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寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

猫に鈴をつけるのは誰か…9

2011年06月03日 09時59分35秒 | 日記
河田部長の耳許に顔を近づけて沢田さんは思いました。
困っているのはわかるけど、じゃあ代わりに私に何をしてくださるの…
河田部長は専務の秘策を一言一句聞き逃さないようにじっと待っています。その格好があまりにも真面目過ぎて沢田さんは笑い出してしまいました。
「ごめんなさい、つい…」
口に手を当てて笑いを堪(こら)えながらこの人は素直なんだなぁと思いました。
いくら仕事でもこんないい人を(いじ)苛めるなんて鬼塚専務もダメねぇ…

そうこうしていると加藤課長が通りかかってきました。
「あれ!沢田さん、ここにいたんですか」 沢田さんを捜していたいた加藤課長は給湯室にいた 二人に声を掛けてきました。
「あれ!河田部長もご一緒でしたか…」
狭い給湯室に二人一緒とは一体どうなっているんでしょうか(笑) 覗き込んで加藤課長は思いました。
まさか社内恋愛でもないし…やっぱり専務の件だな。
「いゃあ~」頭をかきかき苦笑いの顔で河田部長は出てきました、 「ちょっと仕事のことで聴きたいことがあってね…」
おいおいこんな場所でかい…
加藤課長も笑うしかありませんが、とがめるには相手が上です(笑)愛想笑いしながら「そうですか、私はちょっと沢田さんに用事がありまして…
課長と部長が狭い給湯室で向かい合ってごちゃごちゃしている様は見られたものじゃあありませんね(笑)

牽制し合う2人の管理職を見比べて沢田さんが「」二人とも専務の件でしょ(笑)

たまらず沢田さんが指摘します(笑)
「はははっ」
笑うしかないでしょ… 二人は顔を見合せ笑いました。
ライバルとは言い難い二人はそううまがあうタイプではありません。
しかし事は専務です(笑) 二人まとめてかかっても相手にならないでしょう(笑)
だから…沢田さんなのですよ(笑)
二人の管理職は互いの目を見ました。考えていることは同じです!黙ってうなずき合うと共同戦線を張ることにしました。(あぁ情けない)

「沢田さん!」二人の言葉がハモっています。
コメント
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