私はガラケー
♠「ガラパゴス諸島へ行くため宝くじ買うヮ」が彼女の最後のことば 松井多絵子
朝日夕刊の黒木瞳✿ひみつのHちゃん 昨日は「ガラパゴス知って感じる」
「先月福岡に帰省したときのこと。義姉の携帯電話を見て、「まだガラケー?って聞いたら、私はガラケーがいい」と言う、から始まるエッセイを読む。私もガラケーなのである。黒木瞳は義姉から「なんでガラケーって言うか知ってる?」と聞かれて慌てる瞳。わたしも意味も分からガラケーと云っていたのである。
検索してみるとガラパゴスが由来らしい。東太平洋の赤道下にある無人の諸島。「日本のビジネス用語として<孤立化する>という意味で使われているとか。ガラケーは日本のメーカーにより製造され傑出した機能や性能を持ち、あまりに独特で世界標準から外れているため海外市場に進出できず日本市場に孤立している」とのことである。
ガラパゴスに反応した黒木瞳は 相場英雄の小説『ガラパゴス』を買って読む。ひとつの殺人事件からいろんなひとの人生が見えて面白い、せつない、たまんない、あっという間に上下巻とも完読。フィクションであると記載されているのに。
2か月前にわたしはスマホに変えるべくDショップへ入った。少し試してみたが指が馴染まない。文字がどんどん流れ私の指は溺れてしまう。ショップから逃げ出しほっとした。スマホはやりにくいという老人が多い。検索にもガラケーに戻す人が急増中とある。
長年の経験から私は電気製品は機能の少ないシンプルなものを使う。機械に翻弄されたくない。これ以上機械が発達したら私はこの世から落ちこぼれてしまう。「あの人はまだガラケーを使っている。困るわねえ。ガラケー人間は」などと言われてむかついたという老女がいるが彼女は染色やおせち料理の達人である。「ガンバレ!ガラケー老人たち」
♠「ニッポンはガラパゴス化する」「わたしたちゾウガメならば仲良くなれる」
12月29日 松井多絵子
♠「ガラパゴス諸島へ行くため宝くじ買うヮ」が彼女の最後のことば 松井多絵子
朝日夕刊の黒木瞳✿ひみつのHちゃん 昨日は「ガラパゴス知って感じる」
「先月福岡に帰省したときのこと。義姉の携帯電話を見て、「まだガラケー?って聞いたら、私はガラケーがいい」と言う、から始まるエッセイを読む。私もガラケーなのである。黒木瞳は義姉から「なんでガラケーって言うか知ってる?」と聞かれて慌てる瞳。わたしも意味も分からガラケーと云っていたのである。
検索してみるとガラパゴスが由来らしい。東太平洋の赤道下にある無人の諸島。「日本のビジネス用語として<孤立化する>という意味で使われているとか。ガラケーは日本のメーカーにより製造され傑出した機能や性能を持ち、あまりに独特で世界標準から外れているため海外市場に進出できず日本市場に孤立している」とのことである。
ガラパゴスに反応した黒木瞳は 相場英雄の小説『ガラパゴス』を買って読む。ひとつの殺人事件からいろんなひとの人生が見えて面白い、せつない、たまんない、あっという間に上下巻とも完読。フィクションであると記載されているのに。
2か月前にわたしはスマホに変えるべくDショップへ入った。少し試してみたが指が馴染まない。文字がどんどん流れ私の指は溺れてしまう。ショップから逃げ出しほっとした。スマホはやりにくいという老人が多い。検索にもガラケーに戻す人が急増中とある。
長年の経験から私は電気製品は機能の少ないシンプルなものを使う。機械に翻弄されたくない。これ以上機械が発達したら私はこの世から落ちこぼれてしまう。「あの人はまだガラケーを使っている。困るわねえ。ガラケー人間は」などと言われてむかついたという老女がいるが彼女は染色やおせち料理の達人である。「ガンバレ!ガラケー老人たち」
♠「ニッポンはガラパゴス化する」「わたしたちゾウガメならば仲良くなれる」
12月29日 松井多絵子