まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

矢野絢子レコ発ライヴ 岸のない河のほとりで

2012-06-28 23:39:39 | ライヴ

8thアルバムのレコ発ライヴは、一曲一曲丁寧に、その曲を作った時の想いやレコーディングの情景などを語って、歌よりもMCの方が多く時間を取ったんじゃないかっていうくらいの珍しいライヴでした。

今回のアルバムのテーマは『共に生きる』。アルバムを一つ作るとそこからまた一歩前に踏み出せるそうで、前作『いちばん小さな海』から一歩踏み出した楽曲が集まりました。レコーディングも高知のホームグラウンド、歌小屋の2階から飛び出して、小淵沢の星と虹レコーディングスタジオをメインにここ晴れ豆と埼玉でも実施、太陽族の花男さんは、ハーモニカの一曲だけのために自分のバンドのツアー前に小淵沢スタジオに来たそうです。

今日のライヴでは、レコーディング関係者がアーティストは花男を除いて全員、そしてエンジニアやカメラマンなどのスタッフもほとんど揃ったという全員集合ライヴ。ドラムがゲンキと平井ペタシ陽一の2人いたりとかなり贅沢な面子です。そのほかの出演ミュージシャンは、矢野絢子、嶋崎史香、坂本順一、泉尚也。

ドラマーが入れ替わるのにドラムの高さなどの位置調整が必要、とのことでその時間を休憩時間にあてる二部構成。まずは弾き語りで『らせん階段』。自分の根っこは高知にあるんだ、ということを宣言するかのように歌った曲。歌詞の中の“君”とは春吉のことでした。『黒い雨』は東日本大震災での原発事故後の被曝の歌。『何度でも』と『柊の胸』では、ピアノを離れて歌に集中、最近は歌うだけのスタイルも好きになってきたと言っていました。『道玄坂を転がり落ちて』のMCでは渋谷7thFloorの話題も少し出てきたり。絶対に東京には住まない、松山とかには住むかもしれないけど、と強調してました。

第二部の始まり『ハーメルンの笛の音』では、アルバムのレコーディングと同じように嶋崎史香との連弾が実現!連弾が必要な曲じゃないんだけど、楽しそうだからやってみた、と言っていて、実際の演奏でも楽しそう!シマフミは連弾をこなしつつに途中ではヴァイオリンを弾くという離れ業をしていました。『太陽の人』では、うるさい音が嫌いであんまりそういう音楽を聴かないけれど、太陽族とは仲良くして何度かライヴも聴いているという話から入り、小淵沢のスタジオも太陽族の紹介だったりという情報も。

『ブーツ』は前から歌っていた曲だけど、音源化を求める声が2、3人からあって収録を決めたそうな。『汽笛は鳴いて』では、楽譜を書かない矢野絢子が共演者に、ドラムがレールでピアノが汽車で、そこにそれぞれの楽器が乗客となってだんだんと乗り込んでくる感じでやって、というイメージを伝えて、それを各自が解釈して音を出した、という話を聞きました。他の曲も、イメージだけ伝えて後はその人に作ってもらうそうで、シマフミとペタシはほぼ一発で矢野絢子のイメージどおりの音を出してくれるとのこと。

『露草』は、もうレコーディングも終盤ってときに出来た曲をこのアルバムにぜひ入れたい、ということで、急遽レコーディングをしたそう。『春吉』は師匠池マサトのカバー曲。途中のMCでは他に、星と虹スタジオの話で3階建てで2階がスタジオで3階が寝るところ、スタジオには窓が多くて開放感たっぷり、雨が降るとその音で静かな曲がレコーディングできなかったり、正午と5時には役場の放送が流れてこれまたレコーディングできなかったり、というスタジオの様子や、喉の調子が一時悪く、温泉に行っていたらその間に大好きなウッドベースのレコーディングが終わっていて、一回もウッドベースが聴けなかったこと、ギターは自分では弾かないけれども、自分で弾いているような感じを出したかったから、あまり上手ではない人(坂本順一)に頼んだ、とか、エピソードは尽きることがありませんでした。

MCでちらっと昼のリクエストライヴで歌えなかった曲があったと言っていましたが、どの曲なんだろうって思っていたら、音源化されているけれど他の人のカバーということで、少し納得。アルバムのプロモーショントレイラーと『柊の胸』のレコーディング風景がYoutubeにアップされていて、そちらも必見です。気になるのは、矢野絢子を追っているドキュメンタリー映像ですね。どんな形で公開されるのか、楽しみです。

<セットリスト>
第一部
1.らせん階段
2.黒い雨
3.ろくでなしって呼んで下さい
4.何度でも
5.柊の胸
6.道玄坂を転がり落ちて

第二部
7.ハーメルンの笛の音
8.太陽の人
9.ブーツ
10.汽笛は鳴いて
11.露草
12.春吉

6/3 代官山晴れたら空に豆まいて
クリックで救える命がある。イーココロ!クリック募金投資信託



最新の画像もっと見る

コメントを投稿