メイおばさん、得意なものが少しばかりと
そうではないものがたくさんあります。
若かりし頃には「そうではないもの」を克服しようと
いちおう頑張ったりもしていましたが
この歳になればこう思うようになって来ました。
「できないことはできないもん。
苦手なことは仕方ないもん。
その分、得意なことで限られた時間を使った方がよくない?」
つまりこれって一種の、どころかまさしく「開き直り?」(笑)。
けれどもよくしたもので、家族はみんな「できる族」ですし
周りの友人たちも大方は「できる族」ですから
素直に助けてもらって、その分のお返しはメイおばさんの得意分野で
させてもらうことにしています。
なんて言っちゃって、さて、メイおばさんの得意分野って?
まあ、深いツッコミはこの際やめて先を続けましょう。
何を書こうとしてたんでしたっけ。
そうそう、今もメイおばさんの目の前で
エアコンの微風にフワフワと微妙に揺れているこれです、これ。
昨年12月、ヨーロッパの家族と一緒に過ごした
カナダのスキー場のお店で出会ったものです。
何種類かの色がありましたけれど
メイおばさんはやっぱりこれに手を伸ばしていました。
華やかな、ではなく年相応に(笑)落ち着いた色味のピンクです。
輪の中には細い糸で張られた美しい花(蜘蛛の巣ではありません!)
その一箇所に優しく輝く同じ色のビーズが一つ。
輪には同じ色のフワフワした羽が4つ。
そのどれにも、また同じビーズがついています。
お手製でお値段は8ドル99セント。
と言っても、カナダドルですから、日本円に直せば約740円。
決して安い!とは言えないかもしれませんが
メイおばさん的には買って大正解。
だって、PCに向かうたびに、これがエアコンの微風に
揺れながらメイおばさんの心をとても和ませてくれるのですもの。
フーッと一息ついて、コーヒーなど飲みながら眺めれば
家族と一緒に過ごした雪山での思い出が
まるで映画のように目の前に展開します。
さて、そんなカナダの羽根ですけれど
いまだに外すに外せない説明タグにはこんなことが書いてあります。
「Dream Catcher
One of the most beautiful stories in American Indian Mythology.
It is said that both good dreams and bad dreams circulate in
the night air. the loop, its centre woven in a web-like pattern,
allows the good dreams to pass through the web into the sleeper,
but makes bad dreams become entangled in the web, whether
they perish at the first light of dawn.」
う、うわ〜!
改めて読んでみたら、まあなんてロマンチックで素敵なんでしょう。
「ドリームキャッチャー」(夢を捕まえる)という名前からして
心にジーンと来ますよね〜。その先のアメリカンインディアンの神話という
部分を読み進めてみれば、、、、
夜の間にはいい夢と悪い夢の両方が潜んでいるんですって。
輪の中に張られた網は良い夢だけしか通さないのですって。
悪い夢はどうなるのかと言えば、みんな網に引っかかっちゃって
こちら側には来られないんですって。
そして夜明けと共に消えてしまうんですって。
ねえ、ちょっと素敵じゃない?
ロマンチックじゃない?
などといい年をしたメイおばさん、まるで少女のように
ウキウキドキドキしながら思うのでした。
「買って来てよかったなあ!」
そして、その後にまたもや難問にぶち当たるのでした。
「これってさあ、、、移動暮らしのメイおばさんの場合
いく先々に持ってまわらなきゃいけないってこと?」
そして後悔するのでした。
「ああ、早く気づいて色違いのものでも3つ買っておけばよかったなあ、、、」
そして若い時、なじみに馴染んだキャロル・キングのあの歌が
頭の中を巡るのでした。
”It's too late, baby now, it's too late.”
(時すでに遅し)
あっ、ごめんなさい。
これって全然「料理帖」じゃなかったわ〜。
せめてランチを食べた雪に囲まれたレストランの写真でも。