パラリンピックは考えさせられる

　パラリンピックが今日閉幕する。オリンピックほどたくさんの競技を見たわけではないが、いくつかの競技をテレビで見た。出場選手の全力のプレーに感動させられた。もう一つ多様性について考えさせられる。

　パラリンピックは決して平等ではないということがわかる。障害の度合いが違う人たちが競い合っている。もちろん障害の度合いによってレベル分けされているのはわかる。しかしそれにも限度がある。やはり有利不利はある。

　それが分かってくると「多様性」という言葉が頭に浮かんでくる。一つの尺度で優劣を決める必要はない。多様な価値観を認め合いながら、ひとつのルールで競い合う。確かに結果として優劣はつくが、それはひとつの価値でしかない。それよりもお互いがお互いの多様性を認め合いながら、お互いの存在を喜び合うことがパラリンピックの大きな意味であることがわかる。

　確かに教育的である。オリンピックは勝利至上主義に陥りがちであるが、本当のスポーツはパラリンピックにある。学校教育も学ばなければならない。