とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

白鵬関のモンゴル国籍離脱は何かが変だ

2019-04-17 22:41:09 | スポーツ
 白鵬関がモンゴル国籍離脱を考えているという報道があった。私は根本的におかしいことではないかと考える。そもそも親方になるのが日本国籍でなければいけないというのが時代に合わないと考えるからだ。

 相撲は日本のスポーツであり日本の文化であるという考えは理解できる。伝統を大切にするというのもわかる。しかし、その伝統にばかり頼っていたら相撲は人気を保つことができなかった。高見山、小錦、曙というハワイ力士がいて、旭鷲山、朝青龍、鶴竜、日馬富士、そして白鵬などのモンゴル力士がいて、琴欧州などのヨーロッパ出身の力士などがいて、国際化することによって相撲は生き延びてきたのである。それなのに日本国籍にこだわるというのは、日本人の美意識に反することである。

 日本という国は、他国の文化を受け入れながら生き延びてきた国である。様々な国の文化を柔軟に受け入れ、それを日本の文化と融合させ新たな日本の文化にしてきたのだ。受け入れる度量の広さ(逆に言えば節操のなさ)が日本の根本哲学なのだ。だから白鵬は日本国籍を取る必要がない。モンゴル国籍のまま受け入れるべきなのだ。それが日本の美意識である。

 白鵬は批判されることもあるが、客観的に見れば相撲の発展のために努力してきた姿しか見えない。彼の行き過ぎた行動と報道されるものも、みんな相撲を盛り上げようとした行動にしか見えない。逆に白鵬を批判する報道の根拠は、日本人の美意識の押し売りのようにしか思えないものばかりである。江戸時代の価値観を今の時代に言われているようにしか思えない。

 変わらなければいけないのは相撲界のほうであり、白鵬ではない。
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