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オリンピック体操のキャプテン

2024-08-20 13:09:20 | スポーツ
オリンピックの体操は個人競技と思っているのだが、出場選手へ目標を聞くと「団体戦の金メダルです」と答えている。
これは昔からで2016年リオデジャネイロオリンピック個人総合2連覇に挑む内村航平選手は、目標はと聞かれた時に団体金メダルと答えていた。
団体戦では一人のミスで結果が変わるので個人種目よりもプレッシャーは大きくなると心配したが内村選手は個人総合2連覇と団体との2冠を達成。
パリオリンピック2024体操男子、予選で橋本選手の不調が目立ち、2種目目のあん馬は、旋回の途中で落下するミスがあった。
橋本選手はこの失敗を引きずらず最終の鉄棒に挑み見事な逆転勝利を飾り男子団体で8年ぶりに金メダルを獲得。
前日の夜のミーティングで改めて全員が金メダルへの思いを共有したといい、橋本選手は「自分がミスをしても仲間が『諦めんな』『つないでいこう』と声をかけてくれて。最後まで戦い抜くことができた。
自分はエースとしての大役を果たせなかった悔しい思いがあるが、本当に全員でつかんだ金メダルだと思う」と話していました。
団体戦はトップアスリートを集め一人ひとりが実力を発揮すれば勝てるという考えがある。
一人ひとりが競うように高得点を狙いミスがなければチーム成績も上がる。
だが個人主義の集まりなので重圧で失敗した時に負の連鎖が起きることがある。
中国は1番手の肖若謄が着地で大きく前へ移動してしまい、13.433の低得点。何やら不穏な空気が漂いかけたところで登場した2番手の蘇煒徳は、離れ技の伸身トカチェフで落下。
さらには演技再開後にコールマンでも落下した。これが団体種目の難しいところ、個人種目ならば「やってしまった!」と開き直り緊張もほぐれ競技続行も落下もなし。
しかし団体種目はチームの成績にも影響する。責任感から焦りプレッシャーが増し、冷静さを失いミスを繰り返す。
トップの中国と3点以上の大差がついた中で迎えた最終種目の鉄棒は、杉野正尭、岡慎之助、橋本が好演技でつなぎ、ミスが出た中国を大逆転で破った。
日本体操男子チームは「全員でつなぐ」「俺はみんなのために戦う」というチームワークがもたらした金メダルで、チームをまとめたキャプテン萱和磨選手の功績とも言える。

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