メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

アメリカ大陸を移動した日のお夕食

2019-02-28 05:49:12 | ライフスタイル

無事、アメリカ大陸を横断しました。

などと、まあまあ、なんて大げさなこと!

単にいつもの国内線で

単に「国内」移動をしただけなのに(笑)。

 

とは言え、アメリカはやっぱり大きい国です。

東のワシントンから、ここ、西のシアトルまで

なんだかんだで5時間近く飛行機に乗っていたのですから。

 

加えて言えば、比較的低い所を飛ぶものですから

窓の向こうにはこんな景色が延々と続く時もあります。

 

無事、家にたどり着けば、お馴染みの

窓の向こうの大好きな風景に

心が喜び始めます。

 

移動日のお夕食は、いつだって手抜きです。

冷蔵庫の中はもちろん空っぽですし

気合いを入れて買い出しに行って

その勢いでキッチンに立って

いつものように料理を作るには

メイおばさん、年を取りすぎたかも(涙)。

 

優しいメイおじさんは、いつもこう言ってくれます。

「メイ、夕食は近場のレストランに行けばいいよ。

 あるいは買い物リストを作ってくれれば

 僕がひとっ走り行ってくるよ。」

 

そして、メイおばさんはいつもこう答えます。

 

「それならやっぱり『おうちごはん』にしましょうか。

 大したことはできないけれど。」

 

いえね、別に良妻を気取っているわけではなくて

手抜きでよければ、やっぱりお家ご飯の方が気楽じゃないですか。

新しくできた大きなスーパーまでは、ほんの2分だし。

しかもメイおじさんが買って来てくれるっていうし(笑)。

 

ということで、こちらが今回の「東→西」移動の晩のお夕食。

いかに「手抜き」かをどうぞご覧ください

 

 

手前にあるのは缶詰のトマトスープに生クリームを加えて

ちょっと味を濃くしただけの「インスタント トマトクリームスープ」です。

あまりにそっけないので、パラパラとパプリカを振りかけました(笑)。

 

その左上はだいぶ前にたくさん作って

冷凍をしておいた春巻きですし

 

真ん中にあるのは見ての通り

トマトとキュウリだけのサラダ。

でもね、このシンプルなサラダですけれど

良いオリーブオイルをたっぷりかけて

塩と胡椒を好みで振りかければ

なかなか捨てたもんではないのです。

(写真はボケボケですが、、、)

 

だってギリシャでは、れっきとした

「アングロ ドマタ サラタ」と呼ばれる「お料理」ですもん。

 

サラダの上にちょっと見えるのは

出来合いのキッシュです。

 

自分で作った方がずっとお安いし

たぶん美味しいと思うのですが、こんな時には便利です。

 

 そうこうしているうちに

窓の向こうがキラキラと輝き出して

顔を上げれば半分に欠けたお月様!

 

かくしてメイおじさんとメイおばさんの

シアトルライフがまたまた始まりました。

 


雪の日の色遊び

2019-02-24 05:50:42 | 日記

雪は降りやんだものの

実はこれからが気を許せないところです。

雪の上をピョンピョン跳ねても見たいのだけれど

何年か前に滑って転んで手術をするほどの大怪我をしたメイおばさん

さすがにこんな日はじっと家の中で大人しくしています。

 

メイおじさんも言います。

「メイ、今日は表に出ないように。

 買い物は僕が行くからリストを作って。」

 

とは言え、あまりに難しいリストは作れませんから

メイおじさんでもわかるようにごく簡単なものを作りました。

 

トマト 2〜3個

レタス 1個

玉子 1ケース

 

たったこれだけですけれど、大丈夫、大丈夫。

冷蔵庫の中に残っているものも使えば

まあ、なんとかなるでしょう。

    ↓

はい、こうなりました。

ね、何とかなったでしょう?(笑)

 

冷蔵庫のお野菜を適当に使って

作ったスープは牛乳とトマトジュースを合わせて

あり合わせの具を入れたら

まるでお味噌汁のようになりました。

 

買ってきてもらったレタスをお皿に敷いて

トマトの薄い輪切りで囲んだら

塩をパラパラ、オリーブオイルをまわしかけ

超簡単サラダの出来上がり。

 

