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寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

猫に鈴をつけるのは誰だ15

2011年06月11日 11時27分59秒 | 日記
「まじない…」河田部長はすっとんきょうな声を上げます。「 まじない…ってあのまじない…ですか? 」 「ええ、そうよ」「あ~」河田部長は頭を抱えてうずくまってしまいました。
月次の報告会が迫っているのになんだよ(泣)幼稚園のお遊戯じゃああるまいし…
時間は切迫してきているし頼りにしていた沢田さんはからかうわ、 河田部長は 泣きたいくらいです、
「沢田さん、どう言うことなのですか」たまらず加藤課長もきつく問いただします。
(このおばさん黙って聞いてりゃあ…)
驚くより怒りがこみ上げてきました。

その時です。廊下を走ってくる足音が聞こえてきました、
給湯室まで来た足音が止まります。
「部長、ここにいらっしゃったんですか」
入り口から顔を出したのは 河田部長の部下水田君でした。
「ど、どうしたのですか」
給湯室に沢田さん、加藤課長、河田部長が揃っていました。
何故か加藤課長は突っ立っているし、沢田さんは余裕の表情でいるし河田部長はしゃがみこんでいます。
あまりにも異様な雰囲気に水田君が驚いたのも無理はありませんね
しかしさすがに河田部長は立ち上がると気持ちを切り替えていました。
部下に変なところは見せられません。
怒りで硬直している加藤課長を尻目に
「ああ時間だな、」
なにもなかったような素振りで水田君に言うや給湯室から出ていこうとしました。

あ…地獄が待っているぞ。
ボコボコに叱られるのは目に見えています。 場に送られる家畜の心境でした。
「あの部長…」
沢田さんが声を掛けました。
どうして私のアドバイスを聞かないの…
せっかく教えて上げようとしたのに…
河田部長は振り向きもしません。
鬼塚火山(専務です) の怒りを沈める方法を教えて上げると言いながら黙って聞いていたら、まじない♪だってさ… (苦笑)
ああ信じた俺が馬鹿だったよ…
河田部長は沢田さんを無視して給湯室を後にしました。
コメント
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