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風紋(管弦楽版)を聴いてきた。持っているCDのやつだとメロディーラインが吹奏楽版と比べると薄く聴こえるのだが、今回は出だしのハーモニーといい続くメロディーとのバランスといい、納得のいく演奏やった。
演奏は原典版の管弦楽版なのだが、この原典版というのがなかなかの曲者でオリジナル版の途中で突如異質な音型を挟み込み、それまで築いてきた幻想的な世界観に水を差したまま、混沌のうちにオリジナル版に回帰するだけの全く無意味な小節群の挿入でしかない…ように聴こえる。願わくばオリジナル版の管弦楽版も聴いてみたいものである。
そんなわけで、いくら演奏が良くても曲そのものがアレなので、途中で集中力を削がれるのがなんともやるせない感じがする。
続く、伊福部昭のシンフォニア・タプカーラは、昭和40年代〜50年代に作られた芥川也寸志の映画音楽の土臭くもの哀しい旋律を聴いているようだった。嫌いではないけれど、2回目はないかなという感じ。
次回はショスタコーヴィチの10番をやるのだとか…ちょっと楽しみかも。