メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

またまた発見面白グッズ

2016-02-29 09:29:21 | びっくり!
一昨日は冷たい風が吹きすさび
零度を下回っていたのではないかと思えるぐらいだったのが
まあまあ何とした気まぐれでしょう。
今日の日曜は朝からお日様がニコニコきらきら。
窓の外の木々の葉を揺るがす風もありません。

こんな時には俄然歩きたくなるメイおばさん。
書斎にこもりっきりのメイおじさんも誘ったら

「だめだぁ、メイ、忙しくて。
 悪いけれど一人で行ってくれる?」

と、がっかり、いえちょっと嬉しいお返事が。
つまりウロウロと町を歩きまわる公認のお墨付きが出たようなもの。

メイおばさん、いそいそ浮き浮きと
「行ってきま~す!!」とお出かけをしたのです。

外に出ればまあ何と言う暖かさ。
気の早い人たちは半袖になり、レストランの外テーブルは満席です。

まずはウォーターフロントへ。


いつものようにカモメやアヒルに挨拶をしてから
陽射しの中を歩き回っていたら
まるで「北風と太陽」のように
首にまいていたスカーフを外し
来ていたダウンのコートを脱いで
もう本当に日焼け止めと日傘とサングラスがほしいぐらい。

ポトマック川の水辺まで続く「オールドタウン」と呼ばれる一角は
アメリカの歴史が始まった歴史保存地区。
目抜き通りの「King Street」にはお洒落な店がずらりと並びます。
いつ歩いても心躍る場所です。

お目当ての店はたくさんありますが
やっぱりここは外せません。
シアトルの一号店を皮切りに今では全米にありますから
何もここでまた立ち寄ることもないのですが
素通りすることができなくて、、、、、

キッチン用品の店「Sur La Table」です。

今日も面白い物をたくさん発見しちゃいましたよ。
えっ~?の物もありましたけれど
それらも含めて「本日の面白ベスト10」を発表します(笑)。
こういう小物にも食文化の違いが表れていて面白いですよね。

第一位:玉ねぎ涙防止用メガネ


第二位:スマイル玉子焼き型


第三位:猫ちゃんワンちゃん目玉焼き型


第四位:瓶の口に巻くゴム輪


第五位:手の中すっぽりハーブみじん切り器


第六位:魚の骨抜き


第七位:ツナ缶プレス(単にツナ缶の水気を切る小ザルのような気がしないでも、、、、、)


第八位:シーフードマレット(要するに甲殻類をトントン叩く木槌)


第九位:甲殻類何でも来たれオープナー


第十位: デラックスオイルミスター
(メイ的にはなんでオリーブオイルをミストにしてかけなきゃいけないの?と思うのですが。)


ちなみにメイおばさん、今のところはどれも要りませんから(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
    

アメリカの首都ど真ん中の「農家」

2016-02-28 06:52:42 | レストラン
久しぶりのワシントンDCで
昨日ヒューヒュー冷たい風が吹きすさぶ中
ブルブル震えながらダウンタウンに繰り出しました。

「これがなくてはメイおばさんのDCライフは始まらない!」
と言っても過言ではないくらい
「ああ、帰って来たなあ」と思わせてくれる
親友夫妻とのいつものランチです。

毎度おなじみメンバーでも
場所はいつも違います。
だっていろいろ探求したいですものねえ(笑)。

昨日選ばれたのは、最近DCでちょっと注目を浴びている
「Founding Farmers」という名のレストラン。


自分たちが作った農産物を、アメリカの首都ワシントンDCの人たちに直接届けたいという思いの中
「farm-to-table concept」(農場からテーブルに)というコンセプトのもと
2008年に町のど真ん中に作られたいわば「産直レストラン」です。
またの名を「Urban farmhouse」(都会の農家)と言われます。

