ラファロの後釜としてトリオの一員となった、チャックイスラエルが入ってのトリオとしての最初のアルバムだ。録音はたった一日まあ当時はこれが普通かな。おまけにこの日録った他の曲が別のアルバムにはいっている。ザーッとワンテイクでやるんだね。このアルバムはいわばバラード集だ。こういう企画は当時はコマーシャリズムだとか言われて評価は低かった。今聴くと超立派なジャズアルバムだけど、昔はモダンジャズに対する世間のモチベーションが高かったんだね。音楽にとって、ミュージシャンにとって今と40年前とどちらがいい環境なんでしょう?ボクには分かりません。内容について言うととにかく選曲がいいよね。あとで有名になるビルのオリジナルも2曲入っている。エヴァンスのリハーモナイズはもうコンポーズといっていいレベルだ。この頃のエヴァンスの写真を見るとすごく頬がこけている。事情を知らない頃はスリムでカッコいいなあと思っていたけど、痩せてたのは実はドラッグの影響によるもので、健康状態は相当悪かったらしい。体の調子が悪いとき、感覚が異常に冴えていい演奏が出来ることがあるけど、どうかなあ?今はそんな状態は望まないなあ。ヤッパリ健康がいい。