メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

フェンネルに再会!

2016-06-30 23:54:43 | 食文化
日本ではまだまだ馴染みの薄いこのお野菜ですが
最近では、時々スーパーの棚にも見かけるようになりました。


フェンネルです。
またの名をウイキョウ、あるいはフィノッキオ。

少しばかりミラノに住んでいた時には
青空市場に山のように積まれているのを、ただ見ていました(笑)。

イスタンブールのお料理教室では
これを使ってこんな料理を作りました。


葉っぱを取って株の部分をお鍋に並べて
スープでことこと煮込むだけ。


ちょっと不思議な香りの蕪と言った感じでしょうか。

このお教室、なかなか面白い経験でしたよ。
普通のご自宅におうかがいして
色々な国の人たちと一緒に大きなキッチンでわいわい料理を作って


できたものをテーブルに運んで
美味しいワインと一緒にいただくのです。


もちろん男性もOK。一回100ドル+チップ。
ちょっと高いかなと思いましたけれど
レシピ付きの体験型テーマパークと思えばねえ(笑)。

最近は世界各地でこうした旅行者向けのお料理教室があるようですから
ホテルで聞いたり、英字新聞で探してみるといいと思います。

アンカラのホテルでは、葉の部分がサラダのようになって出てきました。

これもまたフェンネルです。

そしてこちらがつい3日前のメイおばさん最新のフェンネル体験。
表参道で開かれた大学時代からの○十年以上もの仲間たちとの定例会。
まずはお勉強、そしてお食事。



ある会社の社員倶楽部で
コース料理の何番目かに運ばれてきたものが
この爽やかな、そして美しい一皿でした。


この触感、この香り、何だったかしら、え~と、え~と

「あっ、フェンネルだ!!!」

それでもちょっと自信がなくてお聞きしてみました。

「あのオ、これはなんでしょうか?」

「はい、お客様、これはフェンネルでございます。」

などという英会話の基礎みたいな会話が続きましたよ(笑)。
薄くスライスされたフェンネルが、オレンジとキャベツと一緒に盛られています。
トッピングはディルです。

シンプルですけれど、なかなかの組み合わせ。
これ、アメリカに行ったらすぐに作ってみます。
そしてまたご報告しますね。

生でも、煮ても、たぶん揚げたっていいフェンネル。
もしもスーパーの棚で見つけたら
その独特の香りをどうぞ楽しんでみてくださいね。

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「おふくろの味」から「娘の味」へ

2016-06-29 22:07:43 | その他
「おふくろの味」という言葉はありますが
「子供の味」とか、「娘の味」とか、「息子の味」なんていうのは
あまり耳馴染みがないですよねえ。

ところが我が家にはあるのです。
料理好きなところは遺伝しましたが

センスとか、要領のよさとか、技術とか、、、、
そうしたソフトウェアの部分はある頃から
完全に「おふくろ」を越えました。

メイおばさん、喜んで白旗上げて
子どもたちの家に時折ご飯を食べに行きます。
日本限定の幸せ時間です

つい先日はこんなメニューでした。


腕白たちの子育てをしながら
「ママ、ご飯食べてく?」なんてサラリと言って
よくもまあ、こんな料理が並ぶもの。

どれもみな「おふくろ」が伝授したものではありません。
逆にメイおばさんが娘に頼むぐらいです。

「ねえねえ、作り方教えてくれない?」

トマトサラダには
豆腐と皮を向いた甘いトマトとキュウリ、胡麻をパラパラ。
サラダというよりはお洒落なお浸し。


こちらは、豚バラでエノキをくるりと巻いて焦げ目をつけながら
フライパンで焼いて醤油と味醂で味をつけています。


中に巻かれるものは
サクサクの長芋のこともあれば
ねっとりオクラのこともあります。


お肉の脂身が苦手なメイおばさんでもこのお料理は大好き。
白いご飯にぴったりです。

そしてこちらがお野菜焼き豚。


焼き豚の上に大葉と分葱と紫玉ねぎがたっぷり乗っています。


「ねえねえ、これどうやって作るの?」と母。

「簡単よ。油でお肉を焦げ目がつくぐらいに焼くでしょ。
 ああ、お肉は肩ロースがいいわ。
 それを醤油とお酒とお砂糖でぐつぐつ30分煮るの。
 表と裏の両面をね。
 そうしたら蓋をして、タオルをかけて半日置くだけよ。」と娘。

