メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

最近のマイブームはイギリス版トマトスープ

2016-03-30 23:55:26 | レシピ
フランスはボルドーの市場ツアーは
第二弾の「お魚篇」に行く前にちょっと一休みして
今日は昨日の「ハーブ篇」の中に登場した
トマトスープについてのおしゃべりを。

このトマトスープ、とにかく簡単でとにかく美味しくてヘルシーで
暖かいままでも、冷蔵庫で冷やしてからでも美味しいものですから
作り置きをしています。
最近のお気に入りスープです。

ちょっと小腹が空いた時に
透明なガラスの小さな器に注いで
おやつ代わりにいだだくのが
今やメイ家のマイブームとなりました(笑)。


ロンドンで見つけたこの料理本の23ページの
「Tomato and thyme soup」です。


準備に5分、調理に30分と謳われているぐらい
手間も時間もかかりません。
4人分の材料はたったこれだけ。

トマトは大きさによって3~4個ですけれど
困ったことにはここワシントンのスーパーの野菜売り場では
まず「熟した」トマトなど見つかりません。

いえ、だいたいにして
日本のように美味しいトマトなど見つかったためしがありません(笑)。

それでも美味しいスープができるのですから
まあ、何と言いますか、トマトの威力? トマトの魔法?

*オリーブオイル 大匙2杯
*玉ねぎ1個の粗みじん切り
*ニンニク4片のみじん切り
*タイム 大匙2杯
*熟したトマトのざく切り 450g(3カップ)
*野菜スープストック 500ml
*塩、黒胡椒

作り方もいたって簡単

1. 鍋にオイルを熱して玉ねぎが柔らかくなるまで炒めます。(目安は8分)

2. そこへタイムの半量とニンニクを加え2分ほど炒めます。

3. 次に同じ鍋にトマトとスープストックを加えて沸騰させます。

4. 沸騰したら火を弱めぐつぐつと20分ほど煮込んでください。


5. あとはブレンダ―で滑らかにして、塩と胡椒で味をととのえるだけ。


  
器に盛り付けたところに残り半分のタイムを散らします。


メイおばさん、相変わらず鍋の中で上下に動かすバーミックスタイプのブレンダーをお手軽に使っています。

スープストックはこちらでは大きな牛乳のような箱に入った
「ベジタブルスープストック」が売られていますが
水+ブイヨン(できれば野菜ブイヨン)でも十分行けると思いますし

フレッシュなタイムが手元にない時には、ドライのものでもいいと思います。
ごらんのように使うトマトによって色の濃さが違ってきます。

この日の相方は、同じくイギリス料理の「シェパードパイ」です。


これもまた簡単でなかなか美味しいんです。
見た目はまるでギリシャの「ムサカ」ですけれど
手のかかり方はムサカの4分の1ぐらい(笑)。

またあらためてご紹介しますね。

読んでくださってありがとうございました。
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ハーブの山を前に@ボルドーの市場その1

2016-03-29 21:40:05 | フランス
市場好きのメイおばさん
なぜに好きかと問われれば
色にあふれ、活気にあふれ、ワンダー(ときめき)にあふれ
まるでそこで暮らしているような
あるいは、そこで暮らしたくなるような
よそ者用の「観光」のためではない
地元の人たちの「生活」を感じるからかなあ。

