パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が起きた。世界の平和が連鎖的に崩れていく状況のように思え、恐怖を感じる。いまこそ世界が冷静に知恵を出し合う必要がある。
武力衝突の発端はハマスにある。だから責められるべきはハマスであるのは明らかだ。しかし歴史的な経緯を考えれば、イスラエルのエルサレムへの国家建設を認めたのはイギリスであり、軍事支援を続けてきたのはアメリカである。イギリスやアメリカのパレスチナ人に対する差別的な態度は世界情勢を常に危険に陥れてきた。だから一方的にハマスを悪者にするわけにもいかないはずだ。
そしてさらに懸念されるのは、ウクライナ危機からはじまり武力衝突が連鎖したということだ。これが他への波及することもないわけでもあるまい。
ロシアとパレスチナが対アメリカということで手を組むことだってないわけではない。場合によってはムスリムもパレスチナに与する可能性だってある。そうなれば、北朝鮮も動き出してもおかしくない。さらには中国やアフリカ諸国も動き出す可能性もある。
杞憂に終わればいいが、世界情勢が不安定な状態に陥ったのは間違いない。今こそ、世界の国々は冷静に平和を訴えなければならない。そして国際連合が存在の意義を示す必要がある。