美味しいんです、とっても。
ビールにも合いますしね(笑)。


FBを見たら翌朝にはラーメンの上に乗ってましたよ。

それにしても朝から焼き豚ラーメンなんて若いわぁ(笑)。

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「つきじ長峰」の巧みなホスピタリティー

2016-06-28 13:04:53 | レストラン
窓の外も、心の中も
なんだかスキッとしないまま
いけない、いけない、気を取り直して頑張らねば
と思い立ったまさにその瞬間
ドアのチャイムがなりました。

何かと思えば宅急便のお兄さん。
あれ、何も頼んでいないのにといぶかりながらも
お届け物を手にしてみれば

まあまあ、なんていう贈り物。
超をつけたくなるほどの極上トマトジュースです。


これには深い訳がありまして
と言っても、もう忘れていたぐらいなのですが。

半月以上も前の6月11日
このブログで、銀座の「八彩」(やさい)という野菜懐石のお店のことを書きました。

仲良し友とお誕生日を祝いながらの「八彩」ランチで
お料理の前に供されたのが小さなグラスに入った
それはそれは素晴らしいトマトジュースでした。

どう素晴らしいのかと言えばこのジュース
北海道産の「桃太郎トマト」だけを使っています。
糖度が7と言うだけあって
口いっぱいに上品な自然の甘さが広がります。


ごくごくと飲むようなものではなくて
少しずつ口にふくんで味わう感じ。

それがどうして宅急便で届けられたのでしょうか。
しかもプレゼントです。

長い話を手短かに言えば
このレストランでお食事をした際に
お店の側の手違いで請求書が間違っていて
余計に払い過ぎてしまったのです。

そんなことに後から気が付いて
友がレシートを持って、ついでの折にお店に立ち寄って
差額分をお返しいただきました。

それだけで十分ですのに
お詫びのお品が友と私の二人の元に届けられたのです。

それが先ほど届いたこのトマトジュース。
ただものではないこのトマトジュース。

通販でも売っていらっしゃることがわかって
類まれなるお味に魅了されたメイおばさん
お取り寄せをしようかと思ったら
710mlの瓶が1本2千円もすることを知りあきらめたのでした。


だって、きっと「もう少し」「もう少し」、、、と止まらなくなって
あっという間に瓶が空になることがわかっていましたからね(笑)。

今、届いたばかりの瓶の栓を開けていただいてみたらやっぱりおいしい!
何これ!というような優しい自然な甘さとなめらかな喉ごしです。

自分は我慢してでも
家族や、仲良し友たちに
日本を発つ前に届けよう!と思い始めました。

ビジネスの視点で言えば
この「つきじ長峰」さん、そして「つきじ長峰」さんが経営する「八彩懐石」さんの
ホスピタリティーは大変優れています。

余分に受け取ってしまったお金を返すだけに留めずに
店長の手による丁寧な手書きの詫び状を添えて
彼らの自慢のトマトジュースをお送りするのですから。

友に「着いた!」と連絡したら、彼女も同じことを言っていましたよ。

「わたし、今年のお中元はこのトマトジュース2本入りの箱にしようかなあ、、、」

追伸:冷えるまで待ちきれなくて氷を浮かべてしまったのは失敗でした。

やっぱりこのジュース、薄めずにいただかなくては!!!!

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餃子パーティーの勧め

2016-06-26 23:58:52 | パーティー
昨日の餃子パーティーの名目は
メイおばさんの「行ってらっしゃい会」または「キックオフ(追い出し)会」(笑)。

気が置けない仲間たちがメイ家に集まって、まずは買い物から。
ほら、これが餃子師匠の買い物リストです。

メイおばさんはこんな風にきれいには書けませんよ。
ちなみに師匠は男性です。

だいたいにして男子の方が几帳面。
なんたって女子は日常的に料理を作っていますから
往々にして大ざっぱ(笑)。

餃子80個分の材料は

1. 豚挽き肉 300グラム
2. 白菜 600グラム
3. ニラ 100グラム
4. ニンニク 1個
5. 餃子の皮 80枚
6. 玉ねぎ 1個
7. 玉子 1個
8. 貝柱水煮缶詰 1個
9. 生椎茸 1個
10.シメジ 1束
11.むきエビ 8匹
12.生姜 1個
13.片栗粉 大匙1杯
14.醤油 大匙2杯
15.酒 大匙1杯
16.ごま油 大匙3杯
17.鶏がらスープの素 少々
18.胡椒 少々

羽根用に
19.薄力粉 大匙1杯
20.水 1カップ

師匠のメモ書きに作り方が書いてありました。
ところどころ謎ですが(笑)。

1.白菜みじん切り 塩もみ ニラ みじん切り


2.豚ひき肉 + 調味料(上の12~18まで) 粘り気 揉む


3.2に1と6~11を入れて混ぜる。


4.とにかくせっせとギョーザの皮に包む。


5.焼く 薄く油をしいたフライパンに並べる 中火7~8分


  羽用の薄力粉(水溶き) 全体の3分の1 胡麻油 強火2分 蓋をする

なんか禅問答のような部分もありますが
ほんと、お料理男子って几帳面(笑)!