そして
大きくても小さくても、それぞれの市場によって
売られているものが違う面白さかなあ。

行く先々でタイミングさえあえば必ず市場を歩きます。
「タイミングさえあえば」というのは
全部の市場が常設市場ではないからです。

南仏で滞在していた「Surlat」(スルラ)は土曜日だけでしたし
その南の小さな城塞都市「Domme」(ドーム)は火曜日だけでした。

そうした中でも「Bourdeux」(ボルドー)の大きな常設市場は
とりわけ色彩と活気と変化に溢れていました。
たぶん一日いたって楽しめるぐらい(笑)。

こういう時には本当に
「ああ、一人旅だったら自由気ままに時間を使えるのに」
と思いますけれど

メイおじさんは、メイおばさんのようには市場に興味がありませんから
いつも時間を気にしてせっかちに動き回らねばなりません。

ボルドーの市場の驚きとワンダー(ときめき)については
とても一度で全部をお伝えすることは無理ですから
何回かにわけておしゃべりさせてくださいね。

まず第一回目のワンダーはこれ。
緑の山です。
この緑、全部摘みたてのハーブです。


ミント


セルフィーユ


ディル


ローズマリーには花まで咲いていて


オリーブの葉もありました。


このほかにもタイムもセージもマジョラムも、、、

日本でハーブを使う時には
ほんの少々がプラスチックのケースに入ったものを
けっこうなお値段を払って買いますし

ここアメリカでも同じように
だいたいはプラスチックケース入りです。

大量に使う物でもありませんから
それだって残してしまうぐらいなのに。

今うちの冷蔵庫にだって
トマトスープを作るのにほんの少々使ったタイムの残りが
ほうらこんなふうに。


ボルドーの市場で山盛りのハーブを前にして
メイおばさん、ひたすら考えましたよ。

「みんなどうやって使うのかしら。」

そして思いましたよ。

「透明人間になってついて行きたいなあ」と(笑)。 

読んでくださってありがとうございました。
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お洒落で簡単フランス料理「ネギのビネグレット」

2016-03-27 21:32:33 | フランス
昨日お話しした牛肉の赤ワイン煮込みの「ビーフブルギニョン」ですが
美味しく仕上げるコツのひとつはやはりいいワインを使うことなんですって。

メイおばさん、時としてワインを料理に使う時には
どうせ火を通すのだからと「料理用ワイン」だとか
驚くほど安いワインを使ったりもしていましたが
ボルドーのレストランのマダムに言われましたよ。

「いいワインを使って長時間優しく煮込むんです。」

はい、肝に銘じます(笑)。

さて、この料理に何を付け合せようかと思案の結果
どうせならフランスの料理をもうひとつと
同じ料理本「HOW TO COOK FRENCH CUISINE」から
こちらにしてみましたら


「ビーフブルギニョン」の向こう側に見える菜の花畑のような一品になりました。


リークという日本ではまだあまり馴染みのない太いネギを使います。
馴染みがないと言っても、店によっては置いているはずですから
レシピ通りにリークで作ってもよし
あるいは太目のネギで作ってもいいかと思うのです。
たとえばすき焼きに使う「下仁田ねぎ」でもいいかもしれません。

どのくらい太いかと言えばこのくらい。

リーク3本と分葱を並べてみれば


時間もかからず簡単で
しかも「えっ、ねぎをこうして食べるわけ?」的に意表をついていて
お肉の煮込み料理の付け合せにはとてもよかったと思います。
題名は「LEEKS WITH VINAIGRETTE」(リークビネグレット)です。

材料
*卵 2個
*リーク 8本
*マスタード 小匙1杯
*レモンの絞り汁 大匙3杯
*オリーブオイル 大匙6杯
*パセリ
*塩、胡椒

1. 卵を固ゆでにして、黄身と白身を別々に分けて、白身を細かく刻んでおきます。
2. リーク(ねぎ)を10~15分、十分に柔らかくなるまで蒸します。
3. マスタード、レモン、塩&胡椒少々、オイルをよく混ぜ合わせてビネグレットを作ります。
4. パセリ少々の葉っぱの部分をみじん切りにします。
5. お皿にリーク(ねぎ)を並べ、3のビネグレットをまわしかけた上から細かく切った白身をふりかけます。
6. 最後に茶こしでこしながら黄身をふりかけ、パセリのみじん切りを散らします。

これだけですが、ちょっと嬉しい一品になりました。
残ったら冷蔵庫に入れておけば冷たいままでも
翌日またおいしく食べられます。

メイ家は3本しか使いませんでしたが
たっぷりとビネグレットに浸したくて
他の材料は8本と同じにしました。


これ、メイ家の定番になりそう、、、、、
簡単だし、きれいだし、おいしいし、お洒落だし。
どうぞ皆様も適当に調節して作ってみてくださいね。


ところでこちらアメリカの首都、ワシントンDCでは目下、桜が満開です。
町の真ん中にある「Tidal Basin」という池のまわりを
華やかにピンクが染めました。


読んでくださってありがとうございました。
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早速作った「ビーフブルギニョン」