どのくらい「ど真ん中」かと言えば
ホワイトハウスから西へたったの3ブロック。

2005年にノースダコタの農業組合で初めて口に出された将来プロジェクト。
4万件以上もの家族農園の「アメリカの首都に本物のクオリティーフード」を
という熱い意志が実ったプロジェクトです。

予約をしていたからいいようなものの
入り口からテーブルまでの間は順番待ちの人たちでごった返しています。


ここまで「成長」するには数多の困難があったようですが
今でも当初の理想を曲げずにできる限り良い食材を求めて
日々たくさんの農家とやり取りをしているそうです。

「決してパーフェクトではないけれど、パーフェクトを目指して一生懸命努力しています。
私たちの想いに賛同する農家の人たちと一緒に、健全で創造的な料理を考え続けています。
『Founding Farmers』という名は、私たちのこの国を開拓し
農業の基礎を作った私たちの先祖たち『Founding Fathers』に捧げるものです。
なぜならば私たちの使命もまたこの地で根を生やし育てることだからです。」


カントリーサイドにならともかく、天下のアメリカの首都のど真ん中に
こうしたコンセプトを高々と掲げるレストランがあって
お客が行列を作っているなんて
ねえ、ちょっといい話じゃありません?

マイケルはミートローフとトマトのスープ


リンダはこんな農家のサラダで


夫はチーズとグリーンアップルと甘くなるまで炒めたオニオン、そしてトマトのスープ


メイおばさんは?
なんだかむしょうにステーキを食べたくなって
Boneless Ribeye (24ドル)。


基本的に野菜志向の夫と暮らしていると
ステーキを焼く機会も、食べる機会もなかなかないんですもの。
こんな時ぐらい(笑)。


Founding Farmers
1924 Pennsylvania Ave., N.W.
Washington DC 20006

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

手作りメニューのお土産

2016-02-26 05:18:02 | お客様
昨日の水曜日14時10分、シアトル発アラスカ航空2便ワシントンDC行きは
予定の出発時間を1時間以上遅れてようやく東の空へと飛び立ちました。


国内便ですが飛行時間は約5時間。
出発地と到着地の間には3時間の時差がありますから
いくら空港から近いとはいえ、我が家に着いたのは深夜も深夜、午前様でした(笑)。

空腹をかかえていても
冷蔵庫の中は空っぽですし、日本と違って開いているコンビニもレストランも
あるはずがありません。

そんなことは十分予想がついていましたが
アラスカ航空の高くて(全部有料です)まずい機内メニューはもううんざり。
シアトルの家を出る前にたくさん握って行ったお握りと6ドルの缶ビールで
なんとか飢えをしのぎましたけれど

家に帰りついたらまたお腹が空いていましたから
深夜に残りのお握りと今度はワイン。
まあまあ、なんと質素な、いえ慎み深い一日でしたでしょう(笑)。

さてさてワシントン最初の朝に何からおしゃべりしましょう。
そうそう書き忘れていたあのことにしましょうか。

今回のシアトル暮らしパートワンでは
「メイ、○○夫妻をディナーによんでいいかい?」
てな夫の問いかけがいったい何回あったことでしょう。

この「いいかい?」が曲者で
英語でこんな風に問いかけてくるのです。

「How about inviting~~?」(~はどう?)
ならまだしも、もっと手が込んでいるのは
「May, would you like to invite~~?」(メイ~したくない?)(笑)

内心は「えっ、また~?」と思うことはあっても
長年の経験で忍耐力もついているメイおばさんは

「Please go ahead! It will be nice!」(どうぞ進めて。素敵じゃない!)
とか
「Of course, why not?」(もちろんよ。)

などとにこやかに切り返すようになりました。

もっともメイおばさん、料理を作るのは大好きですし
一生懸命作ったものが美味しくできて
お客様が喜んで食べてくださればなおさら嬉しいものですから
ついニコニコと返事をして、つい頑張ってしまいます。

