やっぱり鱈の味の方が「フィッシュ&チップス」らしいんです(笑)。


「フィッシュ&チップス」
なんてことない単純な料理。


それって魚の天ぷらでしょ?
って突っ込みの一つも入れたくなるぐらいのものですが
時々、むしょうに食べたくなるのはなぜかしら。

   
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パリ空港のレストランで思ったこと

2016-05-26 23:48:56 | 旅行
フランスのボルドーからアメリカのワシントンに戻るには
直行便はありませんから
ヨーロッパのどこかの空港を経由しなければなりません。

私たちはパリでした。

夕方遅くに着いて、翌朝早くに飛び立つような時は
パリだろうがどこだろうがエアポートホテルが便利ですが

お夕飯を食べに外に出るわけにもいきませんから
結局はホテルのレストランで食べることになります。

そんな時は、まず期待などしないのですが
このパリ空港(シャルルドゴール)のヒルトンは
ちょっとばかり期待を裏切られました。
はい、いい意味で(笑)。


サーモンとレンズ豆ですが
お味もなかなか、見た目もトレビアン!


オニオンスープにはきちんとパンの蓋がついていました。


中身もしっかり飴色のオニオンです。
甘味が引き出されるまでじっくり煮込んでいます。


これはえ~と何だったかしら。
たぶんマッシュルームスープ。
しっかりワイルドマッシュルームの香りあふれるスープでした。


「いよいよ明日はアメリカだねえ。
 いろいろあったけれど、結局はいい旅だったねえ。」

などと長旅の最後の夜に向かい合って飲むワインもことのほかおいしくて、、、


つくづく思います。

「おいしい」「おいしくない」というのは決して味覚だけではなく
もっともっと複雑なもの。

視覚も聴覚も嗅覚も
過去の思い出も明日の希望も
その時の心のありようも大きな要素だと。

もちろんそれらすべてを超越した「絶対的な美味しさ」というのもありますが。


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5月25日の夜は水辺のレストランで

2016-05-25 23:04:11 | ワシントンDCレストラン
メイおばさん、ちょっとセンチメンタルジャーニー。
頭の中はワシントンDC
アレキサンドリアのオールドタウン
キングストリートを歩いています。

こんな季節はとりわけ気持ちがいいだろうなあ、と思いながら
キングストリートを水辺に向かってどんどん歩きます。

着きました!
キラキラ揺れる水の上で鳥たちも羽を休めています。

馴染んだ光景の中をゆっくり歩いて

あちこちで足を止めて。

そうだ、お気に入りのレストラン「CHART HOUSE」を予約しなきゃ。


5月25日の水曜夜は
5種類の料理に合わせた5種類のワインを楽しむ「SIP & SAVOR」!

つまり「ちょい飲み ちょい食べ」(笑)。
つまり最近よく目にするようになったあれ?
ワインと料理の「マリアージュ」。

そんな案内がメールで届きました。


焼いたパイナップルとココナッツ、サワークリームとマシュマロには
JOEL GOTTのピノグリ。

炙ったマグロとアジア風キュウリのサラダには
JOEL GOTTのシャルドネ。

ピーチパイとアイスクリームには
JOEL GOTTのリースリング。

カルダモンとカラントを添えた雌鶏のコンフィには
JOEL GOTTのピノ・ノアール。

そしてブラックベリーとヤギのチーズのタルトには
JOEL GOTTのジンファンデル。

ですって。

いいですねえ。
美味しそうですねえ。
楽しそうですねえ。


しかも水辺のあの眺め。
ロマンチックだなあ、、、、、、

ひとり50ドルですって。
お値段もとてもリーズナブル。

*JOEL GOTT(ジョエル・ゴット)
カリフォルニアで様々なレストランを運営する大人気の著名人、ジョエル・ゴットが自ら作るブランドワインだそうです。

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テーブルメーキング大好き!

2016-05-23 23:52:18 | パーティー
トウが立った仲良しグループの女子会テーブルを
どんな風にしようかしら。
何色にしようかしら。

と考えていたら
まさかのピンクイメージが降って沸いてきて(笑)、、、、

テーブルクロスのピンクに合わせて
お花もピンク系で行くことにしました。


と言ったって
ピンクのミニバラをちょんちょん短く切って
適当にオアシスにさしただけですが(笑)。

緑のレモンリーフでアクセントをつけて
真ん中に母の日の残りの大きな薄紫色の花を置きました。

キャンドルを置いて


お皿とワインを置いて


お皿の上はソフトタイプなナプキンを
ピンクの大輪のバラのナプキンリングでふわりとまとめました。


うん、なかなかいい感じ!