2016-03-26 20:53:58 | レシピ
今回のフランスで
と言っても花の都は素通りしていますが(笑)
何が一番おいしかったかしら
と思い返してみたら

毎日毎日どこへ行っても
たとえサラダを頼んでも上にのってきたフォアグラでも
ましてや鴨のテリーヌでもなく

明日は帰りの飛行機に乗るという前夜
ボルドーの町のレストランでいただいた
これだったのではないかと思います。


しかも旅は道連れ
ジュネーブの国連機関で仕事をしている日本人の素敵な女性と
ワイナリーツアーのバスの中で出会ったのです。

ヨーロッパは小さなもので
スイスのジュネーブからフランスのボルドーまでも
たった1時間の一っ跳び。

日英仏トリリンガルの彼女がさらりと言いました。

「週末がぽこっと空いたので今朝来たんです。
 明日の夕方帰ります。」

話がはずんでどちらからもとなく

「よろしかったらお夕飯をご一緒に」

ということになりました。

大方のレストランは7時半までは開きませんから
時間つぶしに広場の外テラスでスパークリングウォーターなど飲みながら


さて、どこにする?
と相談しながら、なにげなくお隣のテーブルの地元っ子に聞いてみたら

「そりゃお勧めは「le Plat a Oreilles」さ。
あそこの『ビーフブルギニョン』は最高だからね。」

そこでメイおばさん、メイおじさん、そして彼女の3人で
7時半になるのを待ちかまえてお勧めの店に行ったのでした。


ラムのシチューも、お魚のホイル焼きも決して悪くはありませんでしたが


「ビーフブルキニョン」(牛肉の赤ワイン煮)は噂通りに絶品でした。


あの味が忘れられないメイおばさん
なんとか自分で作ってみたくて早速やってみましたよ。

幸い手元にはフランスの本屋さんで買ってきたこんな本があるのです。


ほうら、お目当ての「ビーフブルキニョン」も載っています。


美味しかった、とても!
簡単だった、とても!
ご飯にもパスタにもパンにもジャガイモにも合います!


ただ、とても時間がかかりました。
時折鍋をかきまわしながら
3時間も煮込まねばならないんですもの。

メイおばさん
魔法使いのおばあさんのように鍋をかき混ぜるためだけに
自分の部屋とキッチンを行ったり来たりするのも面倒くさくなって
PCをキッチンに運んで籠城しました。

長くなりますが、レシピをご紹介しますね。
どうぞ3時間の魔女おばさん、魔男おじさんになって
ぐつぐつお鍋をかきまぜてくださいな。

メイおばさんはこの半量で作ってみました。

材料
*牛肉(頬肉、肩肉、すね肉等) 1㎏
*玉ねぎ 1個
*クローブ 4個
*人参 1㎏
*エシャロット 5個
*粒胡椒 小匙1杯
*油(メイおばさんはオリーブオイルを使います。) 大匙3杯
*小麦粉 大匙2杯
*赤ワイン 1本
*タイム 3枝
*ベイリーフ 2枚
*ビーフブイヨンキューブ 2個
*パセリのみじん切り 大匙4杯
*塩

1. お肉を大き目の角切りにします。

2. 玉ねぎは皮を剥き、クローブを刺しておきます。
3. 人参は薄切りに、エシャロットは粗みじんに、粒胡椒はつぶしておきます。

4. 鍋に油を熱し肉の表面が色づくまで炒めたら、肉をお皿に取り出しておきます。

5. 肉を取り出したあとのお鍋にエシャロットを入れ、弱火で透明になるまで炒めたところに小麦粉を振り入れ、2~3分かき回しながら火を通してください。
6. そこへワイン、タイム、ベイリーフ、胡椒、ブイヨンを加えてよく混ぜてから、取り出しておいた牛肉、人参、クローブをさした玉ねぎを加えます。

7. ひたひたになるまで水を加え蓋をして3時間煮込みます。時々かき混ぜてくださいね。

8. 最後の20分は蓋を取って水気を飛ばしましょう。味が薄いようでしたら塩やブイヨンを加えてください。
9. できあがったら食卓へ運ぶ前にパセリのみじん切りを散らします。


ところで、どうして「Bourguignon(ブルギニョン)」?
なぜなら牛肉とワインがブルゴーニュ地方の特産だからだとか。
と、この料理本に書いてありましたよ。

本当はこんなキャセロールで作って
そのままテーブルに運ぶようなのですが

これ、あまりに重いので、メイおばさん、普通のお鍋で煮込んで
器に移してテーブルに載せました。

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ずらりとお土産並べてみたら

2016-03-24 00:23:16 | 旅行
旅のお土産をずら~っと並べてみたら
まあまあ、何ていうことでしょう。

何がって、全くいつものパターンで
アクセサリーも服もなく
ほとんどが「食」に関するものばかり。
よく言う「色気よりも食い気」ってこういうこと?(笑)。

ちょっと公開しちゃいます。
メイおばさんのワードローブならぬお土産コレクションを!

出ました、フォアグラ!

