その昔、東灘駅という貨物駅があったそのそばの裏道的な存在の道は白線が綺麗に引かれ、駅前のメイン道路になった。
あり余る土地をぜいたくに使った簡素な植栽ゾーンと
必要最小限を地で行った極小ロータリーを駅前に持った駅舎が出現していた。
当初は「(仮称)まや駅」とされていたが、最終的には「摩耶駅」となった。
解体した引込線群の跡地に駅を作り財を為すという手法は品川と同じだけど、こちらは幾分かこじんまりとしている。
極小ロータリーは本当に小さくてタクシー乗り場は無いし、将来バス停を作ろうにもポンチョクラスしか停まれないほどの空間しか残されていない。
その代わり自転車駐輪場は潤沢に用意されている地元密着を意識した駅なのだ。それなのにここは地元要望による請願駅ではなく、JR側の都合で作った駅なのである。
エスカレーターで橋上駅舎に登ると北側の窓からは摩耶ビューラインの摩耶ケーブル下駅から横倒しのS字を描いて虹の駅に至るケーブル線・ロープウェイ・星の駅を見ることが出来る。
橋上駅舎から六甲道駅方面を望む。潤沢な空き地はいずれ分譲マンションの計画地にでもなるのだろうか。
改札前を抜けて南口に至るブリッジを渡る。ここは昨年12月の突風で仮囲いが線路上に剥がれ落ちた部分である。
ブリッジの壁や駅構内には、この駅がいかに環境に配慮して作った駅であるかを、ことさらにアピールしている。ハイサイドライト・・・一般人にはなじみの無い言葉であるらしく、妻いわく「ハイライドサイト」と・・・オシイ!いやオイシイ!!
パースから見てもわかる通り、北口がメイン、南口はサブとなっている。南側へのアプローチは線路上との高低差があるため、長いエスカレーターと背の高いエレベーター塔と三回転する階段と3つの機能が異なる動線で計画されている。
このアングルでもパースでも階段の場所がよくわからないのだが、とにかく階段に進んでみることにしよう。
鉄骨萌え~な、モロ裏口階段できっと誰も使わないであろう階段。それでも転落防止用にパンチングの鉄骨プレートを周囲に張り巡らせ、
防犯用の?窓もエスカレーター側に設置しているところが唯一の救いか。
しかも下りた先は駐輪場のただ中!しかも後ろを振り返って見上げると秘境駅の様相を呈している。
いや、まてよ・・・あの黄色い貼紙・・・何かおかしい。。。
「この奥く」・・・って、やっつけかい!!(笑)
つづく
おやおや摩耶駅開業【後編】~誰も請願していない駅~
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