玉子は茹でて半分に切ってから黄身を取り出して

マヨネーズとマスタードにピクルスのみじん切りを

適当に混ぜ合わせて、元いた所に戻してあげて

遊び心でパパイアをのせてみたり

ソースとケチャップを混ぜただけのディップを少々で

あっという間にこんなものが出来上がり。

(あいかわらずの大雑把ですが)

 

あとは、たくさん作って冷凍しておいたコロッケと

残り物のサンドイッチと、パプリカのなれの果て(笑)。

 

まさに手抜き&不精以外の何ものでもありませんけれど

「楽しい会話➕笑い声➕思いやり➕我慢」という調味料さえあれば

おおかたは何とかなるものです。

題して「困ってしまったの雪の日の色遊び」(笑)

 

とは言え、ごめんね、メイおじさん。

そしてありがとう、メイおじさん、文句も言わずに食べてくれて。

 

あっ、あの、上の写真の三色ディップの真ん中に

あっ、あの、(もぞもぞ)キティーちゃんスプーンが見えますが

ど、どうぞお気になさらずに。

決して、メイおばさんとメイおじさんの趣味ではございません。

単に孫娘の忘れものでございます、、、


雪の日の特別なサンドイッチ

2019-02-21 08:06:01 | 家族

まあまあ、ここワシントンはまさかの大雪です。

 

だいぶ前の同じような雪の日に

家を出たところですってんころりん

かなり華やかに滑って転んで左腕を骨折した身

もう何年もたつのに、今だにメイおばさんの左ひじには

何本もの釘のようなメタルが埋め込まれています。

 

以来、空港で金属探知機が鳴って

それ〜っ、怪しいものだ〜っ!!と

逮捕でもされるのではないかとビクビクです(笑)。

 

そんな時のために旅をする時には

アメリカのドクターが書いてくれた

「この人は怪しいものではありません。ご覧の通りただドジなだけです。」

のような証明書をパスポートと一緒に持ち歩いているメイおばさんです。

 

それにしても

 

「雪やこんこん あられやこんこん

 ふってもふっても まだふりやまぬ

 犬はよろこび庭かけ回り

 猫はこたつで丸くなる」

 

とはよく言ったもので

メイおばさんがこれを書いている部屋の窓の向こうに見える

ドッグラン(ワンちゃんの遊び場)では

寒さを我慢している(だろう)飼い主さんたちなど気にもとめずに

いつもよりもずっと元気よくワンコたちが走りまわっています。

 

で、でも

メイおばさんは雪の上を走り回るなんてこと

で、できるはずがありません。

歩くのだって怖いぐらい。

何年前かのすってんころりんの骨折は

今だにメイおばさんのトラウマですからね(涙)。

 

そんなメイおばさんを知り抜いているメイおじさん

頼んだわけでもないのに

「ちょっと新聞を買って来る」などと言いながら外に出て

なんとサンドイッチを買って来てくれましたよ。

 

と言ったって

何も特別高級なお店に行ったわけでもなく

ご近所のコンビニのような所ですけれど

こういう優しさって嬉しいもんですよね

何年、何十年たったって。

 

不思議なもので

高級ホテルのティールームでいただく

お上品で、美しくて、繊細なサンドイッチより

「ありがとう!」と言って大口を開けて

雪景色を見ながらがぶりと食べるこんなサンドイッチの方が

時として、美味しく感じたりもするのですからねえ。

 

 

 


困った時の○○○○って?

2019-02-12 00:30:45 | 食文化

昨晩のお夕食は

困った時の○○○○と

スーパーの魚売り場で見つけたフライパンで焼けばいいだけの

クラブケーキ

 

ついでにメイおばさん、突然に心引かれて

予定外でしたけれど、こんな物もスーパーのカートに入れちゃいました。

 

アボカドとキュウリの太巻きです。

アメリカの首都、まさかのワシントンのスーパーの

まさかの「Whole Foods」で見つけましたよ。

一体全体、こんなもの並べて売れるんでしょうかねえ。

 

一瞬、目を疑いましたけれど

確かに「太巻き寿司」です。

しかもお醤油の小袋までついてます。

 

ところで、冒頭の困った時の「○○○○」とは?