長滞在してしまったフランス南西部ペリゴール地方の「Sarlat」(サルラ)は
フォアグラの産地で知れた所です。

メイおばさん自身はあまり好きではありませんけれど
好きな知人友人たちはたくさんいますし
薄く切ったバゲットの上にのせて
パーティーのオードブルにしてもいいですし
缶ですから持ち運んでも瓶と違って割れませんし。


7色の小さな缶がリボンで結ばれているものは
アヒルや鴨や鶏やポークのテリーヌです。
色ごとに中味が違います。


チョコレートは女子会用。


これ、ボルドーの百円ショップ的な店で出会った
ずっと欲しかった星と花の型。

プラスチックですからオーブンには無理ですけれど
それでも色々使えそう。

あとはちょっと可愛いエプロンと


イースターでなくても可愛く使えそうなナプキンと
オリーブオイルで作った10種類の色と香りの天然石けん。


本が5冊。
なんとそのうち4冊は料理本。


行く先々でついつい買ってしまうおチビちゃん用あれこれ(笑)。


ざっとこんなもんですけれど
あらまあ、あらためて気づきましたが
おチビちゃん用以外は全部「食」関係ではないですか!

石けんだって料理の前に手を洗うのに使えますし
エプロンはもちろんキッチンで身に着けますし(笑)。

まあいつものことですが
こんなでいいんでしょうか、メイおばさん(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
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時には背筋を伸ばして@ボルドーのグランドホテル

2016-03-22 21:06:46 | フランス
皆様、春の連休をいかがお過ごしになりましたか?
メイおばさんは昨日早朝に乗るはずだったパリ→ワシントンのユナイテッド航空が
なんと突然欠航になって、、、、、

大慌てでなんとかルフトハンザのフランクフルト行きに乗り込んで
一か八かで運に賭けて、いえ神頼みで
ぎりぎりの所でフランクフルト→ワシントンの便の空席を見つけ
昨夜無事帰宅することができました。

かなりへとへとなのに時差のせい、年のせい(笑)で
今朝は4時頃には目が覚めてしまい寝ぼけ+時差ぼけの頭で
これを書き始めています。

まだまだ書き残したことがたくさんあります。
加えて、新しい日々が書きたいことをますます増やしていきます。
しばらくはヨーロッパとアメリカを
行きつ戻りつしながらおしゃべりさせてくださいね。

フランスのボルドーの町の真ん中のお洒落な広場は
いつも人でいっぱいです。

大劇場の階段に腰かけてマックの袋を持ちながら
いつまでもおしゃべりを続ける若者たち。

ぐるりと並んだ外テーブルはまだ身をすくめる日はあるものの
いつだって賑わいを見せています。


この広場に面して
「クラシックとモダンが融合した優雅な空間が広がるボルドー随一のデラックスホテル」
と呼ばれる格式あるホテルがあります。


それが「Grand Hotel de Bordeaux」(ボルドーグランドホテル)です。


いえいえ、私どもが滞在していたのは
そんな格式あるホテルではありませんが(笑)
優雅なロビーを歩くのも
その先の高い天井の美しいレストランで
お食事をするのも、お茶を飲むのも自由です。


だからと言って並はずれてお高いわけでもありません。
その雰囲気と、その接客マナーと、その味と盛り付けのセンスまで
学べるのですから、逆にお安いぐらいです。

ランチには遅く、ディナーには早すぎる時間に
私たちがいただいたのは、チーズの盛り合わせと
それぞれ違う銘柄のビールです。


たったそれだけの注文に
洗練された物腰のウェイターとウェイトレスの方々が
運んできてくださったのはこんなもの!
うっかり間違えて注文しちゃったのかと思いましたよ(笑)。

うっとりするような彩りのアーモンドとオリーブです。


初めはこれがチーズかと思ったぐらいのお洒落なバター。


なぜバター?と思えばたっぷりのバンが添えられて


いよいよ本命のチーズと来たら何と7種類。


嬉しいのはシャキシャキ食べるお野菜が添えられていたこと。
すでに香りの良いオリーブオイルと適度の塩でお味が調えられています。


その下に隠れていたのはクルミとドライフルーツ。

さすがにボルドーの名門と言われるホテルです。
メイおばさん、どこの国の屋台だろうが何だろうが
美味しい物は美味しいと食べる人ですが

時折、こうして背筋がピンと伸びるような場所で
背筋をピンと伸ばしながら食べる時間もいいものです。
お料理そのものだけではなく
そのプレゼンテーション、間の取り方等々
たくさんのことを学べます。

読んでくださってありがとうございました。
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海と太陽とシーフード!