そしてお料理男子にかかると
たかが餃子がこんなに面倒に(笑)!

とはいえ、確かに美味しいのです。
メイおばさん、脱帽でしたよ。

焼き餃子の次は水餃子!


働かざる者食うべからずで
師匠の指示のもと、男だろうが女だろうがせっせと働きます。
作る過程からして楽しいパーティーです。

餃子パーティー、なかなかいいです!
いえ、かなりいいです!

ただし、つい作りすぎます。
目下メイ家の冷蔵庫には
焼いても煮てもない生餃子がたくさん!

どうしましょう。
冷凍しちゃう?
それとも、もう一回餃子パーティーやる(笑)?

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地味~なケールは栄養たっぷり

2016-06-25 23:53:12 | 食文化
ケール、Kale
時折、青汁の宣伝で目にはしますけれど
まだ日本ではあまり馴染みのないお野菜です。

Wikiによれば


「地中海沿岸が原産でキャベツの原種に近い。栄養に富み、ビタミンの含有量は緑黄色野菜の中でも多く、青汁の材料として利用される。」

ここにもやっぱり「青汁」が出ましたよ(笑)。

けれども
アメリカではごく普通にスーパーで売られていますし
炒めたり、煮たりといろいろな料理に使われます。


どうやっても地味なんですけれどね(笑)。
これはメイおばさんがよく作るケールのスープです。

ケールを洗って、ざくざく切って

オリーブオイルで炒めたところに湯を注ぎ
数分煮たら生クリームを加えて
ブイヨン、塩、胡椒で味をつけ
バーミックスタイムのブレンダーを鍋の中に入れて
クリーミーにするだけ。

浮き身には、ピーナッツやクルミなどのナッツ類を使ったり

単にチーズをすりおろしたり。


けれどもやっぱり地味ですから
もう一品は華やかな彩りのものにします。

たとえばこんな風。


カラフルなお野菜にオリーブオイルをたっぷり振りかけ
塩と胡椒も振りかけて
タイムやローズマリーのハーブをのせて
オーブンで焼くだけです。


時々チーズやオリーブをのせたりもします。


ところで
この間、新宿のちょっとお洒落なレストランで

「ケールとポーチドエッグのカンパーニュ」

というメニューに出会いました。

興味津々注文してみましたら運ばれてきたのは
やっぱり思いっきり地味~なものでした。


ま、この地味さこそがきっとケールさんの持ち味なんでしょうね(笑)。
私たち人間にもいますよね。
やたらいろいろな才能があるにもかかわらず
やたら地味な人(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
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ジャンボシュリンプのビール煮作ってみる?

2016-06-24 23:51:29 | レシピ

昨日お話しした「ジャンボシュリンプのビール煮」のレシピをお届けしますね。

今にして思えば
アビータビール(琥珀色のエール)を使うのは
ワシントンDCで受講した「ケイジャン料理」のお教室でも同じでした。

そしてあの時作った料理もまた
この「ジャンボシュリンプのビール煮」ととてもよく似ていました。
たしか名前は「ニューオーリンズ風BBQシュリンプ」だったと思います。
ほら、見かけもまるで兄弟みたい(笑)。

こちらが「ニューオーリンズ風BBQシュリンプ」で


こちらが昨日話題に上った最近の我が家の定番「アンバービールの南部シュリンプ」です。


ビールばかりか、ウスターソースを使うところも同じでした。

さあて、それではレシピにまいりましょうね。
面倒くさそうに見えても、実はけっこう簡単なんです。
じゃなければメイおばさんの「我が家の定番」になんてなりっこないでしょ(笑)?