はい、なにを隠そう「てんぷら」です。

 

ほら、これって、適当なお野菜と、小麦粉と、玉子と、揚げ油でもあれば

どこででもできるじゃないですか。

ある意味、とってもグローバルなお料理です。

そりゃそうですよね、こんな歴史がありますものね。

 

「鉄砲の伝来とともに『南蛮料理』としてポルトガルから伝わったとされる。」

 

メイおばさん、長い海外暮らしのあちこちで

何度も天ぷらを作っては家族ばかりか、お客様にだってお出ししましたけれど

老も若も男も女も関係なしに、いつだって皆様、大喜びでしたよ。

 

作るこちらはけっこう大変なんですけれどね。

だって、ほら、こればっかりは事前に作ってお皿に盛り付けておくわけには

いかないじゃない?(笑)。

 

お客様にお出しする時などは

ディナーテーブルの会話がようやく盛り上がった頃に

「ちょ、ちょっと失礼いたします。」と

キッチンに引き下がって、黙々と揚げ続けなければいけないという

とっても孤独なお料理です。

 

それでも「天ぷら」は、どこの国のどこの場所でも

家族にも客人にも売れ行きの良いメニュー。

加えて言えば、その土地で手に入るものを使えばできるのですから

いくら孤独であろうとも、頑張らないわけにはまいりません(笑)。

 

昨晩の「お二人様ディナー」での天ぷらは

さやいんげん、黄色パプリカ、サツマイモ、ジャガイモ、ズッキーニ、茄子の6点。

 

 

玉ねぎも切って用意していたのですけれど

力尽きて、いえ面倒くさくなってサボりました。

メイおじさんには内緒ですけれどね(笑)。

 


気にしない!の「ムサカ」

2019-02-10 00:03:26 | びっくり!

ちょっと遡りますけれど

今月の2日は「National Crepe Day」でした。

アメリカにそんな日があるなんて知りませんでしたけれど

要するに「全国クレープ」の日!(笑)。

 

どうして知ったかと言えば

朝一番に開いたメールにこんな広告が入っていたからです。

 

「クレープ用フライパン

 今日は55%オフで49ドル96セント!」

 

かと言って飛びついて買ったわけでもありません。

ただ面白く「日本もアメリカも同じだなア、、、」と思っただけ。

だって、、、、

 

クレープを焼くフライパンの値段が

55%オフで49ドル96セント

 

49ドル96セントなんて

50ドルから4セント少ないだけ。

4セントと言ったら4円ちょっと。

 

それでも50ドルと45ドル96セントでは

たぶん「買いたくなる気持ち」が違うのは

東だろうが西だろうがおんなじ文化(笑)。

おんなじマジック(笑)。

 

さて、

とりわけクレープを食べたいわけでもないメイおじさんとメイおばさん

ふらりと出かけて何をいただいたかと言えば

ここワシントンのオールドタウンのギリシャレストランでのこんなもの。

 

卵とレモンの酸っぱいスープ「スーパ アブゴレモノ」と

こ、これですが、いったい何だと思います?

 

「ムサカ」(挽肉とナスのだんだん重ねのグラタン)のはずなのですが

な、なんですか、この「膨らみ」具合。

 

な、なんですか、この「はみ出し」具合。

大雑把もいいところ。

細かいことは「ゼンピラージ」あるいは「ミピラージ」の

ギリシャ人も呆れそう(笑)。

 

ちなみに「ゼンピラージ」も「ミピラージ」も

英語で言えば「Don't mind!」

日本語で言えば「気にしない! 気にしない!」 

 

いかにもギリシャらしい便利な言葉。

人のうちのガラスのコップを割ったって

自分の方からこう言うんですからね(笑)。

 

いいねえ、ギリシャ

今年もメイおばさんの「座右の銘」になりそうですよ(笑)。

 


トランプホテルのレストラン!

2019-02-06 23:58:16 | アメリカ

ここはアメリカの首都、ワシントンのど真ん中

右手に見える古めかしい建物は何?

 

 

ほら、入り口に延びたひさしに

白字で何か書かれているでしょ?

読めた?