「何を誰にいつ作ったか」の記録については
今月初めの頃に「絶対お勧め『ゲストメニューの記録』」と題して書きましたけれど
もうひとつ、ちょっとお勧めしたいことがあります。
メイおばさんはもう長年やっていることです。

何かと言えば
自分用の「メニューの記録」ではなくて
お客様用の「ディナーの記録」いえ「ディナーの思い出」です。


これを食卓に着く前の「食前酒とおつまみタイム」の時間にお配りして
その後に続くメニューを簡単にご説明。

あるいは食卓のそれぞれの席のお皿の上に
半分または三つ折りにしたりしてさりげなく載せておきます。

ねえ、やっぱりどんなものがどんな順番で出てくるかがわかった方が
計画的に食べられますものねえ(笑)。
それに楽しみですものねえ(笑)。

日付、お客様のお名前、メニューを書いて
イメージ写真を貼りつけますから
招かれた皆さま、喜んでお持ち帰りになります。


そしてお招きした私たちにとっても良い記録になります。
日記を書くのはつい面倒くさくなって長続きしないメイおばさんですが
こればかりはもう何年も続いている習慣です。

だってほら、今やこの時代
一度型さえ作っておけば、あとは簡単。
写真を変えたり、お名前を変えたり、メニューの部分を変えたりすればいいだけですものねえ。


これもまた楽しいお勧めです!!

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

17種類の闇鍋カレー

2016-02-24 07:43:38 | びっくり!
明日シアトルを離れ東海岸へと飛ぶ「渡り鳥」のメイおばさんです。
ここですぐに小林旭さんの顔が浮かぶそこのあなた様
メイおばさんと同じ世代でしょうか(笑)。

渡り鳥生活には渡り鳥生活の苦労があります。
まずは冷蔵庫の中をできるだけ片付けなければなりません。
冷凍できるものはどんどん冷凍し
そうでないものはできれば無駄なく使い切りたいところですが
これがまた至難の業で
どう頑張っても涙を飲んで処分しなければならないものが出てきます。

ひと月以上の留守になりますので
昨日の夕食も新しい物はなるべく買わないようにして
いかに冷蔵庫の中のものを消費するかを考えました。

あげく行き着いた結論は、やっぱりカレーです。


いえ、もっと正確に言えば「闇鍋カレー」です。
いったい何が入っているのか誰もわかりません。
メイおばさんでさえ、メモをとっておかないとわかりません(笑)。

良くしたものでシアトルには
大きな日本食&アジア食のスーパー「UWAJIMAYA」がありますし
地元のアメリカのスーパーにだってこんな物が売られています。


東のワシントンDCでは、特別の日本食材店に行かない限り
なかなか出会うことはありません。

それだけここ西海岸のシアトルの食文化がグローバルだということでしょうか。

その昔、まだシアトルに住み始める前は
ワシントンDCに飛び立つ時にはいつだって
スーツケースの3分の1ぐらいを日本食が占めていました。
かたやシアトルでは、日本では見つからない日本食材まであります(笑)。

どんどんどんどん、次から次へと
冷蔵庫に残っているものを刻んで行きましたよ。


しょうが、にんにく、玉ねぎ、紫玉ねぎ、ズッキーニ、大根、さつまいも、ほうれん草、パセリ、ジャガイモ、小口ねぎ

少しばかり残っていた牛挽肉もありました。
缶を開けたパイナップルの缶詰と、ココナッツミルクもありました。


蓋を開けたサワークリームも
自家製即席ピクルスの残りも

スープのトッピング用に砕いたピーナッツもありました。

順々にたっぷりのオリーブオイルで炒めて


箱に書いてある通りの分量の水を入れて、、、、、、


くつくつ煮込んで、最後にルーを入れて、、、、、、


やたら品数が多いだけで
やってることはほらあれですよ、あれ。
薪の上、キャンプで作るカレーです(笑)。

もちろんちゃんとしたカレーを作るにはこんな手抜きは駄目ですが
「残り物ぜ~んぶ片付けちゃおう」の「何でもありカレー」なら
インスタントで十分です。

実際、なかなか
いえいえかなり美味しく仕上がりました。

料理人のメイおばさんでさえ
いったい何が入っているのかがわからなくなっちゃうぐらい
数えてみたら17種類!!

