えくぼ

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この夏は日傘男子

2013-05-26 14:10:54 | 歌う

            「この夏は日傘男子」

★わが家のすぐ前にきて日傘とじ水色の小さき屋根を失う  
                松井多絵子歌集『厚着の王さま』より

 まだ5月だが私は日傘と共に歩く。帽子を被りサングラスをかけて更に日傘を。シミを防ぐだけでなく紫外線から目も守らなければならない。以前は日傘をさしながら折り畳みの傘をバッグに入れて外出していた。防水加工された日傘のおかげで晴雨兼用、ありがたい。すみれ色、ばら色、びわ色、ときには黒日傘など、傘のおしゃれを楽しむこともできる。しかし旅さきなどで置き忘れることも多く、私の傘は安もの、千円以上のものは二本だけである。

 今日の朝刊で「日傘男子」の記事を読み、男は日傘をささないことにあらためて気づく。あるデパートで男子専用日傘売り場を設けたところ、すでに昨年の3割増、光と熱を遮る効果が高い生地を使った日傘が特に売れるらしい。40~50代の男性に人気があるそうだが老人こそ日傘が欠かせないのではないか。熱中症予防のためにも。

 環境省も「日傘男子」を応援、発汗量が2割も抑えられるという結果を発表した。しかし日傘をさす男性はまだ少数であり傘のメーカーは今後に期待しているそうだ。男性が日傘をさす文化は昔あったのである。明治時代後半から昭和初期に、「絹紬」という高価な絹製の日傘が。
 「日傘は持ち運べる木陰」として熱中症などから身を守ることを傘専門店の社長・宮武和広さん(54)は力説している。男が日傘をさすのは軟弱だなんてカッコをつけている場合じゃない。
もうじき猛暑、日傘は必需品ですよ。 5月26日 松井多絵子