「朝日歌壇5月13日」
今日は☆が9個も輝いています。連休前で投稿が少なかったなんて意地悪な目で見るのは止めます。選者の先生方が特に共感なさった作品が多かったためでしょう。
<高野選・馬場選>
☆☆僧われも古稀を祝いて集いたる旧友たちとお祓いを愛く
(三原市) 岡田 独甫
岡田さんは神主か。古稀の祝は旧友たちにお祓いをしてもらい戸惑っている様子が面白い。
<永田・佐々木選>
☆☆反抗期の子の言い分はぐちゃぐちゃでめちゃめちゃでたまに鋭く光る
(富山市) 松田由紀子
作者は松田梨子・わこ姉妹のママである。反抗期の娘たちの言葉が「ぐちゃぐちゃめちゃめちゃ」は鮮やかだ。「鋭く光る」も見事に光っている。
<永田・馬場選>
☆☆後悔はないかと問えば後悔はあるけど言わずに逝くという母
(佐世保市) 近藤 福代
生きれば生きるほど後悔が増す。言わずに世を去るのは周囲への配慮ではないだろうか。
<永田・馬場・佐佐木選>
☆☆☆今日だけはどんなことでも話せそう修学旅行のホテルの女子会
(いわき市) 岸本 靖子
修学旅行となるとなぜか話してしまいたくなる。まもなく別れる友達に。
5月13日の春昼 松井多絵子