<4人前>
■皮をむいたジャンボシュリンプまたは大き目な海老 ひとり3個ぐらいの目安です。
 尻尾は残しておきます。
■Old Bay Seasoning 大匙半杯
■塩、胡椒適宜
■オリーブオイル 大匙1杯半
■ローズマリーを刻んで 大匙1杯半
■ニンニク 2片のスライス
■ラガーまたはアンバービール 1カップ
■チキンまたはビーフストック 4分の1カップ
■ウスターソース 50cc弱
■レモン汁 大匙2杯弱
■バター 大匙3杯
■セロリ みじん切り 8分の1カップ
■小口ねぎ みじん切り 2~3本
■バケット 適当

1. 海老にオールドベイ、塩、胡椒をまぶしておきます。

2. フライパンにオリーブオイルを温め、ローズマリーとガーリックを入れ、香りが立つまで1分ほど炒めます。

3. そこに海老を加え、外側がピンク色になるまで1~2分炒めて皿に移します。

4. 同じフライパンにビールを注ぎ3~4分ぐつぐつと火を通したところへストックとウスターソースを加え5分ほど煮込みます。

5. レモン汁を加え、バターを入れて溶けるまでかき混ぜます。

6. ここへ海老を戻し入れ3~5分、身が不透明になるまで弱火で火を通します。

7. 温めた器に盛り付け、セロリと小口ねぎでトッピングしましょう。

8. 温めたバケットを添えるのも忘れずにね。

8段階は一見手がかかる風に見えますが、実は簡単です。
見た目も華やかですし、ビールとウスターソースのコンビは
ケイジャン料理ならではのちょっとエキゾチックな趣きです。

それもそのはず、ケイジャンとは
アメリカ南部ルイジアナ州ニューオーリンズ地域を中心として発展した
フランスやスペインなど複数の食文化が融合した料理なんですもの。

メイおばさんのところは、オットさん(夫さん)が長らくニューオーリンズで仕事をしていましたので
壁にぶち当たるといちおうは「これでいいと思う?」と聞いてみます。
あまり役には立ちませんが、お味見はしてくれます(笑)。

そうそう、これをお伝えしなければ、、、、

「Old Bay Seasoning」とはアメリカなら一家にひとつはある調味料。
ほとんどどこのスーパーでも手に入るお魚料理用の魔法のお粉です。
日本でもアマゾンで買えますので、ぜひお試しください。
ケイジャンに限らず、東海岸風クラムチャウダーだろうが
西海岸風サーモンチャウダーだろうが、クラブケーキだろうが
およそ魚介類の料理には何でも役立ちます。

170グラム缶ですから、どんなに使っても1~2年は持ちそう。
きちんと密封しておけば風味もさして変わりませんのでとても便利。
アマゾンで探したら一缶1410円。

アメリカのスーパーなら4ドルぐらいですので
メイおばさんはよく、日本の料理好きな友へのお土産にしています。


読んでくださってありがとうございました。
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仕方がない、海老で行きましょう!

2016-06-23 23:51:29 | 食材
突然ですが皆さま、PCはきちんと働いてくれますか?
実はメイおばさん、かなりプンプン、かなり落胆。

突然「Windows 10」に切り替わってからというもの数多のトラブルが、、、。

文字が突然巨大になったかと思えば
突然虫眼鏡でも見えないぐらいに小さくなったり。

デジカメからの写真がうまく取り込めなかったり
あるべき写真がどこかに消えていたり
見つけたはいいものの今度はサイズの調節ができなかったり。

なんたってもともとメカに弱いんです。
この突然の事態はもう「暴挙」としか思えませんよ(涙)。

今だって、ケールを使ったスープのことを書こうと思っていたのに
写真が見つからないんです。
もうお手上げ。

夜も更けてきましたので、あきらめました(涙)。
いつかひょっこり見つかったらきっと書きますからね。

仕方がありません。
今日はジャスト一年前に書いたことを引っ張り出します。
まあ、一周年記念ということでどうぞお許しくださいな。

久しぶりに読んでみたら、すっかり忘れていたせいか
ちょっと新鮮、ちょっと面白い(笑)。

ということで、本日はタイムスリップして「海老ノスタルジー」でまいります。

オアフ島ノースショアのガーリックシュリンプが
日本からの大人気観光コースになっているように
どうやら私たちは海老が好き!

