メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

どうぞ優しい年を!

2015-12-31 19:57:55 | ライフスタイル
やっぱりちょっと甘かったようです(涙)。
日本の大晦日というのはこんなに忙しいものだったでしょうか。
買い物に行ったり、掃除をしたり、作ったり、お年玉を用意したり
お年賀を用意したり、まだ少しばかり残る年賀状を書き続けたり、、、、

本当はお正月料理にもぴったりの
とにかく簡単で、とにかく美味しいローストビーフについて
書くつもりだったんです。

それなのにPCの前に座る時間がなくなってしまいました。
でも、やっぱり今年最後のご挨拶をしたい
ありがとうを伝えたい、、、、ということで
ちょっと荒業を使います。
禁じ手と言うべきでしょうか。
ごめんなさい。

もうひとつのブログにさっき書いたばかりの大晦日のメッセージを
ここでも書かせていただきます。
お料理にも食文化にも関係ないことなのですがお許しくださいね。

これはスペースニードル、シアトルのシンボルです。

1962年のシアトル万博に合わせて建てられたと言いますから
かれこれ50年以上もたつわけですが
とてもそんな風には思えぬぐらい斬新なデザインです。

高さ184メートルのタワーのてっぺんには
まるでUFOのような円盤型をした展望台があります。
その下はぐるりとまわる回転パノラマレストランです。

ある角度にさしかかると私たちの家も見えてきます。
同じように私たちの家からもスペースニードルが見えます。


夕焼け空に立つニードルにはいつも惚れ惚れします。


どのくらい「シンボル」かと言えば
今年の4月、全米を熱狂させた「スーパーボウル」の開幕前には
「スペースニードル」のてっぺんに
ファンを意味する「12」のシアトルホークスカラーの旗が掲げられました。


「どうして12なの?」と家人に聞いたら
「チームは11名だから、12番目の選手、つまりあなた方のファンですよ、ということなんだよ。」

ですって。

手に汗握る決勝戦の結果、惜しくもボストンの「パトリオット」に敗れて
シアトルの「シーホークス」が優勝を逃した翌朝
携帯電話の「ベライゾン(Verizon)」は新聞を一面使って
スペースニードルを背景に颯爽と鷹(シーホーク=Seahawk)を飛ばしました。


「長いシーズンずっとモバイルで楽しみました。
見事なシーズンにおめでとう。
あなた方の友、ベライゾンより」

通信の大手「AT&T」も
スペースニードルをシーホークスカラーに染めて「12」の旗を乗せました。


さて今夜のシアトルは、と言っても17時間の時差がありますが
スペースニードルで花火を上げて2016年を迎えます。


打ち上げ開始は年が変わる前の11時35分
終わるのは新しい年が明けた0時15分。
今年の花火スポンサーは「T-Mobile」です。

花火の模様はリアルタイムでテレビでも放映されます。
もしもシアトルにいれば
窓の向こうに咲く花火が私たちの新しい年を運んできてくれたことでしょう。

最上階ではバルコニーを解放して
花火と一緒にカウントダウンパーティーが行われるのでしょう。

スペースニードルの花火ショーを見るために
今晩は周辺に2万人以上もの人たちが集まるだろうと言われます。

除夜の鐘と打ち上げ花火
荘厳さと華やかさ
どちらも新しい年への水先案内人です。


私たちのところにも
あと4時間でまっさらな年がやってきます。
皆さまどうぞ優しい年をお迎えください!
ありがとうございました。


今日も読んでくださってありがとうございました。
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おせちに飽きたら絵を描くようにお野菜を!

2015-12-30 10:00:34 | レシピ
おはようございます!
何と明るい日差しに溢れた朝でしょう。
おせち料理の準備で忙しくしていらっしゃる皆さまも多いことでしょう。

まだ三が日も終わらぬうちから
「おせちに飽きたら」なんていうのも甚だ可笑しなものですけれど
お正月って、突然ウサギさんのように
生のお野菜を食べたくなることってありません?(笑)