特別な時にだけ引き出しの奥から登場する
銀のスプーンとナイフとフォークを置いて


完成!
うん、なかなか可愛い!


テーブルクロスも、ナプキンも、ナプキンリングも
アメリカで買って運んできました。

大好きな「Pier1Import」と
セカンドハンドのお店「Value Village」で買ったものですから
お値段はたかが知れてます。

「安物買いの銭失い」と言う言葉なんか気にしない、気にしない。
安いから冒険もできるし、いろいろ遊べるんですからね(笑)。

今日買ったお花だって
ピンクのミニバラ一束が90円で三束ならば270円。
アクセントに使ったレモンリーフが一本35円でしたから
3本買ったって105円。

ということは
このテーブルの真ん中に置いたアレンジメントは
しめて375円。税込みです!

テーブルメーキング(遊び)、大好きです(笑)。

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大きい!!

2016-05-22 23:38:53 | びっくり!
大きいものに驚くこともあれば
小さいものに驚くこともあって

それってつまり
知らず知らずのうちに自分の「基準」を持っているからなのでしょうか。
言葉を変えれば、これが普通の大きさ、これが正しい大きさという
「思い込み」?

たとえば、、、、

生姜です。


ナスです。


両方ともアメリカ、シアトルのスーパーマーケット。

ウナギです。


こちらはフランスはボルドーの市場です。

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買う男子 祈る男子@ボルドー

2016-05-21 23:12:42 | フランス
たとえ旅の空の下であっても市場に行くのが大好きです。

「ああ、あの海老買いたい!」
「あ、あのお野菜も!」

なんて思っても、買うことはできませんが(笑)。

食材、料理、売り方、買い方、暮らし方
市場を歩けばいろいろなことがわかります。

フランス南西部
ワインでその名を知られるボルドーにも大きな市場がありました。

うろうろぐるぐる歩き回って
買い物袋に押し込むのは、女ばかりではありません。
男の人たちもたくさんいます。

しかも買い出しに来たついでに軽く一杯楽しんじゃうところなんて
さすがボルドーです!!


飲んでしゃべって笑った後は
みんな袋をさげ、バッグを引きずり
家路をたどります。


その後ろ姿のなんと可愛らしいこと(笑)!
今夜はコレとアレで○○を作ろう!
なんて考えちゃっているのかしら。


市場の喧騒を抜けた教会では
誰もいない聖堂の中で
ひとり祈り続ける青年がおりました。


買い物男子の後ろ姿も素敵ですが
祈り男子の後ろ姿も素敵です。

買って、作って、食べて、祈って
ああ、みんなこうやって生きているんだなあ、、、と
ちょっと哲学的になってしまったメイおばさんでしたよ(笑)。

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えっ、ベジヌードル?うそーっ!

2016-05-20 11:19:01 | 器、キッチン
アメリカのキッチン用品のお店で見つけて
日本の友人たちへのお土産に
意気揚々とたくさん買い込んできてしまったお道具について
このブログに書いたのは今から1か月ちょっと前。

お野菜をパスタあるいはお素麺のようにスパイラルに切るための
「Hand-Held Spiralizer」。

ひとつ15ドルです。

野菜を水平に置いて時計回りにまわすだけで
ニョキニョキとお野菜がスパイラルになって出てくるんです。


さすがアメリカ!と面白がっていたら
まあなんということでしょう。
今朝、友からLINEが入りました。

「おはようございます。NHK見てください! 
 ベジヌードルやってます。」

テレビはあってもめったに見ないメイおばさんを知っている友からの緊急連絡です。
ついでに言えば、たくさん買い込んできた「Spiralizer」の一つはこの友へのお土産でした。

あわててテレビの前に陣取ってみたら
すでに終わりかけの頃でしたが
画面に映っているのはたしかに「ベジヌードル」という名前の
ぐるぐるスパイラル野菜!

「ベジヌードル」つまりベジタブル(野菜)のヌードル(麺)とは
なかなかの命名です(笑)!

興味しんしん、インターネットで調べてみたら
あらあら、まあまあ、まったくもう、、、、、
800円台から1万円台まで様々なものがあるではないですか!
「北米で人気!」などと書かれているものもあったりして。


アメリカでたくさん買い込んで持ってきたメイおばさん、がっかり。

私が使っているタイプは
ニンジン、大根、キュウリ、ズッキーニなどの丸い野菜を
押しながら時計回りにまわすもの。
簡単ですがけっこうくたびれます。
先日のパーティーの時には男どもにまかせました(笑)。

次に買うことがあるとしたら
日本で買います、電動スパイラライザー、いえベジヌードル器を!
そして意気揚々とアメリカに持って帰ります!
お友達の分もね(笑)。

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曇り空ですがどうぞ良い一日を!
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