そして
どうやらハワイは海老の国!
と言いたいぐらいに
美味しいメニューにたくさん出会います。


このカウアイ島のホテルの外テラスでよく頼むのは
これ、ココナッツシュリンプです。


色々なレシピがあるようですが
ここでは、ココナッツミルクにつけておいた大振りの海老に
ドライココナッツフレークとパン粉をまぶしてクリスピーに揚げてます。
これをタイのスイートチリソースでいただきます。

かたやこちらは最近の我が家の定番料理。
お客様ディナーにもよく登場し、とても評判のいい海老料理です。
もともとはニューオーリンズを中心としたケイジャン料理です。


この南部料理、本当はジャンボシュリンプと呼ばれる
大きな大きな海老と、たっぷりのスパイス
そしてニューオーリンズ郊外の町で醸造される「アビータビール」を使います。

でも、もちろん手に入るビールでOK。
とはいうものの、できればやはり「アンバービール」と呼ばれる
琥珀色のコクのあるものを使うとよりケイジャンになります(笑)。
日本のスーパーでも最近は目につくようになりました。

「アンバービールのジャンボシュリンプ煮」とでも名付けましょうか。
ワシントンDCのスーパーの棚にあった料理本で見つけた料理ですが
いつも大人気。

なかなか珍しい味ですし
なにしろお皿に残ったソースにパンを浸して食べると最高なんです。


日本ではなかなかジャンボシュリンプには出会えませんが
その時はどうぞ、できるだけ大きな海老で代用してくださいな。

シアトルならばパイクプレースマーケットで
いつでもこんなジャンボシュリンプが手に入ります。
どのくらい大きいかですって?
はい、このくらいです。

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けれどもお値段もジャンボです。
一匹(あれ?エビってなんて数えるんでしたっけ)いくらではなくて
1ポンドいくらで買いますから
これだけ買ってたしか40ドル近い値段でした(涙)。

ということで、メイ家は
ふだんは普通の大振りな海老で我慢して
お客様ディナーの時だけジャンボにしています(笑)。

レシピは、と言いたいところですが
長くなってしまいますので明日にします。
ごめんなさい。

とにかくWindows 10 トラブル多すぎます。
ああ、古き良き時代だった7に戻りたい(涙)。


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メイおばさん、懐石マナーを学ぶ@一宮庵

2016-06-21 23:49:17 | 食文化
世田谷百景のひとつ、瀟洒な家々が立ち並ぶ桜並木に
こんな風情の入り口があります。


通りがかるたびに気になっていましたが
ある日、勇気をもって奥へと続く小道をたどりました。


一歩踏み出すごとに緑が美しく、鳥の声が聞こえ
静かな別世界へと入っていきます。


奥まったところに待っていてくれたのは
美しい日本家屋です。


引き付けられるように引き戸を開けて中に入れば
そこもまた心地よい別世界。
迎えてくださったのは飛び切り素敵な庵主。

時間のたつのも忘れ
庵主の奏でるこの家の歴史と、懐石料理のお話
そして庵主のお人柄に魅了されていきました。

そんな予期せぬ出会いがきっかけとなって
平日の夜に、5人の友人たちと一緒に齋藤文恵先生から
懐石マナーとお料理の手ほどきを受ける機会をいただきました。


海外の料理は多少勉強していても
懐石料理は全くの素人。
しかもわけあって、日本料理について勉強をする必要がありました。

たくさんの、たくさんの、たくさんのことを教えていただきました。

今年は2676年。
日本はこれだけ続いてきた世界で一番古い国。
「ありがたい」「もったいない」という文化の国。

器には陰と陽があり

ご飯のお櫃の持ち方には決まりがあり
すべての所作に意味があり
お膳の上には季節があって
いただく方も、もてなす方も、「ありがとう」の心を持ち
神様への感謝を表し
形を学ぶうちにそれが心になる。


言葉で表さなくたって
たたずまいという形が心になる。

この日のテーマは「水無月・・・夏越の大拭い」


この日のお献立は

向付   マグロ づけ

汁    板わかめ ねぎ
椀盛   蓮根わんたん 海老 柚子

焼物   西京漬 獅子唐
煮物   車麩 人参 あおもの 鶏肉

八寸   かつお佃煮 胡瓜
強魚   胡麻豆腐 大葉 山葵 めんつゆ
菓子   紫陽花 (あたはん)

あの好奇心の一歩がなければ
決して持つことのなかった優雅な時間であり
決して学ぶことのなかったマナーであり
決して味わうことのなかった本物の日本の盛り付けとお味でした。

一期一会の世界・懐石料理をいただく時は、ミニスカートはダメ。
指輪やネックレス、ブレスレットなどの装身具もダメ。
そんなことも教えていただきました。
もっともっと勉強したいメイおばさんです。

宮膳・茶懐石 一宮庵
http://www.ikkuan.com


心とからだに染み入るアサリラーメン

2016-06-19 23:47:17 | グルメ
英語ではよく「Last minutes’ things」(最後のバタバタ)と呼ばれますけれど
メイおばさん、いよいよアメリカへ戻る前のバタバタに入りました。

まだまだたくさん残っていると安心していた時間が
指折り数えても、手帳を見ても、カレンダーを見ても
まさか、うそ~、状態です。

限られた時間の中で
会いたい人たちが、まだまだたくさん!
行きたい所も、まだまだたくさん!
やらなければならないこと、片づけなければならないことも
まだまだたくさん!