そんな時のためにこんなサラダはいかがででしょう。
彩りもあざやかですから、もしかしたら「おせち」の仲間に加えたって
いいかもしれません。

先日のファミリーパーティーで作った一皿です。
いえ、正確に言えば同じ物を二皿作って3人ずつでシェアしました。

「料理」なんて言うにはおこがましい。
野菜をお皿に盛るだけですからね。
野菜で楽しくお絵描きをするようなもんです(笑)。

何だっていいんです、気の向くままに揃えれば。
メイおばさん、今回は

胡瓜、サニーレタス、カブ、ミニトマト、ベビーブロッコリー、さつまいも、黄パプリカ、ラディッシュ、ベビーコーンの9種類。


洗って水を切って適当に切って並べるだけですが
さつまいもだけはオリーブオイルで揚げました。


簡単と言っても
まさかこのままテーブルに載せたなら
本当にウサギさんになってしまいますから

そこはほら
やはりディップ、やはりソース、やはりドレッシングが必要です(笑)。

今回メイおばさんが作ったのは二種類のディップです。


左はアンチョビとガーリックをオリーブオイルで煮て
ミキサー(クジナート)でペーストにした
「メイおばさんの簡単バーニャカウダ風ディップ」

右側はこれまた簡単
「メイおばさんのツナとギリシャヨーグルトの簡単ディップ」
隠し味にちょこっとカレー粉を加えました。

まあまあ、売れ行きの良かったこと!
おチビちゃんまでがパクパクと!

料理人、いえ並べ人としては嬉しいことでございます。

お勧めです。
おせちに飽きたら、お皿に彩りよく絵を描いてみてください。

ヒントは、クリスマスの東京のレストランで夫といただいた「バーニャカウダ」と


短いミラノ暮らしで学んだ「ピンチモニオ」です。


さあ、あと二日。
メイおばさん、さすがに焦ってきましたよ。

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おせちにもなりそう?~イクラとポーチドエッグONアボカド

2015-12-29 07:07:03 | レシピ
あらあら大変!
今年もあと3日しかないじゃないですか。
まだまだ山のようにすることが残っているのに。

仕方がない、早起きして動き始めましょうかね。
というわけで、メイおばさん、珍しく早朝書きです。

まずはおはようございます!

一昨日ご報告した「ファミリーパーティーメニュー」の中で
ふと気づいてみれば
「クリームチーズのスモークサーモンロール」もそうでしたが
彩りや美味しさや簡単さや豪華さの点で
まだまだほかにも
お正月料理の仲間に入れてもらえそうなものがありました。

大急ぎでレシピをお伝えしなければ、、、、、

まずはこれ、「イクラとポーチドエッグONアボカド」です。
その名の通りで、レシピも何もあったもんじゃありません(笑)。
初めて作ってみましたが
評判上々、売れ行き上々でございましたよ。


アボカドを二つ割りにして
その上にポーチドエッグを載せて
その上をイクラで飾るだけ。

塩も胡椒も使いませんでしたがイクラの塩味のおかげで
不思議に美味しい一品でした。

ポーチドエッグの作り方は
皆さまもうよくご存じのこととは思いますが
メイおばさんはいつもこんな風に作ります。
形もまるくまとまって、まず失敗することはありません。

あらかじめ人数分の玉子を小さなココットの器のようなものに割っておきます。
ひとつの器にひとつの玉子です。
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お鍋に入れた水を沸騰させたところにお酢を入れます。
ワインビネガーだろうが、米酢だろうが、何のお酢でもかまいませんが
玉子の白身の色を消さないように無色のお酢にしましょうね。
分量も適当でかまいません。
   ↓
火を弱めて、鍋の中にひとつずつスルリと玉子を滑らせます。
ほんと、滑らせると言った感じ。
あまりいっぺんにたくさん流し込まない方がいいですね。
時折くっついてしまったりしますから。
時間があればひとつずつ作っていってください。
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好みの固さに合わせて頃合いを見計らって
茶こしで、水を張ったボールまたは器の中に優しく落とします。
そうそう、金魚すくいのあの感じ(笑)!
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お料理に使う直前または食べる直前にまたまた優しく
すくいあげて水切りをします。

アメリカにいる時にはよくこんな「道具」を使って作りますが


べつだん、これがなくたって
いやない方がうまくできるかも、というのが最近の日本での教訓(笑)。

どうぞ皆さま、このお料理お試しくださいな。
マモエさんという方のブログで偶然見つけた写真がヒントになりましたけれど
これもまた、なかなか良い一品でしたよ。

さあ、2015年最後の3日の最初の一日の始まり。
皆さま、どうぞ良い一日を!
メイおばさんも頑張ります

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ありがとう、スモークサーモンロール!

