とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

岸田首相のばら撒き政策は末期症状の表れか

2023-10-20 07:41:33 | 政治
 岸田首相がここに来て所得減税を検討するように与党に指示したという。すでに予算は膨れ上がり、これもまた国債頼りの政策であろう。財政規律はもはや死語となり、金銭感覚が麻痺している状態である。

 すでに防衛費の大幅な増額や、少子化対策費の増額など、予算は目いっぱいを通り過ぎている。ガソリン価格の上昇に対する補助も相当の金額だ。これ以上予算を増やせば、次の世代に大きなつけを残すのは明白である。結果的には少子化対策など考えていないということだ。

 誰もが気付くようにこれは選挙対策である。例のごとくこのばらまき予算を手に解散する。「この予算を認めるか、認めないかを国民に問う」としらじらしい言葉を吐き出す岸田首相の姿が想像される。

 安倍首相以来、この国の政治は強者のための政治となってしまった。資本主義国家とはこういう国だったのかと改めて思い知らされた。力の持つ者だけがすべてを手に入れ、力のないものは黙らせられる国だ。長いものに巻かれるしか生き残れない国なのだ。

 何もしない人間が黙らされるのならいい。しかし一生懸命に働きながらも力がないから無視されるような国であってはならない。

 岸田首相は風呂敷を広げすぎている。目先の利益だけでなく、大きな視野で政治を行うことを願う。

 

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歌舞伎座で十月錦秋大歌舞伎を見ました。

2023-10-15 18:10:38 | 演劇
 歌舞伎座で十月錦秋大歌舞伎の昼の部を見ました。寺島しのぶが歌舞伎座に出演するということで話題になっている舞台です。見ごたえのあるいい舞台でした。

 演目は二つ。

 一つ目は『天竺徳兵衛韓噺』という鶴屋南北の作品。ガマガエルが暴れ出すというぶっとんだ作品です。ぶっとびすぎて面食らってしまいました。松緑の良さが見える作品でした。

 二つ目が、寺島しのぶが出演する『文七元結』。三遊亭円朝作の落語の人情噺を舞台化したものです。主人公、長兵衛を演じるのは中村獅童。そしてその女房役が寺島しのぶです。ふたりの演技のうまさが際立ちました。脇を固める片岡亀蔵、坂東弥十郎、片岡孝太郎などしっかりとした演技で芝居を作り上げています。

 寺島しのぶが歌舞伎に出ることについては、何の心配もしていませんでしたが、女形とのバランスについてもまったく問題になりませんでした。今回は『文七元結』で歌舞伎以外の舞台でも演じられる作品だったということもあるのでしょうが、次は古典作品にも挑戦してほしいと思います。

 また、新派の女優さんなどもどんどん出演していくようになってほしいとおもいました。

 伝統を変えていくことへの抵抗感はよくわかります。しかしよい芝居を作り上げるための挑戦も必要です。

 不易流行。今後の歌舞伎の発展を期待します。
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王座戦を見ていました。

2023-10-13 07:22:02 | 社会
 王座戦をABEMATVで見ていました。特に知り合いでもないので藤井七冠を応援する必要もないのですが、やはり応援していました。やっぱり記録的な快挙は見てみたい。ほぼ永瀬王座が勝を手中にしていた将棋でしたが、失着があり、一気に逆転して藤井七冠が八冠になりました。藤井新王座おめでとうございます。

 しかし実はこの王座戦永瀬前王座の強さが目立ちました。第三局も第四局も同じように、信じられないようなミスで負けただけで、ほとんど勝っていました。第二局も藤井八冠の入玉という戦法によって負けたので、打ちのめされたというような将棋はなかったのです。もちろん勝負の世界ですから、勝ちは勝ち、負けは負けです。とは言え、永瀬前王座の強さが印象に残る棋戦でした。

 藤井八冠も安泰ではありません。永瀬九段はあきらかに強い。さらに今竜王戦を戦っている伊藤七段も藤井八冠よりも年齢が下であるのにも関わらず、勝率が以上に高い。しかもまだあまり対戦がないので、まだまだどうなるかわかりません。

 将棋界はAIによって新たな局面に入りました。それは望ましい変化です。人間とAIとの向き合い方を考える一つのヒントになります。

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ガザ地区の武力衝突

2023-10-10 18:47:46 | 社会
パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が起きた。世界の平和が連鎖的に崩れていく状況のように思え、恐怖を感じる。いまこそ世界が冷静に知恵を出し合う必要がある。

武力衝突の発端はハマスにある。だから責められるべきはハマスであるのは明らかだ。しかし歴史的な経緯を考えれば、イスラエルのエルサレムへの国家建設を認めたのはイギリスであり、軍事支援を続けてきたのはアメリカである。イギリスやアメリカのパレスチナ人に対する差別的な態度は世界情勢を常に危険に陥れてきた。だから一方的にハマスを悪者にするわけにもいかないはずだ。

そしてさらに懸念されるのは、ウクライナ危機からはじまり武力衝突が連鎖したということだ。これが他への波及することもないわけでもあるまい。

ロシアとパレスチナが対アメリカということで手を組むことだってないわけではない。場合によってはムスリムもパレスチナに与する可能性だってある。そうなれば、北朝鮮も動き出してもおかしくない。さらには中国やアフリカ諸国も動き出す可能性もある。

杞憂に終わればいいが、世界情勢が不安定な状態に陥ったのは間違いない。今こそ、世界の国々は冷静に平和を訴えなければならない。そして国際連合が存在の意義を示す必要がある。
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映画『福田村事件』を見ました。

2023-10-09 04:57:51 | 映画
森達也が監督した、関東大震災の混乱の中で発生した福田村事件を描く『福田村事件』を見ました。福田村事件とは関東大震災の後、根拠のないうわさをもとに差別を増長させ、残虐な事件がおきてしまった事件です。昔の事件ではあるのですが、今の日本の状況そのものです。正しいことを正しいという勇気の必要性を強く感じる映画でした。

関東大震災のあと、混乱の中で、「朝鮮人が略奪や放火をした」「朝鮮人が集団で襲ってくる」などのデマが飛び交いました。その中で讃岐の薬を売る行商団が朝鮮人だと疑われ、福田村自警団に取り囲まれてしまう。警察に確かめている間に一部の自警団員が行商団の1人を殺してしまう。それをきっかけに多くの行商団員が殺されてしまいます。

自警団員に対して行商団員は日本人かもしれないから殺してはいけないと説得する人もいます。しかし問題の本質はそれではありません。たとえ「朝鮮人」であっても殺してはいけないのです。当時の日本人の思いあがった心情が描かれます。

現代でも中国人や韓国人に対して思い込みがあり、その思い込みを言動に表してしまう日本人がいます。その数は決して少なくありません。インターネットにはそういうコメントが数多く見えます。

物事の本質はある種の言説によって隠蔽されます。それが権力によって利用されると大変なことになります。日中戦争も、現在のジャニーズの問題も同じ構造の中にあります。

真実を追求する目が必要です。そして純粋な批判精神が必要です。そのことを要求する映画でした。

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