「メイ、家にいる?」
「いるわよ~。」
「じゃ、30分後ぐらいにちょっと寄るから。」
あらまあ、何の用かしら
と思ったら
車を止める音がして
ピンポ~ンとチャイムが鳴って
「これ、差し入れ。
まだ左腕が不自由だろうと思って」
友がバッグから取り出したのは
こんな二つの容器と
オレンジとお菓子。
そしてワイン.
「お茶でもどう?」と言ったらば
「そうしたいところだけれど、急いで行かなきゃならない所があるの。
また来るわ~。
あ、そうそう、ついでにワインの栓も開けていってあげるわ。」
友を見送った後に
いただいた容器の蓋を開けてみたら
あらまあ、なんておいしそう。
半分に切った蕪と大きく切った人参と
高野豆腐とがんもどき。
ちょっとつまみ食いしてみれば
薄味の中でそれぞれの素材の本来の美味しさが
きちんと残っているのです。
こちらはほどよく茹でたブロッコリーとマグロの照り焼き。
メイおばさん、せっせとリハビリに通っているおかげで
料理もだいぶできるようにはなりましたけれど
こんな差し入れは嬉しいものです。
友の心遣いに心がふ~っと暖められて
ありがと~っと呟いてしまいます。
日本だろうが、アメリカだろうが
困った時にはいつでも誰かが
優しさを届けてくれました。
そのたびに思うのです。
「優しさは次の優しさに繋がって
どんどんどんどん繋がって
優しさと言う名の首飾りができる。」。
さあ、早く元気になって首飾り作りに参加しなくては。
読んでくださってありがとうございました。
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