2015-12-27 18:20:57 | レシピ

クリスマスでも忘年会でも、ましてや新年会でもない
「ファミリーパーティー」の賑やかな時間がお開きになって
また静けさが戻ってきてしまいました(クシュン)。

今日はおチビさん達を入れて6人。
肉好きな若い人たちのために
ローストビーフとカルアポーク、二種類の肉料理をメインにしました。

けれども
メインはすぐに決まったのに
それを取り巻くお料理がなかなか決まりません。

「え、ママ、またそれ~っ?」
「え、グランマ、また~っ?」

なんて言われないようなものを考えなければなりません(笑)。
結局、こんなメニューになりました。

クリームチーズのスモークサーモンロール
イクラとポーチドエッグONアボカド
9種類のお野菜をバーニャカウダとツナディップで
ローストビーフ
カルアポーク&キャベツソテー

4種のベリーのヨーグルトケーキ

実は、デザート以外の全てのアイディアは
お助けマン&お助けウーマン様たちのおかげです。
助かりました。大好評でした。
この場を借りて御礼を申し上げます。

「クリームチーズのスモークサーモンロール」は
昨日のYukoさんの人気ブログ「ローマのおいしい生活in東京」から。
素敵なセンスで毎日素晴らしいお料理をアップしていらっしゃるブロガーさんです。

Yukoさんが書いてくださった通りにやってみましたよ。

クリームチーズに紫玉ねぎのみじん切りとマヨネーズを合わせて
スモークサーモンの上にのせてくるくるとまいて
お皿に載せたらスプラウトを置いて、極細プリッツを刺して
まわりにバルサミコをポツポツと。


子供がいるのでピンクペッパーは省きましたけれど
とにかく簡単で、見た目もきれい
そして大人も子供も喜ぶ素敵な前菜になりました。


ワインとの相性も抜群です。
Yukoさん、ありがとうございました。

もう一つの前菜はまた別のブロガーさんから。
こちらはまた明日ご紹介しますね。

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メイおばさんの「料理セラピー」

2015-12-25 18:27:59 | ライフスタイル
たまった本を整理しようと思っても、うまく行ったためしがありません。

「あれ、こんな本あったかしら?」
「あ、この本、ここにあったんだ!」

などとつい片付けの途中でページをパラパラ。
ついそのまま床に腰を下ろして読み耽ってしまったりして(笑)。

今日、途中でつかまってしまったのは、、、、、
石井好子さんの「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」でした。


この時代にこんなに太っ腹で、なのに繊細で、こんなに素晴らしい女性がいたなんて、、、、
何度読んでも、ウワーオ!と言いたくなるぐらい。

シャンソン歌手として知られる石井さんが、アメリカ留学の後にフランスに渡ったのはなんと1951年!!!
そして、この本が出版されたのが1963年!!!

素晴らしい感性に溢れたエッセイの中に、さりげなくレシピが書かれているんです。
たとえば、、、、、

オムレツ、チーズオムレツ、スパニッシュオムレツ、人参サラダ、トマトサラダ、長ネギサラダ、インゲンサラダ、クレソンサラダ、ニース風サラダ、ココット、生ガキ、ラタトゥイユ、ノルマンディー風ポテト、オニオンスープ、シチュー、ブイヤベース、ガーリックトースト、フレンチトースト、レタスサンド、レタススープ、豆のスープ、ポーク&ビーンズ、グラタン、スタッフドトマト、ミネストローネ、ニョッキ、雪玉子、、、、、、

こんなフレーズに出会った時には、思わず拍手をしたくなりましたね(笑)。

「とにかく、私はよほどお料理ずきらしい。仕事に追われてくたくたに疲れていても、家に帰って台所にはいると、一日のつかれがいやされる。お酒など一杯入ろうものなら、何か食べさせたくなって、台所に行ってこまごまと料理をはじめる。『泣き上戸』『笑い上戸』というのはきいたことがあるが、『お料理上戸』というのははじめてみた、といった人があるくらいだ。」

「しかし、好きと上手はべつらしい。私の作るものがいつでも成功とはきまっていない。」

これを読んだ時、「うわっ、まるでメイおばさんだ!」と思いましたよ(笑)。

私の母はよく言ったものでした。

「ねえ、メイ、お掃除や片付けはマイナスをゼロにするようなものだけれど、
 料理はゼロをプラスにするわけじゃない。面白くないわけがないわよねえ。」

加えて言えば、一生懸命作っている間は余計なことなど考えませんし、期待通りにおいしくできればとても嬉しくなります。もちろん失敗だってしょっちゅうですが(笑)。

けれども、期待通りにできたにしろ、できなかったにしろ
それを食べてくれる人がいれば単純に幸せになります。

ですからメイおばさん、この一連の作業を「料理セラピー」あるいは「うっぷん晴らし」と名付けています(笑)。

さあ、そろそろキッチンに戻らなければ。
チキンはうまく焼けているかしら。
Merry Christmas!!


