とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

源氏物語を読む⑭「澪標」

2022-11-22 08:10:09 | どう思いますか
 「源氏物語を読む」シリーズの14回目。「澪標」です。自分の備忘録として書き残しておきます。またまた中断してしまいました。我ながら本当に情けない。とは言え、今後も続く自信ありません。頑張らなければいけません。

・まとめの巻
 「須磨」「明石」と続いた激動の展開が終わり、京に戻ってきた源氏が権力を握り、さまざまな問題が解決していく様子、あるいは自然と解決してしまう様子が描かれます。しかし一方では新たな展開の「種」をまき散らします。

・権力を得る源氏
 朱雀帝は東宮が元服を迎えたのを期に、位を退き冷泉帝へ譲位しました。この東宮というのは実は源氏と藤壺の息子です。つまり源氏は天皇の親になりました。表向きは亡き桐壺院の子息なので、帝の親としての権力を得るわけではありませんが、源氏は桐壺院に代わる親代わりとして力を得ることになります。源氏は見事に復権します。物語の展開が見事です。

・明石の姫君との関係
 明石の姫君との関係は簡単にはうまくいきません。明石の姫君は源氏の愛情を信じきれなく、悩み苦しみながら生活を続けます。源氏はそれに気が付き何とかうまくいくようにします。しかしそう簡単には事は運びません。このあたりの気の使い方は女性ならではの視点が生かされています。明石の姫君の今後とその娘の今後が今後の展開の「種」になりそうです。


・六条御息所の死
 六条御息所の死も大きな物語の終わりを印象付けます。とは言え斎宮がこれからどうなるのかが気になります。これも「種」になりそうです。

・少し落ち着いてきた源氏。
 この巻では源氏自身が落ち着いてきたと言っています。大人としての分別も垣間見えます。しかし源氏の落ち着きを信じていいのでしょうか。ある意味ではこれも「種」です。

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