えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

俳句か、短歌か

2016-10-09 09:48:03 | 歌う

               俳句か、短歌か

 ♠ よれよれの麦わら帽を手にとれば寺山修司の海がひろがる  松井多絵子

 寺山修司は10代半ばから俳句を始めた、19歳のときには短歌研究新人賞を受賞し、次々に歌集を刊行、自由詩、演劇、映画でも活躍し48歳で世を去った。彼は俳人であり歌人でもある。10月8日 ☀ bE 特集は 「俳句と短歌のどちらが好き?」の結果は      ▴ 俳句が好き 69%  ▴ 短歌が好き 31% である。その理由は?

▴ 俳句は5・7・5のリズムがいい。季節感がある。短いので想像力を刺激。つくりやすい。

▴ 短歌は喜びや悲しみを表現しやすい。5・7・5・7・7・のリズムがいい。俳句より制約が少ない。何でもテーマになる。百人一首が好き。

 どちらも日本文化を代表する定型詩である。文字数が決まっている。。喜びや悲しみなど自分が感じたことや、見た風景、自然などのありさまを言葉にして伝える。俳句と短歌の違
いは文字数の違いと季語の有無。短歌には恋の歌が多いようだ。

 俳句も短歌も作る二刀流も多い。私もどちらか決めかねた時期があった。短い言葉が大きな景になる俳句の素晴らしさ、でも作っても類句になりかねない。投稿したら類似作があり入選取り消しなどが怖い。その点、短歌はかなり安心だ。気軽に新聞や雑誌に投稿しいつのまにか私は歌人の端くれになっている。bE の調査では俳句も短歌も83%の人が投稿したことがない、とはモッタイナイ。私の場合、自信のない作品が、なぜか入選している。

 初めて歌会に参加したとき「言葉が多すぎる」「言葉を捨てよ」と先輩の歌人たちから注意された。中年太りに悩まされていた私は「短歌も減量」しなければならなかった。 

      ♠ 歌人なら言葉を捨てよと君言いし後はか細き風の音のみ

                  10月9日  松井多絵子