時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する オレオレ詐欺

2018-02-10 09:53:06 | 認知症
親子関係が曖昧になっても、親が子を思う気持ちは変わりません。

「母さんオレ、大変なんだ、集金した金を無くしてしまった。1000万なければもうオレはダメだ!」息子の声と聞き分けられないか、と思うけど息子のピンチ、絶対に助けなければ、その思いだけが頭の中を巡りまわる。誰にも相談できない、知れれば息子の恥になる。助けられるのは私だけ。
振り込め詐欺のことは聞いたことがあったが、私には関係ない出来事だと思っていた。老後の資金にと貯めていた全財産を銀行から引き出した。

オレオレ詐欺は1999年8月頃から新聞紙上を賑わらせました。会社の金を落としたから、交通事故や医療事故を起こして直ぐに示談金や慰謝料を払わないと収監されるなど手口を変えて電話をしてきますが、パターンはあまり変わっていないのに、18年ものあいだ長く続いているのは何故なのでしょう。

これは息子と母親の出来事ですが、息子と父親の場合は成立しないようです。「父さん、オレだけど会社の金を落としてしまった」父親「あいつ(息子)の仕事は、企画と聞いたことがある。」企画は会社の金は取り扱わないはずだ!交通事故の件についても、都内の会社の営業は、交通渋滞、駐車場探しがあるので、車は使わないはずだ!まずはこのように考えるので、騙される確率は少ないのです。では母親と娘の場合はどうでしょう。オレオレではなくて「ワタシワタシ詐欺」になるのでしょうが、聞いたことはありません。人を騙すような悪い若い女性は居ないから?母は娘の考えはお見通しだから騙されない?男の私には、母と娘の関係は判りませんが、「ワタシワタシ詐欺」は成功しないような気がします。

母親は、息子と名乗る男性から話を聞いて、感情的な驚きが湧き上がり、話の全体の理解よりも先に息子のピンチに反応します。そして、どんなことをしても息子を助けると決意します。母が子を思う気持ちを利用した卑劣な犯罪、振り込め詐欺、そんな犯人は一生刑務所で過ごして欲しいです。

※世界中を見渡しても「オレオレ詐欺」の記事は見つかりません。ニセ情報を元に投資話、ニセ請求書、還付金などの「振り込め詐欺」は多くありました。
「オレオレ詐欺」は、日本独特の詐欺事件なのでしょうか、ならば原因は何なのか!これは私の推論ですが、母親は、子どもへの深い愛情、過保護、息子は愛情の押し付けの反抗心、親離れ、これが混ざり合いコミュニケーション不足、お互い嫌いではないけど親子関係が薄れてきた中で起きる事件ではないでしょうか!と簡単に結論づけるほど単純なものではないでしょうが、母と息子の親子関係は認知症にも関連する大きな課題です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする