おはようございます(^^)
五月のラストですが、玲和元年五月晦日（みそか）とは昔式の呼び方になります。
最近 業界で噂になった事に消臭剤の使用の是非があります。
これは社用車に限らず一般にも 使ってますが一般車は個人の使用ですからその人の好
みで良いわけですが、社用車となれば 運転士の好みとならないのは当たり前ですね。
それを 何を勘違いしたのかアホが勝手に良かろう と思ったのでしょうが、消臭剤の匂
いがキツくて それを消臭するのに六万円もかかって その費用を請求されたのです。
この話を聞いて思うことがふたつ あります。まず、消臭剤の匂いが臭いとクレームに
なる前に注意を受けなかったか、又消臭剤を付ける前に許可というほど大層じゃなくて
ちょっと一言をかけなかったか？ こんな事は当たり前のことですがね。
よく若い人が運転士に応募してきます。前職が会社員の場合（私がそうでした）
もあるしドライバー（トラックやタクシー）上がりも もちろんいます。
誰もがそうなんですがまず最初はエラい人を乗せ緊張しますよね。そんな時は事故も
ないし勤務態度や待機時間の過ごし方にも不自由を覚えながらも大人しくしています。
それが慣れてきてまわりを見渡せる余裕が出てきますと今までの業種と違って すごく
自由に振る舞えるのに気がつくのですね、本当にこんな事で良いんだろうか…とね(^^
それから先は 本人次第ですが大きな分岐点になります。こんなもんでいいや〜楽勝や〜
そうなるとクルマの手入れを手抜いた分 余分なアクセサリーを付けたり（関連ないか…）
今みたいな消臭剤を置いたりして…消臭剤なんか私らも持っていますが、無臭のタイプですよ。
そりゃ役員さんからリクエストがあれば別ですが何もないのに消臭剤なんか置いたりしたら
なんだ、俺が臭いのか！と怒られそうで いゃ そんな事は決してございません、と
平謝りをしても もう手遅れです。消臭費用を何万かの罰金として喰らって もちろん
当事者の運転士はクビ！ まわりの総務課なんかが仲裁に入る筈もないし 仮に入ったとしたら
今度はその総務課長が危なくなる…会社の階級制度とは絶対的な上意下達の世界なんですよね。
この問題についてもうひとつ 思ったのは、ご乗車されている役員さんともっと懇意に
なることだったと思います。まぁ この手のクレームはこれさえちゃんとしていたら
問題すらなかったのですから、コミニュケーションは大切だと痛切しました。
以前 ある役員車の運転士が帰り道ですっ飛ばしたら 覆面パトカーに捕まりました。
80キロ制限の高速道路でしたが、この運転士は130キロ近くで走っていたらしく、
速度超過で即免停、60日を講習を受けて30日の免停を喰らいました。
この運転士業界でこんな中期の免停になると ハンドルが握れませんから、一旦
お休みして下さい…とまぁ 体（てい）の良い クビになります。 それを このおっちゃん
運転士は 役員さんに泣き付いて ひと月の休職という事にしてもらって クビを
まぬがれました。この話も 随分話題になって 普通のサラリーマンでしたら免停
は笑い話で済みますが、私ら運転士ですと、50キロオーバーなんか法令違反はもちろん
ですが その前に 運転資格不適正の判をド〜ンとつかれて 散っちゃうもんです。
だから、総務課長も呆気に取られたでしょうね… でも こんな場合でも総務課長は
…ですが なんて反論や ましてや楯突く事なんか絶対ありません。
「中期を喰らったらしいけど本人も反省してるからひと月だけ誰か代わりを頼むよ」
ハッ、承知致しました。 で 一件落着(^^)
若い総務課長から このおっちゃんのどこに こんなリキがあるんかいな…と繁々と眺め
れたと おっちゃんは ちょっと鼻をもぞもぞしながら話してくれました。