付け合せの方も残り物片付け作戦で行きました(笑)。


しば漬けと、練り梅と、ガーリックパン粉と、紅ショウガと
そして先回ご紹介した「ヒヨコ豆のトマト&オレンジ煮」の残り。

ああ、何を作ったらいいかわからない、、、、、
ああ、面倒くさくて考えたくない、、、、、
ああ、残り物食材いっきに使い切りたい、、、、、

どんな場面でもカレーの出番!
優れものです、日本のカレー。

あ、そうそう、レタスも残っていたのですが
まさかこればかりはカレーに入れるわけにもいかなくて
こんな風にしてみました。


ただざくざく切って塩胡椒で軽く味付けして
オリーブオイルをたっぷりかけて
白胡麻をパラパラしただけですけれど

ほうら馬子にも衣装。
器のおかげでなかなか美味しそうでしょう?
いえ、お馬子さんの名誉のために言い添えれば
美味しかったです、とても。

さ、荷作りを始めようかしら。
またワシントンDCからおしゃべりを続けますね。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

ヒューヒューフフフのひよこ豆のトマト&オレンジ煮

2016-02-22 06:23:44 | レシピ
昨日の「オレンジと蜂蜜を使ったお菓子」に続いて今日もまた
オレンジトークです。

とっても美味しい「ひよこ豆のトマト煮」を作りました。
ちょうど豚のヒレ肉の残りが少しと、ひよこ豆の缶詰があったのです。

ひよこ豆とポークはなかなか相性がいいものですから
メイおばさん、もう一皿何かほしいなあ、、、、という時に
このトマト煮をよく作ってきました。

オリーブオイルで一口大の豚肉と玉ねぎのみじん切りを炒めて
トマト缶を加え
塩、胡椒、ブイヨンで味付けをして
10分ほど中火で煮て
汁を切ったひよこ豆の缶詰を加えて
肉が柔らかくなるまで煮込む。

というごく単純なものですが、ご飯にもパンにもパスタにも合うのです。
これもまたクレタ島の料理です。
クレタで知り合いのおばあちゃんから教えてもらいました。
「お祝い事にはいつもこれを作るのさ。」と。

実はこれに「オレンジの皮の擦りおろし」を加えてみたのです。
それがまあ魔法のようで、、、、、、


実はこのヒントは「和美Savvy Cooking」のブログからいただきました。
ご主人様と一緒にレストランを開いた頃から
頑張れ、頑張れ!と陰ながら応援し
レストランをお閉めになってからもまだ応援しています。

メイおばさんの方はいつものように大雑把。
オリーブオイルをたっぷり引いたフライパンで玉ねぎを炒めてから
軽く塩胡椒した豚肉を加え、色が変わった頃合いを見て
水気を切った缶詰のひよこ豆とトマト缶
オレンジまるまる1個の皮を摩り下ろしたものをざざっと加え
塩、胡椒、ブイヨンでささっと味をととのえて
適当に煮込みます。

ねえ、ざざっとだの、ささっとだの、適当だの、、、、
大雑把でしょう(笑)?