 

 

そうなの、これが今や世界中にその名を轟かす

知る人は知るどころか、知らない人はいないぐらいの

トランプ様の「お持ち物」のひとつ

「トランプ インターナショナル ホテル」です。

 

中に入ればこんな風。

まるで広場のように広い所に、高い高いガラスの天井。

二階をぐるりと取り囲むのはホテルの客室。

 

首を上に向ければ、こんなに大きなアメリカの国旗が

それこそ威風堂々と圧倒的な存在感で私たちを見下ろし

巨大なシャンデリアがここにもあそこにも。

 

その下には大理石のテーブルばかりでなく

こんなバーカウンターもあります。

金髪の美人がひとりで高い椅子に座って

これまたなかなか美しいカウンターの向こうの女性バーデンダーさんと

いい感じでおしゃべりを続けています。

 

かと思えば、スカーフで髪を覆ったイスラム系の女性たち3人が

まさかの「トランプ」タワーで

とてもリラックスした雰囲気で食事を楽しんでいます。

 

一点のシミもない純白のテーブルクロスに置かれているのは

見事に磨きぬかれたナイフとフォーク。

あら驚いた、メイおじさんのナイフにも

メイおじさんのフォークにも、高い天井が映っているではないですか!!

 

この大きな、そして贅を尽くしたレストランには

こんな二階席もあります。

 

ついつい前段が長くなりましたけれど

ここでメイおじさんとメイおばさんがいただいたものは、、、

 

はい、実はランチを済ませた後に立ち寄りましたので

お食事ではなくて

ひよこ豆のフムスがたっぷり添えられた色とりどりののチップスと

しっかり甘いデザートです。

 

そしてもちろん、種類の違う白ワインを少々。

どのくらい少々かといえば、メイおじさんが2杯でメイおばさんが1杯。

 

ここでちょっとおさらいします(笑)。

フムス&チップス一皿、デザート一品、ワイン3杯

これでおいくらだったかと言えば、、、、

 

チップを入れて100ドル、つまり一万円ちょっと。

まあ、この国で、この風格で、子供どころか若い人などほとんどいない

それなりに静かで洗練された空間で

しかも、ほかでもないトランプさんの建物で

ワインも上々、フムス&チップスもデザートもなかなかのセンス

とあれば、そんなもんでしょうか。

 

時にはこんな「大人の贅沢」も、いいんじゃない?

百円玉貯金ならぬ1ドル札貯金でも始めようかな〜

 


白い世界で緑のたぬき

2019-02-02 04:10:39 | ライフスタイル

昨夜の気温は零下8度まで下がり

窓の外は一晩明けた後の今日も見渡す限り白い世界です。

 

「ゆーきやこんこ あられやこんこ

   降っては降っては ずんずん積もる

   いーぬは喜び庭かけまわり〜」

 

とはよく言ったもので

メイおばさんの部屋の窓の向こうのワンコたちの遊び場では

飼い主さんが連れて行ったワンちゃんたちが

本当に楽しそうに走り回っています。

 

 

そんな雪の日に、メイおじさんと来たら

どうしてもキャンセルできないお仕事があって

長靴ならぬ、いつもの革靴で出かけて行きました。

だって長靴なんて持ってないし、仮に持っていたとしても

メイおじさんの美学に反するでしょうから(笑)。

 

ひとり静かにランチをすることになったメイおばさん

「そうだ、今日こそチャンスだ!」

とばかりに、戸棚の奥からゴソゴソと「宝物のアレ」を引っ張り出し

雪景色を見ながら、家中どこもかしこもヌクヌクと暖かい

セントラルヒーティングのアメリカの家で

心踊る「おひとり様ランチ」をしたのでした。

 

何かと言えばこれ!!

我が家の、いえメイおばさんの宝物!!!

お湯を入れるだけでできるカップ麺です。

 

今日は「緑のたぬき」

食べ方が英語で書いてあるところを見ると

ここワシントンのどこかの店で見つけて来た「宝物」のようです。

 

東京暮らしではおよそ考えられないことですが

ここでは「緑のたぬき」も「赤いきつね」も大ご馳走(笑)。

 

「緑」のたぬきを「白」い世界を見ながらいただくなんて

ああ、贅沢しちゃったなあ、、、、

 

ところでこのアメリカ版「緑のたぬき」ですが

よく見たらこんな注意書きがありました。

 

「DO NOT PURCHASE IF CUP IS OPEN OR TORN」

(カップが開いていたり破けていたりしたら買わないでください。)

 

こんな忠告、日本でもあった?