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クリスマス7つの駆け込み贈り物

2015-12-24 09:48:00 | ライフスタイル
昨日、今日と立て続けにアメリカから
「Last Minute Gifts」の案内メールが届きます。

つまりこれ
クリスマスを直前に、まだプレゼントを用意してなかったり
まだ決められなかったりしている人たちへの
督促状、いえ、お助けメール(笑)。

ホノルルの「Alamoana Center」からだったり
「Whole Foods」スーパーマーケットからだったり
キッチン用品の「Sur La Table」からだったり、、、、、

今日はこのうちの「Sur La Table」がお勧めする
クリスマス駆け込み7つのギフトをご紹介。

「7 LAST-MINUTE GIFT IDEAS」ですって。
私たち日本人とはちょっとまた違う感覚で面白い!

第一位は、何と「塩キャラメル」


第二位は、「ストッキングスタッファーズ」
クリスマスプレゼント用の靴下にも詰められる
ちょっとした小物ということかしら。


第三位は、二つ買えばもう一つおまけに付いてくるというこんなグッズ


第四位は、ちょっと味気ないかしらん、いえ実用的でうれしいかしらん。
50ドルのギフトカードです。


第五位は、All-Cladのフライパン。
はい、メイおばさんのシアトルの家にもたくさんありますよ。
軽いお鍋と違って、いかにも「料理してま~す!」という感じが好きです。


第六位は、モスコミュール用のマグカップ。
うわあ、こんな大きなので飲んだらかなり酔っ払っちゃいそう。


そして第七位が、ヘンケルの包丁セットです。
色々なサイズの包丁とキッチン鋏の8点セット
ジャストフィットの木のスタンド付き。


メイおばさん、何が一番ほしいかしら。
たぶん最後のヘンケルのセットかしら。

実は、下の木のスタンドはあるのですが
包丁や鋏を揃いで買わなかったものですから
どうにもうまい具合に刺さらなくて、目下我が家では
あの重いスタンドが無用の長物となっているのです(涙)。

2016年はスタンドにすっぽり収まる新しいヘンケルの包丁で
意気揚々と料理をしたいなあ、、、、、、、、
サンタクロースさん、来てくれるかしら(笑)。

どうぞ皆さま
この明るく晴れたクリスマスイブが良い一日でありますように!


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たまにはケータリングも

2015-12-22 15:52:45 | ライフスタイル
もういくつ寝れば~
なんて悠長なことを言ってる場合じゃなくなって
クリスマスはもう目と鼻の先。

と言っても、平日に集まることもできませんから
ならば繰り上げて週末パーティーにしましょうと
一昨日の日曜日
家族が集まって「ファミリークリスマス」をしました。

と言っても、この日はみんなわけありで
手料理の持ち寄りができません。

ならばとこの際、試してみたのが「ケータリング」です。

ですから
メイおばさんがガラガラとキャリーケースに入れて運んで行ったものは
お料理ではなく

落としても割れる心配のないプラスチックのカラフルグラス


これまた落としても割れない大中小のクリスマスプレート


そしてフランケン(ドイツ)のクリスマスワインです。


このワイン、この時期の贈り物にいいかしらと
何本か取り寄せたのですが
栓を開けてみたら思っていた以上に美味しくて
我が家用にも何本か確保しましたよ(笑)。

ガラガラと娘の家に着いてみたら
あれ、ケータリングがもう来てる!
しかもケータリングらしくない雰囲気で(笑)。

「面倒くさいからチャチャッと作っちゃったわ。」

と言ったって、ねえあなた
普通は面倒くさいからケータリングするのと違う(笑)?

