メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

最初の夜の鰻ディナー

2016-07-03 10:07:21 | シアトル
16時間の時差のせいで
一日が40時間になってしまったシアトル最初の一日目の
ひたすら眠いボケボケモードで近所のスーパーに買い出しに行って
ひたすら眠いボケボケモードで作ったシアトルの夕食はこんなになりました。


若かりし頃の職場のアメリカ人ボスは、よく言ったものでした。

「僕は日本食は大好きだけれど、2つだけ絶対にダメなものがある。
 海苔と鰻だ!
 海苔は口の中で張り付いて窒息しそうになるし
 鰻はニョロニョロしていて気持ち悪い。」

ところがウチのアメリカ人夫の大好物は、なんと海苔と鰻です(笑)。

つまり、好き嫌いなんていうのは
文化や風習や人種などを超越してとても個人的なもの?(笑)。

日本から夫が待つ家に帰った最初の夕飯はいつも鰻です。
真空パックの鰻を買って持ってきます。

ああ、それなのに、、、、、

今回は鰻をすっかり忘れてしまって
成田空港の通関を抜けた後のショッピングモールで慌てて買いました。
いわば「土壇場鰻」です(笑)。


ところがまあまあ
もう通関の外には出られないメイおばさんの足元を見ているというか、、、、
こんな小さな鰻が3千円近くもしましたよ。

とてもではありませんが
2人分の6千円も払うのはばかばかしくなって
夫唱婦随路線で行くことに決めました。
はい、「婦」の方が我慢すればいいのですからね(涙)。


かくしてシアトル最初の夕ご飯は、、、、

ご飯を炊いて、温めたレトルトの「成田空港土壇場鰻」を載せて


絹ごし豆腐とひじきの白和え、白胡麻トッピング。


茄子の揚げ浸し。
近くのスーパーでは日本のような茄子がなくて
中国茄子と呼ばれるひょろ長い茄子を使いました。
大根おろしを置きたくても大根もなく、こんな姿になりました。

まあ、それなりに美味しかったのですが
皮がちょっと固いのです。

お味噌汁の具はズッキーニ。

なぜか海外暮らしの間は
日本にいる時よりもずっと日本食(もどき?)を作ります。
お米の消費量だって日本の何倍かしら。

故郷は遠きにありて思うもの?

ちなみに、お豆腐、お米、味噌、胡麻は
そこそこの大きさの普通のスーパーでまず手に入ります。
大根が置かれていることもあります。

シアトルでは鰻の蒲焼きだって
「UWAJIMAYA」という大きなお店にさえ行けば
もっと安くて、大きくて、美味しいものが買えます。

最初の夜の鰻は
成田空港の土壇場鰻ではなくて
ちゃんと前日に日本のスーパーで買うことにしよう!
あるいは頑張って「UWAJIMAYA」に行こう!
そして夫唱婦随ではなく、夫婦平等でいただこう!

と、肝に銘じたメイおばさんでした。

今日もとびっきりの晴天です。
あまりに眩しいので半分だけブラインドを下ろしました。
それでも日に焼けそう。


ダウンタウンのビルの間をヨットが優雅に滑って行きます。

こんなところがこの町の素敵なところ。

さあて、夕飯の買い出しに行かなければ、、、、

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