要するに段取りが悪かっただけなのでしょうけれど
「Last minutes」の1分が1時間ぐらいに膨らんでくれないかしらと
焦りながら思います。

伊豆高原へ向けて車を走らせました。
いえいえ正確には
伊豆高原へ向けて車を走らせる友の隣にすわりました。


左側に海が輝きます。
心が広がります。
つまらないことに悩んでいるのが馬鹿らしくなります。

途中のランチタイムに
「メイににぜひとも食べさせたかったの。」
と言うラーメン屋さんに、友が連れて行ってくれました。


伊東マリンタウンの海を見晴らす2階に並ぶお店のひとつです。
廊下と店内がドアもなくつながっているような
ふらりと入れるそんな店。

それなのにまあ、なんていうお味でしょう。
喉にもお腹にも、そして心にも染み入るようなアサリのスープに包まれた麺。


そのうえに乗っているのは
シャキシャキした歯ごたえが残るモヤシとネギと海苔という脇役と


主役の大振りのアサリ、アサリ、アサリ、、、、
食べながら数えてみたらなんと8つも入っていました。


友が一言、得意顔で言いました。

「ね!」

はい、たしかに。

それなのに、千円札を出したらおつりの硬貨がたくさん戻ってきました。

旅の途中でこんな出会いがあると
なんだかとても嬉しくなります。

読んでくださってありがとうございました。
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蟻さんはカイエンヌペパーがお嫌い?

2016-06-16 23:33:34 | びっくり!
それほど古い家ではなく
どちらかと言えばまだ新しいと言えるぐらいなのに
この時期になると、小さな黒い子たちが見え隠れします。

場所はだいたい決まっていて
キッチンの食料棚のあたり、そして床。
甘いお菓子を出しっぱなしにしてもいないのに。

初めのうちは動く黒い点を見つけようなものなら
そっとつまんでは窓の外へ出していたのですが
そのうちそんな悠長なことを言ってられなくなって
ハンディーな掃除機で吸い込んでは庭に落としています。

ところが、いったんは元の真っ白なキッチンに戻るのに
またしばらくすると黒い子たちが見え隠れするのです。

キッチンは二階です。
いったいどうやって、どこから上がってくるのかしら。

そんな攻防戦がしばらく続いた後で
メイおばさん、あることを試してみることにしました。

甘いものが好きならば
辛い辛い辛~いものはどうでしょう。

さてこれは、メイおばさんの東京キッチンのスパイスたちです。


時々、在庫を忘れてまた買ってしまったりして
同じものが2つ見え隠れしたりもしてますが(笑)。

この中でたぶん一番辛いもの
ヒエ~ッと飛び上がりたくなるぐらいに辛いものを
奴らの出没する場所に撒いてみたのです。


胡椒でも辛子でもありません。
何かといえば「カイエンヌペパー」です。


「カイエンヌペパー」と言えば言わずと知れた激辛スパイス。
赤く熟した唐辛子の実を乾燥させたものです。


どうなったと思います?
黒い子たちが消えちゃいました。
どこかに行ってしまいました。

あの子たちだって、こんなに辛いものの上を歩きたくないですものねえ(笑)。

ところで、この手の調味料
一瓶を賞味期限内に使い切るのはまず無理です。
考えてもみてくださいな、
こんな激辛スパイス、お料理に使うとしたっていったいどれだけ使います?

そんな時にいつも思うのです。
どうして日本でも使う量だけのスパイスを
目方で売ってくれないのかしらって。

こちら、シアトルのスーパーのスパイス売り場。


必要なスパイスを必要なだけ小袋に入れて
レジで目方で払います。


そしてこちら、メイおばさんのシアトルキッチンです。


スパイスだって長い時間がたてば風味も衰えます。

ほしい時にほしい物をほしい量だけ
日本もそんな買い方にならないものかしら。

読んでくださってありがとうございました。
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