盂蘭盆も近づき、自然に蓮の花が目に留まります。毎朝四時には起床し、四時半から犬を連れて散歩に出かけます。その頃にはまだ蕾のままのものもありますが、六時頃には開き始めるでしょう。でも一日目の花は朝の内にすぐつぼんでしまいます。二日目には夜中には開き始め、昼頃にはつぼんでしまいます。三日目にも夜中から開き始めますが、昼過ぎになっても完全には閉じません。そして四日目になると花弁が落ちてしまいます。花が咲く時にポンと音がすると言われますが、密閉されているわけでもありませんから、あり得ないことです。牧野富太郎はじっと観察したそうですが、そんなことはなかったと何かに書いてありました。花は四日間の命なのですが、その間に開いたり閉じたりするので、あの「開いた開いた 何の花が開いた 蓮華の花が開いた 開いたと思ったら いつの間にかつぼんだ」という童謡の歌詞になるのでしょう。確か二番は「つぼんだつぼんだ 何の花がつぼんだ れんげの花がつぼんだ つぼんだと思ったら、いつのまにか開いた」だったと思います。子供の頃は蓮華ではなく、豆科のレンゲのことと思っていました。蓮の花をじっと観察していて、本当に開いたり閉じたりするのを見て、改めてその歌詞を見直したわけです。
四日目には散ってしまう花ですが、散った花びらも面白い。よく中華料理や鍋料理で使われる匙は、れんげと呼ばれていますが、正しくは「散り蓮華」といいます。匙の形が散った蓮の花によく似ているからなのですが、そう思って改めて見直すと、それはそれで風情があると思いました。
満開の花には、蜂がたくさん集まっていました。蓮の台(うてな)が蜂の巣のように見えるので、古くは「はちす」と呼ばれていたことはとっくに知っていましたが、ひょっとしたら実際に蜂がたくさん寄ってくることもヒントになったのかもしれません。
四日目には散ってしまう花ですが、散った花びらも面白い。よく中華料理や鍋料理で使われる匙は、れんげと呼ばれていますが、正しくは「散り蓮華」といいます。匙の形が散った蓮の花によく似ているからなのですが、そう思って改めて見直すと、それはそれで風情があると思いました。
満開の花には、蜂がたくさん集まっていました。蓮の台(うてな)が蜂の巣のように見えるので、古くは「はちす」と呼ばれていたことはとっくに知っていましたが、ひょっとしたら実際に蜂がたくさん寄ってくることもヒントになったのかもしれません。