でも使用前、使用後、いえオレンジなし、オレンジありでは
随分違いましたね。
香りがよくなって、味にも深みが出て、だいぶ洗練された感じになりました。

調子に乗ったメイおばさん、今度は皮だけではなく
オレンジの絞り汁もたっぷり入れて煮込んでみようかと企んでいます。

この日のメニューはこうなりました。
適当に組み合わせたわりには、なかなかいいマッチングでした。


ひよこ豆のトマト&オレンジ煮


ジャガイモ、レタス、アボカド、ゆで卵、ツナ、オリーブのなんとなくニース風サラダ

スモークサーモンとケイパーのクリームフェトチーネ


お料理がうまく行った時には
ヒューヒューフフフと、吹けない口笛のひとつも吹きたくなります(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

クレタ島のオレンジと蜂蜜のお菓子

2016-02-21 15:24:32 | ギリシャ料理

「ギリシャ料理女子会」のデザートを何にしようか迷いましたけれど
久しぶりにこれにしてみました。


すりおろしたオレンジの皮と一緒に練りこんで焼いてから
オレンジの絞り汁と蜂蜜を使ったシロップに浸していただく
クレタ島の伝統的なお菓子です。

「メロマカロナ」と言います。
さだめし「蜂蜜オレンジビスケット」とでも言ったところかしら(笑)。

この「蜂蜜オレンジビスケット」
驚いたことにバターとオリーブオイルを同じ量使って練り上げます。
オリーブオイルの消費量が世界でトップクラスのクレタ島らしいお菓子です。

胡桃の触感が素敵なアクセントとなり
オレンジがほんのり香り
しっかりコーティングされた蜂蜜がいい艶を見せます。

□小麦粉 210g
□ベーキングパウダー 小匙1杯
□オレンジの皮の擦りおろし 大匙1杯
□シナモン 小匙1杯
□胡桃のみじん切り 60g(2分の1カップ)
□バター 室温に戻して60g
□グラニュー糖 4分の1カップ
□オリーブオイル 4分の1カップ
□オレンジの絞り汁 4分の1カップ

1. ボールに小麦粉とベーキングパウダーをふるい入れ、オレンジの皮のすりおろし、シナモン、胡桃の半量を混ぜ合わせます。


2. 別のボールにバターと砂糖をクリーム状にして、ふんわりとさせます。私はここで電動ブレンダ―を使って楽をします。

3. ここへオリーブオイルとオレンジの絞り汁を少しずつ加えて行きます。

4. 1の小麦粉を振り入れてタネを作ります。



5. これを丸めて形を整え、油を塗った、あるいはベーキングシートを敷いた天板の上に並べます。


6. 180度のオーブンで20~25分焼きます。

さあて、ここで完了と思ったら大間違い(笑)。
この後にもう少しお仕事が残っています。
しかもこれなくしてはただの地味~なお菓子です(笑)。

ちょっと面倒に思えるかもしれませんが
シロップを作ってください。
そして焼き上がりのお菓子を熱いシロップにさっと浸してくださいな。


シロップ用
□グラニュー糖 75g
□蜂蜜 大匙2杯
□シナモン 小匙1杯
□オレンジの絞り汁 大匙2杯
□残り半分の胡桃
□水 60cc

ギリシャの友は穴のあいたスプーンや笊を使っていました。
残ったシロップはお皿に盛ったお菓子の上からまわしかけてくださいね。


オレンジを使うってなかなか地中海的、なかなかロマンチック。
できることならオーガニックのオレンジを使うといいですね。
メイおばさん、ふだん食べたり絞ったりする時は
さほど気にせずに普通のオレンジを使っていますけれど
皮を使う時にはやっぱりオーガニックにしています。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

丸でも四角でも美味しいスパナコピタ

2016-02-20 12:45:40 | ギリシャ料理
一昨日の、だいぶ薹が立った「ギリシャ料理女子会」で
3番目に登場したのが「スパナコピタ」
英語にすれば「Spinach Pie」
日本語にすれば「ほうれん草パイ」。


シンプルなんですけれど、美味しくて
気のせいかポパイのように力瘤(ちからこぶ)ができそうで
いつもみんなの人気者。

今日同じメンバーに会ったら

「ほら、あの何とかっていうほうれん草のパイ、わたし今晩作るつもり。」
「半分家に持って帰ったでしょう?息子が『もっと食べたいから同じ物作ってくれ!』ですって」
「私も明日作るつもりで、ほうれん草とフェタチーズ買ってあるわよ。」

というノリの良さ(笑)!!

