ワシントン暮らしで時折ふらりと入るのは
オールドタウンのこんな店。
友だちと一緒、夫と二人、あるいはひとりで。
「Le Pain Quotidien」
フランス語で「日々のパン=日々の糧」という意味だそうですが
初めのうちは、なかなか覚えられませんでした。
「ル・パン・コティディアン」だなんて(笑)。
このお店のコンセプトを表しているのが大きな木のテーブルです。
コミューナルテーブル(共有テーブル)と呼ばれます。
同じテーブルを囲んで、同じ空間と同じ時間を「共有」しましょう、というコンセプト。
メイおばさん、このテーブルの上に置かれているパンのメニュー立てが好き。
私たちもいつもこの大きなテーブルにすわって
美味しいパンや、ちょっとお洒落なプレートランチをいただきながら
窓の外を眺めてはおしゃべりに花を咲かせます。
あるいはじっと窓の向こうの動く風景を眺めます。
まるでアメリカ映画を見ているみたい、などと思ってふと気づいたりします。
「あっ、ここアメリカだった!」(笑)
今や世界18か国に200店を展開するほどになったというこのお店ですが
元をただせばアランさんというベルギーの男性が
26年前に始めたベーカリー。
そんなアランさんの面白いストーリーについてはまた次回に譲ることにして、、、、、
実はこのお店、東京にもあるんです。
オペラシティーの方にはまだ行ったことがありませんが
5年前にオープンしたという芝公園店の方には時々足を運びます。
窓の外の景色と、耳に届く言葉は違いますけれど
店の真ん中にド~ンと置かれた大きなテーブルの存在感は同じです。
不思議と落ち着きます。
つい最近も、仲良し友と芝公園のお店に入りました。
美味しいパンが添えられたブランチをいただいて
通りを渡った向こう側の大学の講演会に参加して
また通りを渡って今度は「おやつ」にしました(笑)。
友はお茶とモンブラン。
私はロゼとフムス。
おつまみというにはちょっと贅沢な
プレーン、アボカド、ハリッサの3種類のフムスです。
遅いおやつのつもりが、話に花が咲きすぎて
外に出たらもうこんな(笑)。
アメリカのお店同様、東京のお店もとてもくつろげるのは
やっぱり自然を感じさせる「コミューナルテーブル」のせいかしら。
そして、
向かい合うのではなくて横並び、という親近感のせいかしら。