2016-03-19 06:27:05 | 旅行
一週間も居座ってしまったフランス南西部、ペリゴールの小さな町
サルラを後にして、西へ西へと約200キロ
昨日からここボルドーにいます。

ボルドーと言えば
言わずと知れたワインの産地です。

けれどもワイナリー(ボルドーで言う「シャトー」)を訪ねる前に
どうしても見たいもの、食べたいものがありました。

海とシーフードです!!

なにしろサルラとその周辺は、川はあっても海はなく
料理はフォアグラと鴨とアヒルでシーフードとは縁遠く、、、、、

そこでボルドーに着いた翌朝、一目散に目指したのは
大西洋に面した、いえ突き出た半島の先端「Cap Ferret」でした。


メイおばさん、もちろん海は憧れ
加えてなぜか突き出た半島の先っちょも好きなのです。
つまり180度、あるいはそれ以上ぐるりと海に囲まれた所が。
もちろん360度の島ならサイコ―です(笑)。

この「先っちょ」を占拠しているレストランがあります。


朝から降り続いていた雨が止んで青空が顔を出し、素晴らしい眺めです。


今はまだオフシーズンですが、もう少ししたら
たくさんの人々が訪れる場所となるのでしょう。

ランチタイムぎりぎりに間に合って
本日のランチメニューは

魚のスープ
ムール貝
4種類のデザートから一つを選んで

お値段は29ユーロ(約3700円)

まあ、いいとしましょうか。
何たって先端のこの眺めなんですから。

しかも気温が上がって
日焼けを気にしながらの外テーブルのなんと心地よいこと!
雀までが挨拶に来てくれて。

それにしてもすごいボリュームでした。
魚のスープはほぼドンブリだし


ムール貝に至ってはなんと43ピース。

はい、メイおばさん、ひとつ、ふたつ、みっつ、、、、
と数えながら食べました。


デザートはリンゴのタルトで。

海と潮風とお日様は
どこだろうが食欲を増すための素晴らしいセッティング。


加えて言えば
良いことだけを考えるのが美味しくいただくための大切なセッティング。

読んでくださってありがとうございました。
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憎々しい、いえ肉々しいシーザーサラダ

2016-03-17 08:08:35 | びっくり!
「○○文化圏」
より正確に言えば
「○○食文化圏」の○○の所にどんな文字を入れましょう。

そんなことを考えていると
まるでゲームのように次から次へと
いろいろな言葉が浮かびます。

たとえば

ライム文化圏 vs レモン文化圏
お米文化圏 vs 麦文化圏 
蕎麦文化圏 vs うどん文化圏
肉文化圏 vs 魚文化圏
牛文化圏 vs 豚文化圏
醤油雑煮文化圏 vs 味噌雑煮文化圏

その道のスペシャリストに
フランス料理はとてもregional(地方文化圏)だと聞いて
それならば、フォアグラと鴨とダックばかりの
この地サルラを抜け出せば
違う文化圏があると期待して

別にそのためだけではないのですが
南東へとひたすら車を走らせました。


走行距離にして約180キロ。
目的地は「ALBI」(アルビ)と言う町
ロートレックが生まれた町です。

遅いお昼に選んだレストランは
町の中心、「サント・セシル大聖堂」が威風堂々と立つ広場。


一見お洒落なレストランに、ありました、ありました。
サーモン料理とシーザーサラダ。


サーモンは夫にまかせて


メイおばさんは期待満々で「シーザーサラダ」を!

ところが、、、、、

出てきたサラダと来たら、、、、、

まあ見てください。
似ても似つかぬこんな豪勢なサラダです。
まあなんと憎々しい、いえ肉々しい(笑)!!


またしてもフォアグラと鴨。
いったいどこまで追いかけてくるのでしょう。


ああ、キッチンがあったらなあ。
ロメインレタスとポーチトエッグとチーズで
ささっとシンプルに作るのに。

旅の空ではそれができないところが
実に辛いところです(涙)。

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甲冑の騎士が迎える路地奥のレストラン

2016-03-16 02:30:16 | フランス
メイおばさん、最初のうちは期待に燃えてワクワクしていたのが
困ったことに、だんだんと意気消沈して来ました。

このフランス南西部の小さな田舎町「サルラ」では
「○○料理」のレストランというのがまず見つかりません。

かなりブラブラしていても
あまり人も入っていないような「ベトナム料理」が1軒あっただけ。

レストランは数あれど、それらはみなこの土地の料理です。
美味しいかそうでないかの違いはあっても
ほとんど同じメニューです。

だいたいが、フォアグラや鴨やソーセージやアヒルなどを使います。
まあ、海まではかなり距離のある内陸の町ですから当たり前。
遠くから魚を運んでくるよりは、地元の肉を使う方が
ある意味正直で理にかなっていますけれど
メイおばさん、ちょっと飽きてきました。