皆さんには今日こんなレシピをお渡ししましたからね。

この通りにやってくだされば、同じ物ができますよ!


用意するものはこれだけです。

□ほうれん草 1束
□冷凍パイシート 2枚
□フェタチーズ(山羊のチーズ) 1個(200g)
□小口ねぎ 5~6本
□卵 3個
□パセリ 半房
□ディル 少々
□胡椒 少々
□オリーブオイル

メイおばさんはどこにいても年がら年中作っていますが
日本ではこんなフェタを使います。

たしか800円ぐらいだったかしら。

アメリカでは透明プラスチックのケースに入って
目方あたりで値札が付けられています。
お豆腐のような形をしたものだけでなく
崩したタイプのものもあります。
お値段は日本の半分ぐらいですから、気楽に使えます。

1. ほうれん草を洗って細かく切り、塩をふりかけて手でもんで1時間ほどおきます。

2. ほうれん草の水気をよく絞り、オリーブオイル1カップ、くだいたフェタチーズ、小口ねぎの輪切り、溶き卵、パセリのみじん切り、ディル少々、胡椒を加えます。

3. 耐熱皿にオリーブオイルを塗って、伸ばした冷凍のパイシートを底から側面へと敷きつめます。

4. 底にフォークで何箇所か穴をあけます。


5. 2を流し込んだら、表面をもう一枚の延ばしたパイシートで蓋をします。

卵黄を塗るときれいに仕上がりますよ。


6. 十字に切り込みを入れ、170度のオーブンで45分焼きます。


大丈夫、まず失敗なくできますから。
メイおばさんなんて、これまでどれだけ焼いてきたかしれませんけれど
まずうまくいくもんですよ。

などと言いながら一昨日はこんな失敗、いえ想定外のできごとが!!

パイシートを敷こうとしたら、いつもの丸いパイ皿が見つかりません。
どこをどう探しても見つかりません。
絶対どこかにあるはずなのに。

仕方がない、あきらめて生まれて初めて四角い「スパナコピタ」を焼きました(笑)。


けれども、丸かろうが、四角だろうが、たとえ三角だろうが
お味には変わりありませんものね。



でも私の丸いパイ皿さん、いったいどこへ行っちゃったのかしら。
と、ここまで書いて、はたと思い当たる節があって
冷凍庫の中を見に行ったら
やっぱりそうでした。ありました。
半分残ったキーライムパイがしっかり貼りついていましたよ(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

オリーブオイルとギリシャサラダ

2016-02-19 10:34:11 | オリーブオイル
お日様がテーブルクロスの上でゆらゆらと踊るような
明るい日差しに恵まれた昨日の女子会は


「ムサカの作り方を教えて!」

というご要望にこたえて、ギリシャ料理となりました。
ランチですから軽めに行きました。

前菜はジャジキ(ヨーグルトとキュウリのディップ)と
タラモサラタ(タラコのディップ)
そしてスパナコピタ(ほうれん草とフェタチーズのパイ)

サラダはホリオティキサラタ(田舎サラダ)
メインがムサカ(茄子と挽肉の段々重ねのグラタン)
デザートはクレタ島のお菓子、メロマカロナ(蜂蜜と胡桃とオレンジのクッキー)

またいずれレシピをご紹介しますけれど
今日はまず「サラダの部」から。

こんな簡単なサラダがあっていいものでしょうか。
それなのにこんな美味しいなんてあり?


