大阪万博が大問題になっている。あまりに巨額に膨れ上がる費用に憤りを感じる。しかし私は今から中止するのは無責任であろうと考える。やるしかない。しかし経費がふえていくだけの現状は許すわけにはいかない。上限を明確にしてそれ以上増える場合は、規模を縮小して予算内に抑えるという確約をとるべきである。
大阪万博の予算がどんどん増え、中止をすべきだという意見に心情的には同意したい。しかし現実にはここで中止になった場合、それを前提で動いていたたくさんの人たちが多大な損害を被ることになる。その人たちの損害は国や大阪が負担することになるのであろうが、それこそなんでもかんでも金で解決すればいいということになるのではなかろうか。
とは言えこのまま行けば、おそらくいろいろな理屈をつけてさらに予算が増えていくことは明白である。東京オリンピックの大失敗がそれを示している。だから予算が底を尽きてしまったら、びた一文出さないと言う確約が必要である。
そもそもこの計画自体が杜撰だった。計画をぶち上げた維新の会も、それに寄り添っていった自民党も、まずは謝罪していただきたい。官僚の方々も、きちんと予測を含めて情報を開示していれば、こんなに大事にならずに済んだはずだ。
それよりもそれよりも不思議なのは、経費が増大するという心配は万博開催が決定した時からあったにもかかわらず、ここに来て大騒ぎするというのはどういうことなのか。政治家もマスコミもきちんと中身を見ていなかったということであろう。こちらの方も大問題だ。日本人がそもそも無能なのか、ここに来て劣化したのかはわからない。しかしこれはおそまつすぎる。
万博はそれなりの成功をおさめるのだとは思う。しかしそれが本当に日本の50年後、100年後の成功につながらなければ巨額の予算を使った意味はない。批判的な眼できちんと見続け、本当の意味で成功するために努力してほしい。同時にこれ以上の予算の拡大は断じてないことを明言してもらいたい。
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