岸田首相は臨時国会に減税を打ち出して臨んだ。そしてさらに住民税の非課税世帯には7万円を給付する案などが出ていていると報道された。もはやバラマキと言われて反論しようもない。
一方では「安倍元総理のコバンザメ」セコちゃんこと世耕弘成参院幹事長が25日の参院代表質問で「還元という言葉がわかりにくかった」とダメ出しをして、さらに「国民の期待するリーダーとしての姿を示せてないから、支持率が低下しているのではないか」「言葉についてはいくばくかの弱さを感じざるをえない」「総理が何をしようとしているのか全く伝わらない」などと、辛らつな言葉を並べ立てた。おっしゃる通りだが、あんたが言ってどうなるという発言であり、許しがたい発言である。
そもそもこの経済混乱は安倍政権の経済政策の失敗によるものである。「異次元の低金利政策」を途中でやめきれなかったからこそ、今の状況に陥ってしまったのだ。アベノミクスは低金利によって円安誘導まではうまく行き、それによって雇用は改善はしたが、結局はデフレから脱出できなかった。その原因は経済学者の分析に待つしかない。まあ、まともな経済学者がいるとは思えないから、待ってもどうしようもないようだが、いずれにしても日本の経済がうまく行っていないのはまぎれもない事実だ。物価はあがるが、賃金はあがらない。とくに高齢世代の消費行動は抑えられていき、先行きの不透明感は増すばかりである。
この責任を世耕氏は全く感じないのか。
安倍派は岸田総理に反旗を翻した。国の重大局面に自民党内の内紛が勃発した。いい加減にしてくれ。