トマトとキュウリと玉ねぎとピーマンを適当に切って
フェタチーズの賽の目切りと黒オリーブを散らして
トッピングにオレガノをパラパラと。


それだけです。
ドレッシングは作りません。
その代わりにオリーブオイルとワインビネガー
塩と胡椒をテーブルの上に置いて
皆さん、勝手にやってくださいね、というギリシャ式。

こういう時はなるべくいいオリーブオイルを選びたいもの。
とはいうものお味見をして買うわけには行きませんから
当たるかどうかはまるで宝くじ(笑)。

とはいえ、なるべく勝率を上げるためには
つぶさにラベルをチェックして情報を取得します。

そして万一外れた時のために、少なくとも2種類を買うようにします。
ちなみに言えば、高いから美味しい、安いからまずいわけではありません。

たとえば今、メイおばさんのキッチンにあるのはこの3つ。


一番左は、オーガニックのアンフィルター。
つまり濾過をしないで瓶詰したものです。
イタリアとスペインとギリシャとチュニジアとキプロスのオイルをミックスしてイタリアで作ったんですって。

真ん中は、ギリシャのクレタ島のオイルです。
クレタで収穫したオリーブの実を絞って、クレタで瓶詰しています。
表に「ROBUST」と書いてあるように、けっこうガツンと来る味です。

そして一番右は、カリフォルニアのオイルです。
輸送費があまりかかっていないせいでしょうか。
この大きさでわずか8ドル45セントです。

感心したのはこのカリフォルニアオイル
表のラベルに11行にもわたって説明が書かれているのです。

「良いオリーブオイルの基本は新鮮なオリーブの実を絞ることです。このオイルはカリフォルニアで収穫されたアルベキーナ、アルボサナ、コロネイキ種を使って収穫後素早くコールドプレスで搾油したものです。その結果、まろやかで、スムースで、バターのようで、青バナナと白胡椒を合わせたような香りがします。どんな料理、どんなドレッシングにもお勧めです。」

ここまでの情報を瓶に貼ったラベルに書き込んでいるなんて
なかなか見上げた根性じゃありません(笑)?
買ってみたくもなりますよね。
実際テイスティングをしてみたらなかなか良いオイルでした。

今回、ギリシャのサラダには
単純に真ん中のギリシャのオイルを選びましたけれどね(笑)。

ところでこれを見てください。
スーパーの棚に並んでいたこのギリシャオイルですが


裏を見たら、、、、、


右は賞味期限が2017年5月5日なのに
左はなんと2016年2月2日じゃないですか。
もう過ぎてますよ~。

もっとも過ぎたところでそう急に品質が変わるわけでもありませんが
やっぱりどうせ買うなら新しい方がいいですよね。

ところでいくら新しいのを買ってきても
こんな風に直射日光の当たる所に置いていたら
どんどん酸化して「おばあさん」になっちゃいますからね。


日の当たらない場所、暑すぎず寒すぎずの場所に置いてくださいね。
そしていったん蓋を開けたらなるべく早く使い切ること。

メイおばさんは1か月を目安にしています。
もっともいったん蓋をあけたら1か月なんて持ちやしませんけれど。
あな恐ろしや、今回だってリクエストのあったムサカを作るだけで
軽く1本空になっちゃいましたよ(涙)。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

京都でテリヤキ

2016-02-18 11:39:26 | びっくり!
夕飯のお買い物のたびにいやでも目に入るこのお店。

だってスーパーマーケットのお隣りなんですもの。


なんか怪しい、なんか面白そう(笑)。
夫はまず絶対足を踏み入れない類(たぐい)のお店。

ならばひとりで探検してみましょうか。
ということで、限定一人暮らし期間のランチタイムに
ワクワク&オドオドと行ってみたのでありました。

「KYOTO」という名前のお店です。


しかも「京都」という漢字まで書いてあります。
反対側から撮ったので裏字ですが(笑)。


やっぱりちょっとひるみましたよ。
だって、思い切ってドアを押して入ってみたら
レジの前はすごい混雑、店内もほぼ満席。


どうやらこの店、まずはレジで注文をするようなのです。
しかもこの店、半数の客はテイクアウト。
レジ付近にたむろして(笑)、できあがるのを待っています。

メイおばさんのようにテーブルで食べる場合も
まずレジで注文をして先にお金を払います。
すると番号の書かれた「おしゃもじ」を渡されます。

なんかすでにして異文化体験(笑)。
お水を自分で運んで空いた席に座っていると
しばらくして運ばれてきました。
「Chicken Teriyaki with Gyoza」
チキンのテリヤキと餃子のセットです。


