時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する 京都認知症母殺害事件

2018-02-21 09:48:40 | 認知症
京都認知症母殺害心中未遂事件
これほど悲しい事件が現代において起きたのが信じられません。防げなかったのでしょうか、二人を助けたいと応援する人たちは居たようですが無理だったようです。母と息子、私も同じような境遇だったのでこの事件は身につまされます。本当に助けられなかったのでしょうか!

“京都市中京区の職人の住む一画で生まれた片桐康晴の父は西陣織の糊置き職人をしていた。口よりも先に手が出るような厳しい人物であったようだが、康晴は父親を尊敬していた。康晴は高校卒業後、父の弟子となった。しかし呉服産業の不況により、35歳の時に職人を止めてホテルの警備員や電気製品の製造工、システムキッチンの組み立てなどに仕事を変えた。結婚はしていない。父親は1995年に80歳で亡くなり、この頃から母親に認知症の症状があらわれはじめる。事件から11年前のことである。
(本文より)“

◇お父さんは昔気質の頑固な職人さんのようです。康晴さんはそんな父親を尊敬しているようです。お母さんも康晴さんと同じ気持ちだったでしょう。お母さんは毎日、夫の身の回りを、献身的に世話をしていたと思っています。それまで尽くしてきた夫が亡くなった。夫の世話を長年続けていると、それが生きがいになります。生きがいを無くした喪失感で何も考えられなくなります。
これから先の事、本人は何も考えられません。誰かが次の目標を教えてあげなくてはなりません。これは息子の康晴さんの役目です。世話をするという思い出なく「母さん、まだ相手は居ないけど結婚したい、そのために仕事を頑張るから生活を助けて欲しいんだ!」お母さんの次の目標を教えるのです。これで状況は変わったのではないでしょうか!

※この康晴さんのお母さんは、父親が80歳で亡くなり、この頃から母親に認知症の症状があらわれ始まるとなっています。認知症は長い年月を掛けて生活をしていく中で少しずつ記憶力衰え発症すると言われています。それでは、短い期間では発症しないのでしょうか!若年性アルツハイマー型認知症の場合でも短期間で発症している可能性があり、人生が転換するような大きな出来事が発生した場合は、短い間に認知症が発症すると私は考えています。目標を見失い喪失感が始まった時から認知症も始まります。いかに早く手を打つかによって状況は変わります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする