時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する 母と娘と孫

2018-02-02 10:08:03 | 認知症
都内に暮らすA子さん(70歳)は、大学病院の正看護師として夜勤もこなす娘のB子さん(46歳)を支える母、忙しい娘に代わって、娘の家庭の家事はもちろん、2人の孫の世話も近所に住むA子さんが全面的に担当してきました。そんな孫たちも、上が中一、下が小五に成長。最近では、兄弟だけで夜の留守番もでき、母のB子さんがいないときには、冷凍食品を温めるなどして夕食も食べられるようになりました。

孫育てから解放されてほっとしたのもつかの間、急に空虚な気持ちに襲われるようになったA子さん。何しろ初孫が生まれて以来、13年間という長きに渡って娘の家庭に通ってきたのです。急にその任務から解放されても、何をしたらいいのか分かりません。気がつけば、ご近所や昔の友人との縁も遠のき、いまさら関係を掘り起こすのも一苦労です。かといって、用もないのに孫の顔を見に行っても塾や部活で忙しく、なかなか会うことできません。娘は子どもたちの学費を稼ぎ、「看護師長」という夢を目指して、より一層仕事に邁進しており、老母につきあう暇もありません。急に自分の役割がわからなくなり、途方に暮れてしまうA子さんなのでした。


※この記事は。現代の社会の一面を切り取ったような出来事だが、祖母と娘と孫の関係にわだかまりを覚えた。娘は親が孫の面倒をみるのは当然の行いと思っている、子どもたちも母と同じ考えになっているのではないだろうか親子関係に感謝の心は必要ないのだろうか、娘が母に、孫が祖母に対する対応を見ていると何か足りないものを感じた。
子どもの躾:物心がついた頃から「おばあちゃん ありがとう」と教え込む。娘は「私がこうして働けて、あなたたちが食事をして学校に行けるのは、おばあちゃんのお陰なの」幼い頃から子どもに言い聞かせる。

娘は仕事が忙しく、老母につきあう暇もない。となっていますが、別につきあう必要はないのです。母は娘が頑張っている姿を見ています。年老いても母は娘親子の助けになりたいのです。毎日でなくて良いのです。大事な用でなくても良いのです。娘さんは、あなたの弱みを見せるのです。出来ない振りをしても良いし、時間がないと言っても良いので親を頼るのです。

やり甲斐を無くして独りになった母の孤独感を考えていない。子どもたちに、「おばあちゃんが寂しがっているので時々会いに行ってあげて」そのものズバリ「目標を無くして虚脱感の状態が続けば認知症を発症するの」これまで育ててもらった恩返しと押し付けるのではなく、人として当然の役割として教え込むのです。

娘を育てた20数年、孫たちの13年を含めると35年近くもの間、娘と孫を育て支えてきたのです。この祖母の半生記に渡る献身的な愛情に対して何もせず、認知症を発症させてしまったら人としてどう考えれば良いのでしょうか!
娘と孫たちだけで祖母の残りの人生をどうするか、話し合って欲しいものです。

10年後、祖母80歳、孫23歳「おばあちゃん、俺が結婚して子どもが生まれたら、俺たちを育てたように育児を手伝って欲しい、それまで長生きしてくれよ!」こんなセリフが聞けるのは夢のまた夢、現実はそれほど甘くないのは解りますが、希望としてもちたいです。
家族関係と認知症が密接な関係があることを知っていただき、家族の有るべき姿とは、皆さんで考えて頂きたいです。
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