それでも昨夜の石畳の路地奥の「Medieval」(中世)という名のレストランは
少しだけほかとメニューが違いました。
そしてその少しだけ違うメニューのものを頼みました。

もっとも前菜にはやはり「フォアグラ」が出てきましたけれど
仕方がありません、なにしろフォアグラの産地なんですから。
「仕方がない」などと言っていたら罰があたりますね(笑)。


メインは
「Cassoulet」(カスレ)と
「Coq au Vin」(コック・オー・ヴァン)です。

「カスレ」は夫の大好物。
たっぷりの白インゲン豆と肉を煮込みます。


ガチョウ、アヒル、鴨、ソーセージなどいろいろあるようですけれど
ここはアヒルの脚とソーセージでした。
フランス南西部の豆料理です。


かたやメイおばさんの「コック・オ・ヴァン」は「鶏の赤ワイン煮」。


「カスレ」に比べたらかなり普通です。
どのくらいふつうかと言えば、自分でも時折作るぐらいにふつう(笑)。

まるで小山のように盛り付けた
薄く、時には厚くスライスしたジャガイモのソテーがついてきました。


それにも増して決定的に違っていたのは鶏肉でした。
いくらワインで煮込んであると言っても
かなり「鶏肉の匂い」なのです。


子供の頃は大の苦手だった鶏肉が
いつの間にか何でもなく食べられるようになった理由が
わかったような気がしました。

日本の鶏肉もかつてはこんな「鶏肉の匂い」がしていました。
けれども今ではほとんどそんな匂いを感じなくなりました。

すっかり淡白な鶏肉に慣れたメイおばさんは
苦手時代を思い出し、ちょっとひるみましたけれど
「これこそが鶏肉」「これこそがコク」と思い直して
背筋を伸ばしてきちんといただくことにしました。
たぶん、本来の鶏肉とはこういうものだったんです。

お隣りのテーブルでは
いかにも地元の方らしい2組のご夫婦が
おしゃべりに興じ、笑い、飲み、食べているのもまたいい感じ。


この路地奥のお店
「中世」という名だけあって
こんな甲冑を身に付けた等身大の騎士の人形が出迎え
そして見送ってくれました。


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サルラの市場のフォトツアー(ただし閲覧注意あり)

2016-03-15 02:50:53 | びっくり!
「サルラの町の中心のリベルテ広場は、毎週土曜、この地方で最も活気ある朝市が開かれる。」

という言葉そのものに、一昨日の土曜日、賑やかな朝市が立ちました。
早朝、いつもは静かな小さな広場にたくさんの車が止まり
荷物が下され、テントが立って、にわかにざわめきが始まりました。

そして
広場から延びる道の両側も
そこからまた続く道も露店で埋め尽くされました。

次の土曜日にはもうこの町にはいませんから
メイおばさんは浮き浮きと
あちこちの店をのぞきながらお祭り気分で歩きます。

市場というものは、たとえそれが週に一度だろうが
月に一度、年に一度だろうが
たとえどこの国、どこの町だろうが
住んでいようが、旅先であろうが、とにかく心弾むものです。
その土地の「暮らし」も伝わってきます。

さあ、本日はフランスはペリゴール地方、サルラの町の
土曜日市場のフォトツアー。
どうぞご一緒に歩いてくださいませ。

ただし一番最後は閲覧注意です。
気の弱い方はご遠慮くださいね。

オリーブオイルから作った石けん。

色ごとに香りが違います。





帽子


下着、正確に言えば大きな女性用下着。
売っているのも買っているのも男性です(笑)。


何かと思って近づいたらお豆でした。


ローストチキンをこんなニワトリさんが呼び込んでます。

なんかちょっと複雑な気持ち(笑)。

野菜と果物。


お魚と


ソーセージ。


パテ


花。


パンとお菓子。


鳩とウズラと若鶏が並びます。


そしてこの次が気の弱い方は閲覧注意。
メイおばさんも初めてギリシャの市場で出会った時には
ちょっとおろおろしたもんです。
昔、家の中で飼っていたこともありましたし。
ほら古事記にも同じような話が出てくるではありませんか。
「いなばの白○○○」!


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