ええ突然ですが、輪ゴムってたいてい、これくらいの大きさの箱で売られていますね。
この箱に輪ゴムがもうこれでもかっていうくらい詰め込まれているわけですから、
これを1箱全部使い切ろうと思うとそりゃあもう並大抵のことではすみません。
だいたい輪ゴムって再利用可能なものですから、
次から次へと新しいものを使い捨てるという商品ではありません。
しかも買い物したり仕事をしているとあちこちから集まってきますから、
それらをいちいち全部捨てるという勇気があるのでもないかぎり、
減るよりもむしろ増えていってしまうタイプのものなのです。
さらに最近では次のような代替商品も増えてきました。
クリップ類やら、カラフルな平べったい針金のようなもの (パン屋さんでくれるやつ) などです。
輪ゴムよりもこういうものがあればこれらを使ってしまいますし、
これらも再利用可能なのでいつまででも使い続けられますから、
よけいに輪ゴムの消費スピードは鈍ってしまうわけです。
で、よく思い出してみると、冒頭の箱売りの輪ゴムですが、
20年前に結婚したときに買ったものだったような気がするのです。
実家から出て暮らさなきゃいけなくなってみると、
こういう基本的な日用品の類を1から揃えなきゃいけなくて、
それで鶴見の雑貨屋さんかスーパーで買ったんだったと思います。
当時、輪ゴムってどれくらい消費するものかわからなかったので、
安いものだし2箱くらいまとめて買ってみたら全然なくならなくて、
それで福島に単身赴任するときにそのうちの1箱を持ってきたんだったような気がするのです。
箱の中をのぞきこんでみるとまだ3分の2か5分の3くらいは残っています。
20年もかけてこれしか減らないのだとすると、
これを1箱全部使い切るのは1世代ではムリなのではないかという気もしてきます。
ところが最近、輪ゴムの消費スピードが格段と上がってきているのです。
それはなぜかというと、輪ゴムが再利用可能ではなくなってきているからです。
私の場合は、食品とかを留めるのにたいてい2本の輪ゴムを使って縛るのですが、
1回留めてまた使うときに輪ゴムを外すと、
こんなふうに↓2本のうちの1本が切れてしまうようになったのです。
ひどいときは2本とも切れてしまったりします。
たとえ1本生き残ったとしても、それも次に外したときには切れてしまいます。
つまり、使用限度は1回か2回がいいところで、
以前のように、それ以上何度も何度も繰り返し使うことはできなくなっているのです。
まあ20年も経ってしまったんですから、ゴムの寿命が尽きつつあるのでしょう。
むしろよくぞここまで長持ちしたと褒めてあげたいくらいです。
そんなわけでここに来て一気に消費スピードが上がりましたので、
次世代まで託さなくとも残り3分の2は順調に消費されていくでしょう。
しかし、これからはさらにゴムが切れやすくなって、
留めようとしているときに切れてしまうというふうになってしまうかもしれません。
そうなるともう輪ゴムとしては機能しませんね。
とすると1箱消費しきる前に廃棄しなきゃいけなくなるかもしれません。
輪ゴム会社の人 (うちのやつはセメダイン株式会社のものでした、セメダインもザ・ブランドですね)
にはぜひ提案しておきたいと思います。
業務用に使うのでもないかぎり、輪ゴムをこんなに1箱分も使い切ることはできません。
ぜひ家庭用に、この3分の1くらいの大きさの箱で売ってください。
え? そんなことしたら会社の収益が減ってしまうですって?
だったら箱は小さくしても価格は現在のまま据え置きでかまいません。
どうせゴムの耐用年数のあいだに今の大きさの1箱分は使い切れないのですし、
箱を小さくしたとしても一生のあいだに3箱か4箱くらいしか買う機会はないのでしょうから。
お互いのため環境のために必要な分だけ使用できる分だけを売買するようにしようではありませんか。
量り売りっていいかもしれないですね。
ゆっくり動く時計についてですが、私は 「そうねだいたいね時計」 というのを持っています。
サザンオールスターズの結成何十周年かのときに限定品として配布されていたものです。
長針がなくて短針しかないため、「そうね、だいたいね」 ぐらいの時間しかわかりません。
これで生きていけるぐらい太っ腹の人間になりたいのですが、
やはり実用には適していないので、ほとんど使ったことはありません。