発泡スチロールの蓋を開ければ
はい、たしかに山盛りのチキンと、餃子が三つ
そして、もう少し細く切れないもんですか!と
突っ込みのひとつも入れたくなるキャベツです。


店内で聞こえるのは英語
厨房から聞こえるのはたぶん韓国語
「KYOTO」という名の、韓国の方がやっている「テリヤキレストラン」でした。

山のようなチキンはそれなりに美味しいのですが
食べても食べても終わりません。
しかもけっこう甘いのです。


それでも残したら悪いとばかりに一生懸命食べていたら
お店のおばさんが、赤い薔薇の造花を持ってきてくれて
メイおばさんの肩をポンポンと叩いてくれました。


机の上に調味料が乗っています。

一番左がテリヤキのタレ、その隣に塩、醤油、胡椒
そして奥にはチリソース。

ためしにタレをかけてみたら
ただでさえ甘いチキンがなおさら甘くなりました。
みんなたくさんかけて食べてますけれど
ホントにいいんでしょうか(笑)。

甘い甘~い経験でしたけれど
赤い造花の薔薇を持ってきてくれたおばさんはとてもフレンドリーで
テーブルの間をまわっては、みんなに声をかけています。

食べ終わった人たちは口々に「Thank you!」と言って
ニコニコしながら外へ出て行きます。

京都でテリヤキ。
なんだかまるで不思議空間、面白体験。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓

TERIYAKI文化花盛り

2016-02-17 11:45:46 | 食文化
はい、昨日の「ウドン」に引き続いて今日も成し遂げましたよ。
「メイおばさんのお一人ランチ冒険」!
まあ、なんて大げさな(笑)。

「UDON」の次の目標は「TERIYAKI」です。
どうやって注文するのかとまどうような
思いっきりカジュアルな雰囲気の店です。

ご報告に行く前の前段は
シアトルの「テリヤキ文化」について少しだけ。

テリヤキ、いえ照り焼きと言ってすぐに浮かぶのは何でしょう。
メイおばさんはやっぱりブリでしょうか。
要するに、ちょっと甘目に醤油で味付けをして焼く料理。

その「照り焼き」が「TERIYAKI」となって
今や世界のあちこちで見られるようになりました。
ショッピングモールのフードコートでも定番人気メニューです。

シアトルの大学通りにはこんな看板がたくさん!


「TERIYAKI」プラス「ICHIRO」という二つの人気者が組み合わさった店名もありますし(笑)。


ずばり「ICHIRO」だけの店もあります。


なにせイチロー選手はかつてシアトルマリナーズに在籍していたんです。
ほら、ここですよ、ここ。
今、メイおばさんの机の向こうに見える緑のアーチ。
これがマリナーズのホームグラウンドです。


話を元に戻しましょうね。
スーパーではこんな海苔まであります。

「照り焼き海苔」って日本にもあったかしら。

今日飛び込んだのは
なんと「KYOTO」(京都?)という名の「TERIYAKI」レストラン。
なんで京都?と思いながら入ってみれば、、、、、

たくさんのビックリが待っておりました。
まさに「メイおばさんのお一人ランチ冒険」でした。

この続きはまた明日。
明日は12時に5人のお客様。
ギリシャ料理を作ります。
さあ、キッチンに移動してまずは大量の茄子を切るとしましょうか。

読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