ということで、ローストチキンを2羽と


小さな子たちのためのいかにもクリスマスなケーキ


以外は娘、の「ちゃちゃっと」料理になりました。


「品数が少なくてごめん。
 もう1~2品作りたかったんだけれど時間がなくて。」

いえいえ、これで十分。
たとえ品数は少なくたって
いくら「ちゃちゃっと」料理だって
母にとっては嬉しくもありがたく、そして美味しいものですよ。

ポットラック(持ち寄り)ができない場合の
気心知れた人たちのパーティーでは
こんな風に無理をせず
「ケータリング+ちゃちゃっと」でやるのも気楽でいいかな、と思います。

届けてもらったチキンは表はカリッ
中はしっとり美味しくて見た目も綺麗。
お値段は二羽で5,600円。

メイおばさんが頑張って作っても、たぶんこんな風にはできませんよ(笑)。


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クリスマスにはエッグノッグ、、とは言うものの

2015-12-21 13:23:02 | 食文化
毎年今頃になると
日本でも「エッグノッグ」という言葉が
急上昇検索ワードになるそうです。

どうやらきっかけは
昨年のクリスマスシーズンに
東京ディズニーランド&シーに初登場したエッグノッグらしいのです。

日本の家庭ではまだまだ馴染みの薄い「エッグノッグ」とは
一言で言えば、ちょっとクリーム色がかって
ちょっとどろりとしていて
何やら薬草や香草を思い起こさせる不思議な香りがする
甘い甘いミルクのようなもの。

けれども
「なあんだあ、単なるドロドロ甘いミルクじゃないの。」などと
あなどったら大間違い(笑)。

ディズニーランドやシーのエッグノッグには
まさかお酒は入っていないとは思いますが
本来の大人用エッグノッグに欠かせないのは
ウィスキーやブランディーやラムなどのお酒と、ある特別なスパイスでです。

ま、一言で言えば、「卵酒」(笑)?

ワシントンDCでクリスマスを過ごす時は
いつも郊外の友人の家に仲良し3カップルが集まってから
クリスマスディナーに出かけます。

昨年の今頃のこと
クリスマスディナーに出発する前に
こんな「儀式」が始まりました。


「メイ、今日は『エッグノッグ』だよ。
 クリスマスだからね。」

カウンターの向こうからティムが言います。

珍しそうに身を乗り出している私の前で
彼がひとつひとつ得意げに説明をしてくれます。

「まずエッグノッグを入れて、、、」


「それからバーボンを入れて、、、」
「最後にこれを入れるのさ。」
と、取り出したのは、まあまあいったいなんでしょう。

これ、ナツメグの実なんですって。


小さな瓶に入ったパウダー状のナツメグはいつも使っていましたけれど
その大元がこんな硬い身だとは知りませんでした。

この固い実をすりおろします。

なあるほど、エッグノッグのあの薬草のような香りの正体はこのナツメグだったんですね。

はい、これが「エッグノッグ」です。


「これをつまみながら飲めば、気分はクリスマスさ。」
(これとはピーカンナッツです。)


けれども、こんな手間をかけなくたって
スーパーに行けばエッグノッグが牛乳売り場で売られています。
何もこの季節に限らずいつだって売られています。
ただしお酒抜きですが(笑)。


実は、我が家の冷蔵庫にも
誰かさんがいつも買ってきて
誰かさんがいつも飲んでます。

もちろんお酒は入れていないようですが
それにしても、こんな甘ったるいもの
大の男が昼間から飲んじゃっていいんでしょうかねえ(笑)。

と思うほどにエッグノッグは甘すぎて苦手なメイおばさんです。
ナツメグの香りも、この場合はちょっと苦手です。

でもね、ティムそしてマイフレンズありがとう。
いつもいろいろ教えてくれて。
お返しに、今度、玉子酒作ってあげるからね(笑)。

申し遅れましたが
上の写真にあるような市販のエッグノッグに含まれているものは
牛乳、クリーム、砂糖、スキムミルク、卵黄、塩、スパイス、ターメリック(着色用)
だそうです。



お忙しい中、今日も読んでくださってありがとうございました。
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「Fran’s」が日本のテレビに!

2015-12-19 15:05:23 | グルメ

一昨日の木曜夜
いつもながらの遅い夕食の途中で
携帯電話がなりました。

「今、7チャンネルでシアトルのチョコレートのことやってますよ!」

親切な積年の友が
我が家があまりテレビを見ないことを知っての上で
知らせてくれたのでした。

急いでテレビをつけてみると
いきなり飛び込んできたのは、海側から見たシアトルの町の摩天楼。
遠くに我が家も見えました。

もう懐かしくて懐かしくて
今すぐにでも飛んで帰りたい気持ちになりながら
食事もそこそこにテレビの前に陣取りました。

「米政府公認!チョコ専用箱…創業者来日」
というキャッチのもとで
シアトルが誇るチョコレートとも言える「FRAN'S」のストーリーが
紹介されます。

テレビにも映っていたダウンタウンの「FRAN'S」の店は
メイおばさんもちょっとばかし常連さんです(笑)。


日本に帰る前には必ず寄って、お土産にたくさん買いこみます。


もう何年もそんな習慣を続けていたら
昨年からANAのクレジットカードで払うと15%引きになりました。
15%は大きいです。
以来なおのこと足しげく通っています(笑)。

この店の一番人気はたぶんこれ。


オバマ大統領夫妻もお気に入りという
塩キャラメルチョコレートです。

色の濃い「gray salt caramels」と
色の明るい「smoked salt caramels」

どちらもバターとソルトと良質なチョコレートの
絶妙なハーモニーを楽しめます。

このこだわりのチョコレート
色の濃い「gray」は、ダークチョコレートが64%
塩はフランスのブルターニュの海塩が

「smoked」ならばミルクチョコレートが40%
塩はイギリスのウェールズ、ハレンモン海塩を
ウェールズの樫の木でいぶして、という凝りようです。

メイおばさんのお気に入りは
グレイとスモークが交互に並んだ7個入りの小さなボックス。
お値段も手ごろな14ドル。

もうひとつ楽しいのは
季節ごとに、箱やリボンや包み紙や袋の色が違ったりもすること。


すご~く嬉しいことは
小さな店内でどれにしようかとチョコレートを見ていると
買っても買わなくても
「おひとついかがですか?」と
この塩キャラメルチョコをひとつ試食させてくれること(笑)。

ところでテレビで知ったのは
この「FRAN'S」チョコレートの化粧箱が
日本の和紙職人さんによって作られているということでした。



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たかがマドレーヌ、されど、、、、

2015-12-17 20:08:05 | 日記

早とちりの大失敗!
渋谷「Bunkamura」でやっているはずの
「英国の夢~ラファエル前派展」に
心躍らせて駆け付けたら

ん?何か違う、何かおかしい。
美術館は閉まっています。

ポスターをよくよく見たら
な、なんと12月22日からではないですか!

仕方なくランチをして
せっかく来たのだからと
並んで順番を待って「VIRON」のパンを買いました。


お夕飯用に小さなお食事パンと
ついでにショコラ・フランボワーズとマドレーヌ.

家に帰って
クリスマスプレートに載せてみました。


この玩具のようなプラスチックのプレートは
ワシントンDCのキッチン雑貨と家具の店「Pier 1 Imports」で
お安く買いました。

このお店、アメリカのいろいろな所にあります。
初めて出会ったのハワイのマウイ島でした。
けっこう興奮して、ナプキンリングをたくさん買ったことを思い出します。
決して高級品ではありませんけれど、ファンシーに遊べる楽しいお店で
メイおばさんは大好きです。

いっとき日本にお店を構えたこともあるようですけれど
今はどうなっているのかしら。

ところで「VIRON」のマドレーヌ
お皿に載せてみたらこんなに小さいのですけれど
マドレーヌはマドレーヌ(右はじ)、やっぱりちょっと特別です。


だって、、、、、

マドレーヌと言うとあの長い長い長~い小説がすぐ頭に浮かぶのですもの。
20世紀を代表する小説のひとつとも言われている
フランスのマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」です。

第一篇の「スワン家の方へ」から
第七編の「見出された時」まで
記憶がめぐり、回想が飛んで行く大小説。

あまりに長過ぎて、いくら本好きのメイおばさんでも
とても最後までは読み切れておりません(笑)。

でも、不思議と最初の巻に出てくる「マドレーヌ」のことだけは鮮烈に覚えていて
「マドレーヌ」という言葉を見たり、「マドレーヌ」を食べたりすると
必ずあの難解な小説の世界にちょこっとだけ入り込むのです。

この小説の主人公は
熱い紅茶にマドレーヌを浸して食べながら
いつか同じことをしたことがあったな、、、、、と
記憶の旅路に出るのですから。

マドレーヌが
この記憶を廻る膨大な物語のきっかけと言ってもいいでしょう。

メイおばさんも
こんな小さなマドレーヌを前にして
いろいろな思い出が走馬灯のように駆け巡ります。

どきどきと初めて口にしたマドレーヌ
失恋をして悲しくて、ぼろぼろ泣きながら食べたマドレーヌ
愛する人と一緒に踊る心で食べたマドレーヌ

たかがマドレーヌ、されどマドレーヌ
いくつかの食べ物はいつも懐かしい思い出を連れてきます。
そんなことも人生の味わい。


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